作成日: 2025/9/16 更新日:2025/9/16
社会福祉士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「社会福祉士のなり方は?」
「社会福祉士になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 社会福祉士とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 社会福祉士になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、社会福祉士に関するよくある質問にも答えています。
社会福祉士に興味のある人や、社会福祉士を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 社会福祉士とは
- 2 社会福祉士になる方法
- 3 社会福祉士になりたい高校生の進路
- 4 社会福祉士になりたい高校生が今からできる準備
- 4-1 ボランティア(子ども食堂・地域行事・高齢者サロン等)に参加して現場感覚を知る
- 4-2 時事ニュースで福祉制度や福祉に関する社会課題をチェック
- 4-3 普段のコミュニケーションで聴く力や要点整理力を鍛える
- 5 おすすめの大学
- 6 おすすめの短期大学・専門学校
- 7 よくある質問
- 7-1 社会福祉士に向いている人の特徴は?
- 7-2 社会福祉士と介護福祉士の違いは?
- 7-3 社会福祉士と精神保健福祉士の違いは?
- 7-4 社会福祉士の受験資格は通信でも取得できるの?
- 7-5 社会人からでも社会福祉士は目指せる?
- 8 まとめ
社会福祉士とは

社会福祉士とは、福祉や介護、医療などの現場で、生活に困難を抱える人々を支援する国家資格を持つ専門職です。
1987年に誕生した日本初の「福祉系国家資格」であり、社会福祉士及び介護福祉士法に基づいています。
以下に社会福祉士の仕事内容や給料についてまとめます。
- 社会福祉士の仕事内容
- 社会福祉士の給料・給与・年収
- 社会福祉士のやりがい
- 社会福祉士の働き方
- 社会福祉士に必要な知識、資格、スキル
- 社会福祉士という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
社会福祉士の仕事内容
以下では、社会福祉士の仕事内容についてまとめました。
- 高齢者、障がい者、児童の保護者、低所得者など、生活に困難を抱える人々の相談を受ける
- クライアントの現状や背景を把握し、課題を明確化する
- クライアントのニーズに基づいた「支援計画(ケアプラン)」を作成
- 短期的な支援だけでなく、将来を見据えた生活設計も含める
- 生活保護、障害者福祉サービス、介護保険、児童福祉サービスなどの制度を案内
- 必要な申請手続きや利用開始までのサポートを行う
- 医師、看護師、介護職員、学校(教師)、行政職員、地域包括支援センター、NPO法人などと連携し、総合的な支援を実施
- クライアントが複数のサービスを円滑に利用できるように調整する
- クライアント一人ひとりの課題に応じて、個別に継続的な支援を行う。状況の変化に応じて見直しも行う
- 家庭訪問や定期的な面談を通じて、生活状況を把握・改善していく
- 虐待や差別からクライアントを保護し、人権を守る
- 成年後見制度などを活用して、法的に権利を守るためのサポートを行う
- 地域住民やボランティア団体と協力し、地域全体で支え合う仕組みづくりに関わる
- 福祉に関する啓発活動や住民向け相談会の開催
- 虐待やDV、生活困窮など、緊急性の高いケースに迅速に対応
- 必要に応じて警察や医療機関、行政へ連携・通報
- 支援内容の記録、効果の振り返りと改善
社会福祉士の仕事は、個人の生活支援にとどまらず、制度利用の橋渡しや地域全体の福祉向上まで幅広いのが特徴です。
社会福祉士の給料・給与・年収

