作成日: 2026/5/01 更新日:2026/5/01
不登校・ひきこもり・心のしんどさに寄り添う。高校生と保護者が知っておきたい支援先23選

「今の学校が合わない」「将来のことを考えると動悸がする」といった悩みは、決して本人や家族だけで抱え込む必要はありません。不登校や心のしんどさは、外部の支援につながることで客観的に整理され、次の一歩が見えてくるようになります。
本記事では、高校生本人と保護者が利用できる支援先を「保護者向け家族支援」「心のケア・匿名相談」「第三の居場所」の3つの視点で紹介します。いずれも公式サイトで透明性の高い活動が確認できる20の団体を厳選しました。一人で悩み続けるのではなく、まずは情報収集から始めてみませんか。
あなたや家族が「ここなら安心できる」と思える場所を見つけることが、未来を切り拓くきっかけになります。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 高校生の保護者が活用できる相談窓口・家族支援
- 1-1 NPO法人あかね
- 1-2 NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ
- 1-3 NPO法人ハッピーラボ
- 1-4 NPO法人ぷるすあるは
- 1-5 認定NPO法人キッズドア
- 1-6 認定NPO法人CPAO
- 1-7 不登校親子応援ねっと
- 2 高校生本人が利用できる心のケア・匿名相談先
- 2-1 NPO法人あなたのいばしょ
- 2-2 NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア
- 2-3 認定NPO法人チャイルドライン支援センター
- 2-4 特定非営利活動法人 BONDプロジェクト
- 2-5 一般社団法人若草プロジェクト
- 2-6 NPO法人CoCoTELI
- 2-7 NPO法人 Light Ring.
- 3 高校生も利用できる|居場所・ユースセンター・第三の居場所まとめ
- 3-1 NPO法人リロード
- 3-2 NPO法人パノラマ
- 3-3 認定NPO法人さいたまユースサポートネット
- 3-4 NPO法人青少年自立援助センター(YSCグローバル・スクール)
- 3-5 認定NPO法人Learning for All
- 3-6 NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク
- 3-7 NPO法人TEDIC
- 3-8 特定非営利活動法人 ぜんしん
- 3-9 一般社団法人コンパスナビ
- 4 まとめ
「朝、どうしても体が動かない」「学校のことを考えると動悸がする」といった、不登校やひきこもり、心のしんどさに直面した際、本人や家族だけで抱え込んでしまうと孤立が深まります。外部の支援機関とつながることは、単なる解決策の提示ではなく、停滞した状況を整理し、安心できる環境を確保するために不可欠なプロセスです。
本記事では、高校生本人および保護者が利用できる支援先を「保護者向け相談・親の会」「心のケア・匿名相談」「居場所・ユースセンター」の3つの視点で整理して紹介します。各団体の公式サイトに記載されている活動内容に基づき、相談方法や対象地域を精査しました。自分たちの状況に合致する支援先を知ることが、将来への不安を軽減し、次の一歩を踏み出すきっかけとなります。
高校生の保護者が活用できる相談窓口・家族支援
子どもが学校に行きづらくなった際、保護者が「どう接すればいいのか」と悩むのは自然なことです。まずは保護者自身が相談できる場所を持ち、視点を広げることで、家庭内の状況を客観的に捉え直すことができます。
NPO法人あかね
NPO法人あかねは、不登校やひきこもりの子ども・若者とその家族を支えるため、居場所提供、伴走支援、親の会、個別相談を実施している団体です。
本人への支援だけでなく保護者向けの相談会が明示されており、家庭内では整理しづらい悩みを安心して外に出せる環境が整っています。活動内容の透明性も高く、家庭全体で包括的な支援を検討したい場合に非常に適した相談先といえます。
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボは、保護者向けの相談や親子コミュニケーション支援に特化しており、親子関係の整理や関わり方の見直しに重点を置いている団体です。
