作成日: 2026/1/07 更新日:2026/1/07
高校生向けSDGsワークショップ・教育プログラムまとめ|実践型・体験型カテゴリ別に紹介

大学入試の総合型選抜や学校の探究学習でSDGsに取り組みたい高校生のために、実践的なワークショップや教育プログラムをカテゴリ別に厳選してまとめました。
楽しみながら本質を学べるカードゲームから、実績として強力なビジネスコンテスト、海外の現状を知る国際協力プログラム、地域課題に挑むフィールドワークまで幅広く網羅。
オンラインで参加できる活動や、無料で始められるボランティアも紹介しており、自分の興味や進路に合った「社会課題解決のアクション」が必ず見つかります。
活動の第一歩を踏み出すための完全ガイドです。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
総合型選抜や推薦入試でSDGsをテーマにする受験生は多いですが、単なる「調べ学習」では評価されにくいのが現実です。大学が求めているのは、知識の量ではなく、社会課題に対して自ら動いた「行動実績」だからです。
本記事では、入試で語れる「原体験」作りになるSDGsワークショップ・教育プログラムを紹介します。楽しみながら学べるゲーム形式から本格的なビジネスコンテストまで、あなたの探究活動を深化させる機会を厳選しました。
【ゲーム・体験型】楽しみながらSDGsの本質を理解するワークショップ
SDGsの全体像や「経済・環境・社会」のつながりを、カードゲームやシミュレーションを通じて直感的に学べるプログラムです。楽しみながら本質を理解できるため、探究学習の導入として最適です。
2030 SDGs(カードゲーム)
引用元:https://imacocollabo.or.jp/
「2030 SDGs」は、現在から2030年までの道のりをシミュレーションするカードゲームです。
参加者は異なる価値観や目標を持つ個人として活動し、個人の目標達成を目指しながら、その行動が「世界全体(経済・環境・社会)」にどのような影響を与えるかを体感します。
自分の行動が世界につながっていることを実感でき、SDGsの本質である「つながり」を直感的に学べる点が最大の魅力。全国で公認ファシリテーターによる体験会が開催されており、個人でも参加しやすい点も特徴です。
楽しみながら本質を理解できるため、探究学習の導入や、初めてSDGsを学ぶ高校生に適したプログラムです。
SDGs de 地方創生
引用元:https://sdgslocal.jp/cardgame/
「SDGs de 地方創生」は、SDGsの考え方を地域活性化に活かすためのシミュレーションゲームです。参加者は行政職員や住民などの役割に分かれ、対話と協働を通じて持続可能な「まちづくり」を目指します。
地域課題の解決は、総合型選抜や推薦入試で頻出のテーマです。「グローバルな目標」を「ローカルな現場」にどう落とし込むかを実践的に学べるため、地域貢献や行政、まちづくりに関心がある高校生にとって有益な視点が得られます。
THE SDGs Action cardgame「X(クロス)」
引用元:https://www.kanazawa-it.ac.jp/sdgs/education/application/index.html
金沢工業大学の学生プロジェクトが主体となって開発した、課題解決型のアイデア創出カードゲームです。
SDGsの目標達成における「トレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)」の状態を、手持ちの資源カード(AI、ロボット、伝統工芸など)を使ってクリエイティブに解決します。
楽しみながら柔軟な発想力を鍛えられます。製品版だけでなく無料のアプリ版も提供されており、学校の探究学習や部活動の有志チームで実施しやすい点も大きな特徴です。
Get The Point
「Get The Point」は、資源カードを使ってアイテムを作り、ポイントを競う資源活用ゲームです。
「持続可能性」を無視して資源を使いすぎると、素材が枯渇して全員がゲームオーバーになるルールになっており、サステナビリティの本質をシンプルかつ強烈に理解できます。
高校生が「認定ファシリテーター」の資格を取得し、自らイベントを主催する事例も増えています。「参加者」から「主催者」へとステップアップすることで、リーダーシップの実績を作ることが可能です。
【実践・コンテスト型】自ら企画し行動する「実績作り」に直結するプログラム
学んだ知識を活かして、社会課題解決のためのビジネスプランやアクションプランを競うコンテスト形式のプログラムです。予選や審査のプロセス自体が強力な活動実績となります。
StartupBase U18
引用元:https://startupbase-u18.com/