社会福祉士の給与については、勤務先や経験年数、地域によって異なります。
職業情報サイトjobtagによると、「福祉ソーシャルワーカー」に関わる職業の年収は、441万円、月給は23.3万円が平均の相場とされています。
経験を積むことで昇給し、役職がつけばさらに高い給与が期待できます。また、自治体や大手企業に勤務する社会福祉士は、安定した収入と福利厚生が整っていることが多いです。
社会福祉士のやりがい
以下に、社会福祉士のやりがいをまとめました。
- クライアントが困難を乗り越え、自立した生活を送れるようになった瞬間に大きな達成感を得られる
- 「ありがとう」という感謝の言葉や笑顔に触れることが、仕事の大きな原動力となる
- 個人支援にとどまらず、制度の改善や地域福祉の推進に携われる
- 自分の仕事が地域全体の福祉向上につながることを実感できる
- 国家資格を持つ福祉の専門家として、高い専門性と倫理観をもって働ける
- 社会から信頼される立場であることが、モチベーションにつながる
- 高齢者、障がい者、児童、生活困窮者など、さまざまな背景を持つ人と関わることができる
- 多職種(医療・教育・行政など)との連携を通じて、幅広い知見や人脈を得られる
- クライアントの多様なニーズに応えるため、常に新しい知識やスキルを学び続ける必要がある
- 継続的な学びが自己成長につながり、キャリアを重ねるほどに充実感が増す
- 虐待や差別から人々を守り、権利擁護に取り組むことで、社会正義に貢献できる
- 困っている人の「最後の拠り所」になれる責任感と誇りを感じられる
- 日々の支援を積み重ねる中で、自分自身も人間的に成長できる
- 経験を重ねるごとに支援の幅が広がり、やりがいと充実感が増していく
社会福祉士のやりがいは「人の人生に寄り添い、社会全体の福祉に貢献できること」にあります。
社会福祉士の働き方

社会福祉士の働き方は多岐にわたります。
- 福祉事務所・行政機関で働く
- 福祉施設(障害福祉施設・児童福祉施設、就労支援機関)で働く
- 医療機関で医療ソーシャルワーカーとして働く
- 教育機関でスクールソーシャルワーカーとして働く
- 企業のメンタルヘルスや生活支援、福利厚生に関わる相談担当として働く
このように、社会福祉士は「公的機関」から「民間企業」まで幅広いフィールドで活躍できるのが特徴です。
社会福祉士に必要な知識、資格、スキル
社会福祉士として活動するためには、特定の知識や資格、スキルが求められます。
知識・スキル・資格 | 内容 |
|---|---|
法律・制度の知識 | 生活保護法、児童福祉法、障害者総合支援法、介護保険法、高齢者虐待防止法 |
社会保障制度の知識 | 年金、医療保険、雇用保険、労災保険 |
心理学・社会学の基礎知識 | クライアントの心理的背景や行動特性の理解 |
地域福祉の知識 | 地域資源やNPO、ボランティア活動との連携方法 |
資格 | 必須:社会福祉士国家資格 取得すると有利な資格:精神保健福祉士・ケアマネジャー・公認心理師・臨床心理士 |
スキル | コミュニケーション能力、傾聴力、問題解決能力、調整・コーディネート力、ストレスマネジメント力、倫理的判断力、継続学習力 |
社会福祉士は「法律と制度の知識」+「国家資格」+「人と社会をつなぐスキル」が揃って初めて専門職として活躍できる仕事です。
社会福祉士という職業の注意点

社会福祉士という職業の注意点を、以下のようにまとめました。
項目 | 詳細 |
|---|---|
法律・制度の変化 | 福祉関連の法律や制度は定期的に改正されるため、常に最新情報を学び続ける必要がある |
自己研鑽の重要性 | 自己研鑽を怠ると誤った支援につながる可能性がある |
多様なニーズへの対応 | 高齢者、障がい者、児童、低所得者など、多様な背景を持つクライアントに柔軟に対応する姿勢が求められる |
感情的負担への対処 | 虐待、貧困、家庭崩壊など深刻なケースに関わるため、精神的に大きな負担を感じることがある 感情移入しすぎず、冷静さを保ちながら支援することが重要 |
メンタルヘルスの管理 | ストレスが蓄積すると、支援の質や自身の健康に悪影響を及ぼすため、セルフケアが不可欠 同僚や上司、専門機関に相談しながら働く環境づくりも大切 |
倫理的配慮と守秘義務 | クライアントの個人情報やプライバシーを守り、倫理的な判断を徹底する必要がある 誤った対応が信頼関係の崩壊につながる可能性もある |
公平・中立な姿勢の維持 | 特定の価値観や先入観にとらわれず、クライアント一人ひとりに公平に対応することが求められる |
社会福祉士は「学び続ける姿勢」「冷静な対応」「セルフケア」「倫理観」が特に重要な注意点となります。
社会福祉士になる方法