メールフォームや公式LINEなど複数の相談導線が用意されているため、自分の使いやすいツールでアクセスできる点がメリットです。オンライン相談の体制も整備されており、場所を問わず子どもとの関係性に悩んでいる保護者が利用しやすい環境が整っています。
NPO法人ハッピーラボ
引用元:https://happylabo.wixsite.com/happylab
NPO法人ハッピーラボは、フリースクールの運営や居場所づくりを中心に、地域で子どもと家庭を支える活動を展開しています。
公式サイトからはLINEやメールで簡単に問い合わせができ、利用までの流れが分かりやすく示されています。中京高等学校通信制課程のサポート校「愛の森高等学園」も運営しており、学校以外の学び場を確保しつつ保護者の相談先も同時に探したい家庭に適しています。
NPO法人ぷるすあるは
引用元:https://pulusualuha.or.jp/
NPO法人ぷるすあるはは、精神障がいや心の不調を抱えた親、家族、そしてその子どもたちを、絵本やウェブサイトを通じて応援している団体です。
家庭環境に心のしんどさがある場合に適しており、子ども本人向けのメール相談窓口が用意されている点も大きな特徴です。家族全体の心理的負担を整理し、段階的に外部の支援へつながるための入り口として非常に有効な役割を果たしています。
認定NPO法人キッズドア
認定NPO法人キッズドアは、学習支援、居場所支援、キャリア教育を軸に、高校生世代を対象とした多角的な支援を行っています。
学校に行きづらい中高生に向けた具体的な活動内容が公式サイトに掲載されており、進学や学び直しを見据えた支援が受けられる点が強みです。学習面と生活面の両方で手厚いサポートを必要としている高校生やその保護者にとって、有力な選択肢の一つとなります。
認定NPO法人CPAO
認定NPO法人CPAOは、大阪を中心に、生活困窮などの課題を抱える親子や若者に対して、食・生活・相談を一体化させた包括的な支援を行っています。
公式サイトには「困っている方へ」という専用の導線があり、複合的な悩みに対応できる体制が整っています。単一の課題解決に留まらず、家庭の複雑な状況を丸ごと受け止めて共に乗り越える姿勢が特徴であり、幅広い支援を必要とする場合に適しています。
不登校親子応援ねっと
不登校親子応援ねっとは、不登校の子どもを持つ保護者が情報を集めて発信するために創設された団体で、地域の支援情報がまとめられたガイドマップなどを発行しています。
特定の支援サービスを利用する前の「どこに相談すればいいか分からない」という段階で、情報収集の入り口として活用するのに適しています。公式サイトから支援団体の情報を広く知ることができ、次の具体的な行動につなげるためのセーフティーネットとしての役割を担っています。
高校生本人が利用できる心のケア・匿名相談先
「誰にも話せない」と感じるときでも、匿名で相談できる窓口を知っておくことは重要です。顔や名前を出さずにテキストでやり取りできる環境は、相談への心理的なハードルを下げてくれます。
NPO法人あなたのいばしょ
NPO法人あなたのいばしょは、24時間365日、無料かつ匿名で利用できるチャット相談を提供しており、公式サイトから即座に相談を開始できる設計になっています。
年齢や性別を問わず誰でも利用でき、時間帯を気にせずアクセスできる点が最大の特徴です。言葉にするのが難しい状態でもテキストでやり取りできるため、電話が苦手な高校生でも今すぐ誰かとつながりたいときの有力な選択肢となります。
NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア
NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアは、カウンセリングやSNS相談を通じて、「話を聴いてくれる人がそばにいる社会」を目指して活動している団体です。
使い慣れたSNSから匿名で相談できる導線があり、対面でのコミュニケーションが難しい場合でも利用しやすい環境が整っています。心の状態をすぐに言葉にできなくても、やり取りを繰り返す中で気持ちを整理していくことが可能です。