社会福祉士になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、社会福祉士のなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 受験資格を得る
- 社会福祉士国家試験を受験・合格する
- 社会福祉士として登録する
- 行政や医療センターなどに就職する
それぞれ見ていきましょう。
受験資格を得る
社会福祉士になるためには、まず国家試験の受験資格を得る必要があります。
その方法はいくつかあり、自分の学歴や経験に合わせて選ぶことができます。
福祉系の大学・短大・専門学校で指定科目を履修して卒業する
もっとも一般的なのは、福祉系の大学・短大・専門学校で指定科目を履修して卒業する方法です。
厚生労働省が指定する「社会福祉に関する科目」を修めることで、卒業と同時に国家試験の受験資格が得られます。
指定科目の中に「相談援助実習」が含まれており、原則として180時間(4週間程度)の実習が課されます。
一般の大学を卒業後、養成施設(1〜2年制)に進学
一般の大学を卒業した人が、1〜2年制の養成施設に進学する方法もあります。
福祉系以外の学部を卒業していても、この養成施設で必要な科目を履修することで受験資格を取得できます。
実務経験を積んだ上で養成施設に入学
実務経験を積んだ上で養成施設に入学する方法もあります。
高校卒業後に、生活支援、介護業務、相談援助業務など、福祉に関する業務を一定期間行った場合、養成施設に入学して必要科目を修了することで受験資格が得られます。
社会福祉士国家試験を受験・合格する

受験資格を得た後は、毎年1月に実施される社会福祉士国家試験を受験し、合格することが必要です。
この試験は福祉分野で唯一の国家試験であり、合格しなければ社会福祉士として名乗ることはできません。
試験内容は幅広く、福祉制度や社会保障制度に関する法律、心理学や社会学などの基礎知識、そして相談援助技術や事例問題といった実践的な内容まで含まれます。
そのため、単なる暗記ではなく、専門知識を現場で活かせる形で理解しているかどうかが問われます。
社会福祉士国家試験の合格率は年ごとに変動がありますが、近年は上昇傾向にあります。
試験回 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
第37回 | 令和6年度 | 27,616人 | 15,561人 | 56.3% |
第36回 | 令和5年度 | 34,539人 | 20,050人 | 58.1% |
第35回 | 令和4年度 | 36,974人 | 16,363人 | 44.2% |
第34回 | 令和3年度 | 34,563人 | 10,762人 | 31.1% |
第33回 | 令和2年度 | 35,287人 | 10,333人 | 29.3% |
長期的に見ると決して簡単な試験ではありませんが、近年は合格率が上昇しており、受験環境は改善されつつあります。
参照:社会福祉士合格率:厚生労働省
社会福祉士として登録する
試験に合格した後は、厚生労働大臣から指定を受けた指定登録機関である公益財団法人社会福祉振興・試験センターが作成する名簿に登録する手続きが必要です。
この登録を経て、初めて正式に「社会福祉士」という名称を使用し、専門職として活動することができます。
登録後は、福祉事務所、病院、社会福祉施設、地域包括支援センター、学校など、幅広い分野で働く道が開かれます。
また、社会福祉士は専門職である以上、登録後も常に最新の法律や制度を学び続けることが求められ、継続的な自己研鑽が不可欠です。
さらに、倫理観を持ち続けることや、クライアントの権利を守る姿勢も、社会福祉士として活動する上で非常に重要です。
行政や医療センターなどに就職する

行政機関や医療センターでは、地域住民の生活を支えるための支援や相談業務に携わることができ、社会福祉士の専門知識やスキルを活かすことができます。
このような職場では、福祉政策の策定や実施に関与することもあり、地域社会の福祉向上に貢献する大きな役割を担います。
また、職場によっては、他の専門職と連携し、チームで業務を進めることも多いため、コミュニケーション能力や協調性が求められます。
さらに、職場によっては研修や勉強会が定期的に開催されるため、自己成長の機会も豊富です。
社会福祉士として働くことで得られるやりがいや達成感は非常に大きく、社会の課題解決に直接貢献できるという充実感も得られます。
このように、社会福祉士としてのキャリアは多岐にわたり、自身の興味やスキルに応じた道を選ぶことが可能です。
以下にて、社会福祉士として採用される就職先と役割をまとめました。
就職先 | 役割・業務内容 |
|---|---|
福祉事務所(行政機関) | 生活保護や福祉サービスの申請窓口で、生活困窮者の相談対応や支援計画の作成を行う |
病院(医療ソーシャルワーカー) | 入院患者やその家族に対して、退院後の生活設計や医療費・制度利用の相談支援を行う |
社会福祉施設(高齢者・障がい者・児童施設など) | 施設利用者やその家族の生活相談、福祉サービスの調整、権利擁護を担当 |
地域包括支援センター | 高齢者の総合相談窓口として、介護予防や権利擁護、生活支援を行う |
学校(スクールソーシャルワーカー) | 不登校、虐待、家庭問題など、子どもが抱える課題を支援 |
児童相談所 | 虐待や非行など、子どもの健全な育成に関わる相談対応や保護業務を行う |
NPO法人・社会福祉協議会 | 地域住民への相談窓口や生活支援、ボランティア活動のコーディネートを担当 |
企業(人事・CSR部門など) | 従業員のメンタルヘルス支援や職場環境改善を行うケースが増えている |
司法・矯正分野 | 保護観察所や更生支援施設などで、非行少年や受刑者の社会復帰支援を行う |
社会福祉士は「行政」から「医療」「教育」「地域」さらには「企業・司法」まで幅広いフィールドで活躍できます。
社会福祉士になりたい高校生の進路

社会福祉士になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 短期大学・専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう
大学に進学する
大学の福祉系学部・学科に進学する方法は、社会福祉士を目指す最も一般的な進路のひとつです。
4年間という時間をかけて学ぶため、社会福祉士として必要な専門知識を体系的に学べるだけでなく、幅広い分野に触れながら「人や社会を支えるとはどういうことか」を多角的に考える力が身につきます。
学ぶ主な学問分野・内容
- 社会福祉原論:社会福祉の基本理念や歴史、制度の全体像を学ぶ科目
- 社会保障論:年金・医療・介護・生活保護などの社会保障制度の仕組みを理解する
- 福祉行財政論:福祉政策の立案や運営、財政的な仕組みについて学ぶ
- 権利擁護:高齢者・障がい者などの人権を守るための考え方や制度を学ぶ
- 心理学:人の心の働きや発達を理解し、相談援助に活かす基礎を学ぶ
- 社会学:社会の構造や人間関係を理解し、福祉の背景を捉える視点を養う
- 医療福祉:医療と福祉の連携の重要性や、チーム医療の中での役割を学ぶ
- 相談援助技術:クライアントへの面接やケースワークなど、実践的な支援技法を学ぶ
- 実習科目(福祉施設、行政機関、病院など):現場に出て利用者や職員と関わり、実務経験を積む科目
- ゼミや研究活動(高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、地域福祉など):興味のある分野を深く研究し、論理的思考力や専門性を高める
主な学部・学科と対応する学問分野
- 社会福祉学部社会福祉学科
- 人間福祉学部社会福祉学科
- 社会学部社会政策科学科・社会福祉学科
- 心理学部心理学科
- 人間社会学部社会福祉学科
- 教養学部教養学科
- 医療福祉学部福祉学科
- 保健医療学部医療ソーシャルワーク学科
- 人間科学部健康福祉科学科
また、卒業と同時に社会福祉士国家試験の受験資格を得られるため、資格取得に直結する学びが可能です。
短期大学・専門学校に進学する