認定NPO法人チャイルドライン支援センター
認定NPO法人チャイルドライン支援センターは、18歳までの子どもが利用できる「チャイルドライン」を運営しており、電話やチャットでどんなことでも話せる窓口を支えています。
名前を伝えずに匿名で相談できるため、周囲に知られたくない悩みでも安心して打ち明けることができます。長年の運営実績に基づく安心感があり、初めて外部の相談窓口を利用しようと考えている高校生に適した環境です。
特定非営利活動法人 BONDプロジェクト
特定非営利活動法人 BONDプロジェクトは、10代から20代の生きづらさを抱える女性を対象に、女性によるきめ細やかな支援を行っている団体です。
LINEや電話での相談に加え、必要に応じて対面支援やアウトリーチも実施しており、深刻な家庭環境や生活環境の悩みにも対応しています。教室にいられなくなったり、誰かに一緒にいてほしいと感じたりしている女性が、安心してつながれる支援先です。
一般社団法人若草プロジェクト
引用元:https://www.wakakusa.jp.net/
一般社団法人若草プロジェクトは、少女や若い女性の生きづらさに寄り添い、LINEやメールでの相談窓口を通じて多様な悩みに向き合っています。
家庭、学校、心の健康問題など、幅広い課題に対して相談員が丁寧に耳を傾けてくれます。相談方法が複数用意されているため、自分の心の状態に合わせて最も話しやすい手段を選択でき、女性特有のしんどさを抱える方にとって心強い存在です。
NPO法人CoCoTELI
NPO法人CoCoTELIは、精神疾患の親をもつ子どもや若者を対象に、個別相談やオンラインでの居場所支援を提供している団体です。
同じような家庭環境にある当事者を前提とした支援であるため、周囲に説明しづらい複雑な状況も理解してもらいやすい点が特徴です。公式サイトから簡単に問い合わせができ、家庭環境にしんどさを感じて孤立しそうな若者を一人にしないための活動を続けています。
NPO法人 Light Ring.
NPO法人 Light Ring.は、自殺対策や孤独・孤立対策に取り組み、悩みを抱える本人だけでなく「大切な人を支えたい」と願う周囲の人へのサポートも行っています。
講演や研修の案内が充実しており、孤立を防ぐための適切な関わり方や視点を知ることが可能です。直接的な相談支援に加え、周囲の理解を広げる活動を通じて、本人と家族の両方が心の負担を軽減できる社会を目指しています。
高校生も利用できる|居場所・ユースセンター・第三の居場所まとめ
学校や家庭以外に安心して過ごせる「第三の居場所」を持つことは、生活リズムや人との関わりを無理なく取り戻す大きなきっかけになります。評価を気にせず過ごせる環境であれば 、自分のペースで過ごすことが可能です。
NPO法人リロード
NPO法人リロードは、横浜エリアを中心に、不登校やひきこもりなど思春期・青年期の課題に対する総合相談や居場所運営を行っています。
運営している「よこはま西部ユースプラザ」などの拠点では、相談と居場所の両面から段階に応じた支援を受けることができます。地域の中で継続的に関われる環境が整っており、まずは話を聞いてほしい状態から一歩進んで、実際に通える場所を探したい場合に適しています。
NPO法人パノラマ
NPO法人パノラマは、横浜を拠点に、「すべての人々がフレームインできる社会」を目指して子どもや若者の居場所づくりに取り組んでいる団体です。
既存の枠組みでは収まりきれずに社会的弱者となるリスクのある層に対しても、地域に根ざした寄り添い型の支援を提供しています。活動内容が多岐にわたり、地域の中で無理のない形で他者とつながりたいと考えている高校生にとって、貴重な選択肢となります。
認定NPO法人さいたまユースサポートネット
引用元:https://saitamayouthnet.org/
認定NPO法人さいたまユースサポートネットは、埼玉県を中心に、困難を抱えた子ども・若者と家族が安心して相談できる居場所づくりを行っている地域密着型の団体です。
相談支援と居場所支援が一体となっているため、利用者の状況に合わせて柔軟に関わり方を選択できる環境があります。身近な地域で誰かとつながりたい、あるいは家族も含めて包括的なサポートを受けたいと考えている場合に適した支援先です。