短期大学や専門学校に進学する方法は、より実践的な学びを重視した進路です。
2年または3年という比較的短期間で、現場に必要な知識やスキルを効率よく身につけることができます。
実習や演習が多く組み込まれているため、現場に即した実践力を養いやすいのが特徴です。
また、専門学校では資格試験対策のサポートも手厚く、少人数制の授業を通してきめ細かな指導が受けられる点も強みです。
早く現場で働きたい人や、実践的なスキルを重視する人に適した進路といえます。
進学先を選ぶ際のポイント
社会福祉士になるためには、国家試験の受験資格を得た上で、資格に合格することが必要です。
高校生が進学先を選ぶ際には、国家資格受験資格を得られる学校かどうかが大きなポイントになります。
以下、大学、短大、専門学校に共通するポイントを解説します。
進学先を選ぶ時のポイント | 詳細 |
社会福祉士養成課程として指定を受けているか | 厚生労働大臣指定科目を修得できるかどうかが最重要 |
相談援助実習のサポート体制 | 実習先の確保、指導体制、実習前後のフォローがあるか |
国家試験対策の取り組み | 模擬試験、補講、過去問演習など合格を後押しする仕組み |
教員・指導者の質とサポート | 現場経験のある教員や、学生を個別に支援する体制が整っているか |
就職・キャリア支援 | 卒業後の進路指導、福祉施設や病院とのネットワークの有無 |
学費・生活支援制度 | 奨学金や学費支援制度の有無、経済的な負担に対する配慮 |
立地や通学の利便性 | 実習・就職を考えたときにアクセスの良さがあるか |
ご自身の状況と照らし合わせて、後悔のない学校を選びましょう。
社会福祉士になりたい高校生が今からできる準備

社会福祉士は、社会や地域の動きと密接に関わる業務です。
そのため、社会福祉士になる前から一定の準備をしておくと、就職やキャリアアップに有利になります。
ボランティア(子ども食堂・地域行事・高齢者サロン等)に参加して現場感覚を知る
福祉の現場は、教科書だけでは理解できないリアルな課題や人との関わりがあります。
子ども食堂や地域行事、高齢者サロンなどに参加すると、多様な人と接しながら支援のあり方を体感できます。
現場の雰囲気を知ることで、将来学ぶ知識と結びつけやすくなるメリットもあります。
時事ニュースで福祉制度や福祉に関する社会課題をチェック

社会福祉士は制度や法律を理解し、利用者に適切な情報を提供する役割があります。
日頃から新聞やネットニュースで福祉関連の話題(高齢化、子どもの貧困、障害者支援、生活保護制度など)を意識しておくと、社会の課題に敏感になれます。
高校生のうちから関心を持っておくことが、大学や専門学校での学びを深める基盤になります。
普段のコミュニケーションで聴く力や要点整理力を鍛える
相談援助では「相手の話をじっくり聴く力」と「情報を整理して理解する力」が求められます。
日常生活の中で、友人や家族の話を途中で遮らずに聴き、要点をまとめて言い返してみることは、将来の相談援助技術の第一歩になります。
小さな習慣が、福祉専門職として必要な基礎力の養成につながります。
おすすめの大学

以下では、社会福祉士を目指す方におすすめな大学を紹介します。
大学名 | 所在地 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|---|
愛知県 | 社会福祉学部現代社会専修 | 社会福祉の基礎をベースに、現代社会が抱える多様な課題(貧困、少子高齢化、地域格差、国際問題など)について幅広く学べる 社会福祉士の国家試験受験資格を取得できるカリキュラムを備えており、資格取得を目指す学生に適した専修 現代社会を多角的に分析する力を養い、地域福祉や社会政策に関わる専門職を目指せる 実習やフィールドワークを重視し、地域社会とつながりながら「現場で生かせる知識とスキル」を身につけられる | |
東京都、群馬県 | 社会福祉学部社会福祉学科社会福祉専攻 | 「実習教育の重視」を掲げ、福祉現場での体験を重ねながら学べる環境が整っている 少人数教育で、国家試験対策や個別サポートが手厚い 保育士・教員免許など、社会福祉士以外の資格も同時取得可能なカリキュラムを用意 | |
東京都 | 健康福祉学群社会福祉学専攻 | 「人を支える専門職」の育成を目指し、社会福祉士や精神保健福祉士など複数資格の取得をサポート 学際的な学びが特徴で、心理学・保健医療・リハビリ分野とも連携しながら幅広い視点を養える 学外実習や地域との連携を重視しており、即戦力として活躍できる人材育成に注力 |
この3大学はいずれも「実習重視」+「国家試験対策の充実」+「幅広い資格取得」を強みとしており、社会福祉士を目指す学生にとって学びやすい環境が整っています。
上記に挙げた大学以外にも、年内入試ナビでは社会福祉士を目指せる大学の例をまとめています。
こちらも参考にしてください。
おすすめの短期大学・専門学校

以下では、社会福祉士を目指す方におすすめな短期大学や専門学校を紹介します。
大学名 | 所在地 | 学科 | 特徴 |
|---|---|---|---|
栃木県 | 人間福祉学科 | 福祉・介護分野で必要とされる知識と技術を2年間で効率的に学べるカリキュラム 社会福祉士国家試験の受験資格に対応しており、国家試験対策も充実 地域の福祉施設や医療機関と連携した実習が豊富で、即戦力となる人材になれる 小規模校ならではの少人数制で、学生一人ひとり丁寧な指導を受けられる | |
富山県 | 社会福祉学科 | 北陸地方で福祉教育に特化した短期大学として知られている 社会福祉士国家試験の受験資格を取得可能で、試験対策講座も整備 高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉など幅広い分野を学び、多様な現場で活躍できるスキルを養える 学外実習を重視し、卒業後すぐに現場で役立つ実践力を磨ける | |
東京都 | 社会福祉科 | 社会福祉士国家試験の受験資格を取得できるカリキュラムを完備 学内外の実習が充実しており、医療機関・福祉施設・行政機関など多彩な現場で経験を積める 国家試験対策講座や個別指導が手厚く、毎年安定した合格実績を誇る 都心に立地しているため、多様な現場や最新の福祉サービスに触れられる機会が豊富 |
短期大学は、社会福祉士を目指すための基礎的な知識と実習をバランスよく学べる環境が整っています。
2年間という比較的短い学習期間で、福祉に関する理論や制度を体系的に学びつつ、現場実習を通じて実践力も養えるのが特徴です。
卒業後には四年制大学への編入も可能で、さらに学びを深めたい人にとっても選択肢が広がります。
専門学校は、社会福祉士国家試験の合格と即戦力の養成に直結したカリキュラムが魅力です。
現場で役立つ知識やスキルを重点的に学ぶことができ、福祉施設や医療機関での実習も豊富に用意されています。
少人数制での指導や国家試験対策も手厚く、卒業後すぐに福祉の現場で活躍したい人に適した進路といえます。
よくある質問

社会福祉士に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
社会福祉士に向いている人の特徴は?
以下では、社会福祉士に向いている人の特徴をまとめました。
特徴 | 詳細 |
|---|---|
コミュニケーションが得意な人 | 相手の話にしっかり耳を傾けられる クライアントの気持ちに寄り添い、信頼関係を築ける |
共感力がある人 | 他者の立場や状況を理解し、気持ちに共鳴できる クライアントが安心して相談できる雰囲気を作れる |
問題解決能力がある人 | 複雑な状況を冷静に分析し、整理できる クライアントに合わせた適切な解決策を考えられる |
責任感と使命感を持てる人 | 他者の生活を支える役割にやりがいを感じられる 困難なケースに直面しても粘り強く対応できる |
社会福祉への関心・情熱がある人 | 社会的弱者の支援に強い思いを持ち続けられる 法律や制度の知識を学び続ける意欲がある |
冷静さと忍耐力を持つ人 | 感情的にならず、冷静に対応できる 長期的な支援にも根気強く取り組める |
社会福祉士は、「人に寄り添う力」+「課題を解決する力」+「社会を支えたい情熱」を持つ人が向いているといえます。
社会福祉士と介護福祉士の違いは?