NPO法人青少年自立援助センター(YSCグローバル・スクール)
引用元:https://www.kodomo-nihongo.com/
NPO法人青少年自立援助センターが運営するYSCグローバル・スクールは、海外にルーツを持つ子どもや若者に特化した支援を行っており、日本語教育や学習支援を通じて高校進学や自立を支えています。
多様性が豊かさとなる社会を目指し 、言語や学習面で不安を抱える高校生が安心して学び直せる場を提供しています。公式サイトからは支援の流れを確認でき、専門的なノウハウを持つスタッフによる手厚いサポートを受けることが可能です。
認定NPO法人Learning for All
引用元:https://learningforall.or.jp/
認定NPO法人Learning for Allは、子どもの貧困問題の本質的解決に取り組み、中高生を対象とした学習支援と居場所づくりを並行して実施しています。
不登校や家庭・学校に居場所がないと感じている若者が、学習機会を失わずに安心して過ごせる拠点を提供している点が特徴です。将来を見据えて学びと居場所の両面からサポートを求めている高校生にとって、非常に心強い支援環境が整っています。
NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク
NPO法人アーモンドコミュニティネットワークは、横浜市都筑区を拠点に、子ども・青少年支援として個別相談やこども食堂、フリースペースの運営を行っている団体です。
「聴くこと」が人を、そしてコミュニティを変えるという信念のもと、無理のない形で社会とのつながりを取り戻す場を提供しています。日常的に立ち寄れる場があることで孤立を防ぎ、食事や生活面も含めた包括的な支援を受けられる点が魅力です。
NPO法人TEDIC
NPO法人TEDICは、宮城県石巻市を拠点に、「すべての子ども・若者が自分の人生を自分で生きる」ことを目指して支援活動を展開しています。
居場所支援に加えて、学習支援や生活支援、さらには総合相談センターの運営など、地域密着型の見守り体制が非常に充実しています。ボランティアも含めた地域全体で若者を支える仕組みがあり、身近な場所で温かいサポートを求めている場合に適しています。
特定非営利活動法人 ぜんしん
引用元:https://www.zenshinnpo.org/
NPO法人ぜんしんは、元不登校・ひきこもり当事者が中心となって運営しており、同じ悩みを持つ人に、居場所の提供や復学・進学・就労支援を行っています。
段階的な自立支援が特徴であり、利用者のペースに合わせたサポートを掲げています。現状の居場所確保だけでなく、長期的な視点で将来の進路についても一緒に考え、歩んでいきたい方に適した団体です。
一般社団法人コンパスナビ
引用元:https://compass-navi.or.jp/
一般社団法人コンパスナビは、児童養護施設や里親家庭を離れた若者たちの自立支援を主軸に、就労支援や住居支援、居場所事業を展開しています。
運営する居場所「クローバーハウス」では、どんな境遇からでも再スタートできるよう、生活基盤を整えるための実務的なサポートを受けられます。高校卒業後も見据えて、安定した生活や仕事に関する継続的な支援を必要としている場合に非常に心強い存在です。
まとめ
不登校やひきこもり、心のしんどさに直面した際、本人が「どこにも居場所がない」と感じたり、保護者が自分の関わり方に悩んだりするのは無理もありません。しかし、こうした状況は決して当事者たちだけの責任ではなく、外部の適切な支援につながることで、道が開ける可能性があります。 実際に相談できる場所や安心して過ごせる居場所を知ることで、心理的な不安は軽減されます。
今回紹介した23の支援先は、相談のしやすさや活動内容、拠点地域が多岐にわたります。まずは公式サイトを確認し、自分たちの直感で「少し話してみてもいいかも」と思える場所を見つけることが、暗闇から抜け出す大きな一歩となります。一人で抱え込みすぎず、専門的な知見を持つ第三者に頼ることで、親子ともに安心感を取り戻し、自分らしい未来を描き直すことができるはずです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。