社会福祉士と介護福祉士はどちらも福祉の分野で活躍する専門職ですが、その役割には明確な違いがあります。
職種 | 主な業務 | 具体的な仕事内容 |
|---|---|---|
社会福祉士 | 相談援助を通じた問題解決支援 | 福祉施設や病院、自治体での生活環境や法律・制度の利用を含めた包括的な支援 |
介護福祉士 | 身体的な介護 | 高齢者や障害者への食事、入浴、排泄などの日常生活のサポート |
社会福祉士は「相談や制度を通じて生活全体を支える専門職」、介護福祉士は「日常生活の介護を直接行う専門職」といえ、両者は役割を補い合いながら福祉の現場を支えています。
社会福祉士と精神保健福祉士の違いは?
以下に、社会福祉士と精神保健福祉士の違いについてまとめました。
職種 | 役割 | 主な仕事内容 | 活躍の場 | 対象者の特徴 |
|---|---|---|---|---|
社会福祉士 | 生活に困難を抱える人に対して、法律や制度を活用しながら生活全般を支援する。 | 生活保護、介護保険、障害者福祉制度などの利用支援 行政や施設、地域の相談窓口での生活相談 福祉サービスや医療機関との連携・調整 権利擁護や地域福祉の推進 | 福祉事務所、病院、地域包括支援センター、児童相談所、福祉施設、行政機関など | 年齢や状況を問わず「広く生活に困難を抱える人々」 |
精神保健福祉士 | 精神疾患や心の不調を抱える人やその家族を対象に、医療・福祉・就労支援などを通じて社会復帰や生活の安定を支援する。 | 精神科病院やクリニックでの退院支援・生活設計のサポート 就労や社会参加に向けた相談援助 利用できる制度(障害年金、精神障害者保健福祉手帳など)の案内・申請支援 家族への相談・支援 | 精神科病院、心療内科クリニック、地域生活支援センター、就労支援施設、保健所など | 主に「精神疾患や心の不調を持つ人とその家族」 |
社会福祉士は、生活全般の困難を幅広く支援する「福祉の総合相談職」という役割で、精神保健福祉士は、精神疾患を持つ人の生活・社会復帰を専門に支援する「心の専門相談職」といえます。
社会福祉士の受験資格は通信でも取得できるの?

社会福祉士の受験資格は通信課程(通信教育)でも取得可能です。
厚生労働大臣指定の「養成施設」や「通信制大学・大学院」で学ぶことで、通学と同じように受験資格を得られます。
社会人からでも社会福祉士は目指せる?
社会人からでも社会福祉士を目指すことは十分可能です。
実際に、福祉分野に転職したり、働きながら資格取得を目指したりする社会人は少なくありません。
主なルートとしては、以下のような方法があります。
- 福祉系の大学や短大に進学し、社会福祉士国家試験に必要な指定科目を履修する
- 一般大学や短大を卒業している場合は、「一般養成施設」や「短期養成施設」で1年以上学び、受験資格を得る(夜間・通信課程を選べば、仕事と両立も可能)
社会人の場合でも、夜間課程や通信制を活用すれば仕事と両立しながら学習できます。
養成施設には社会人向けのカリキュラムも多く、実務経験がなくても年齢や職歴に関係なく挑戦可能です。
ただし課程修了や実習は必須となるため、計画的な学習が求められます。
まとめ

本記事では、社会福祉士の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、社会福祉士に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 社会福祉士とは、福祉や介護、医療などの現場で、生活に困難を抱える人々を支援する国家資格を持つ専門職である
- 主な仕事は、相談援助を通じた支援、福祉サービス利用の調整、制度や地域資源の紹介、権利擁護活動などが挙げられる
- 社会福祉士に取得必須の資格は「社会福祉士国家資格」である
- 人の役に立ちたい人・困っている人に寄り添える人に社会福祉士はおすすめ
- 社会福祉士になりたい高校生は、福祉系の大学・短期大学・専門学校など、社会福祉士国家試験の受験資格が得られる学校に進学するのがおすすめ
本記事が社会福祉士についての全体像を理解する参考になれば幸いです。
社会福祉士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