「StartupBase U18」は、週末の2日間などで起業体験ができるプログラムです。高校生・高専生が即席でチームを組み、アイデア出しからプロトタイプ(試作品)の作成、実地調査、そして最終プレゼンまでを一気に駆け抜けます。
最大の特徴は「Action First(行動第一)」。机上の空論ではなく、実際に街に出て顧客の声を聞くなどのアクションが求められます。短期間で圧倒的な行動力が身につき、そのプロセスは入試の面接でも自信を持って語れるエピソードになります。
SDGs Quest みらい甲子園
引用元:https://sdgs.ac/
「SDGs Quest みらい甲子園」は、高校生がチームで社会課題解決のアクションアイデアを考え、発表する大会です。全国各地で「エリア大会」が開催されており、地元の企業や自治体と連携しながら地域課題に取り組める点が特徴です。
エントリーのハードルが比較的低く、部活動やクラスの探究学習の延長として参加しやすいのが魅力。受賞すれば大きな実績になりますし、参加過程で練り上げたプランはそのまま活動報告書の素材として活用できます。
【国際協力・グローバル型】世界とつながり視野を広げるプログラム
日本国内にいながら、途上国の現状や異文化理解を深められるプログラムです。現地のリアルな声に触れることで、教科書だけでは分からない「貧困」や「開発」の実情を肌で感じることができます。
JICA地球ひろば「地球案内人」
引用元:https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/
JICA(国際協力機構)が運営する「JICA地球ひろば」では、開発途上国の現状や国際協力を体験型展示で学べます。
特におすすめなのが「地球案内人」との交流です。青年海外協力隊などの経験者がガイド役となり、現地での生活や苦労話、感動したエピソードを直接語ってくれます。
GiFT(Global Incubation x Fostering Talents)
GiFTは「グローバル・シチズンシップ(地球志民)」の育成を掲げる一般社団法人です。
単なる英語教育や海外旅行ではなく、「世界をより良くするために、自分には何ができるか」を問いかける深い対話型ワークショップや研修プログラムを提供しています。
多様なバックグラウンドを持つ参加者と深く語り合うことで、自分自身の固定観念に気づき、視野が一気に広がる体験ができます。
【環境・地域貢献型】フィールドワークでリアルな課題に触れる活動
気候変動や環境問題、あるいは地域の社会課題に対し、実際に「現場」へ行ってアクションを起こすプログラムです。汗をかいて得た一次情報は、ネット情報とは比べものにならない価値があります。
Earth Company「IMPACT ACADEMY」
引用元:https://www.earthcompany.info/impact-academy/
Earth Companyは、「次世代に残せる未来」を創る変革者(チェンジメーカー)を支援・育成する団体です。「IMPACT ACADEMY」では、バリ島のエシカルホテルでの研修や、オンラインプログラムを通じて、社会課題をビジネスやイノベーションで解決する最先端の事例を学びます。
単なる環境学習にとどまらず、「自分は人生で何を成し遂げたいか」というキャリア観や人生観まで揺さぶられるような深い学びが特徴。圧倒的な熱量を持つ起業家たちとの出会いは、探究活動の質を根本から変えるきっかけになります。
greenbird(グリーンバード)
「ゴミ拾い」は、最も身近で、誰でも今日から始められるSDGsアクションです。greenbirdは「街を汚すことはカッコ悪い」をコンセプトに、全国各地でスタイリッシュな清掃活動を展開しています。
事前登録制で手ぶら参加が可能であり、地域の大人とフラットに交流できる点が魅力です。
「継続は力なり」を体現しやすい活動であり、長期間コミットすることで地域コミュニティへの貢献実績としてアピールできます。
Think the Earth「SDGs for School」
引用元:https://www.thinktheearth.net/sdgs/
Think the Earthは、「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに、クリエイティブな力で社会課題解決を目指す団体です。「SDGs for School」プロジェクトでは、ビジュアル重視で分かりやすい書籍の制作や、学校への出張授業を行っています。
公式サイトや書籍で紹介されている事例はどれもユニークで、「環境問題=我慢すること」という固定観念を覆してくれます。デザインやアートの視点からSDGsにアプローチしたい高校生にとって、探究のヒントが詰まった宝庫です。
SDGs for School では、SDGs14「海の豊かさを守ろう」をテーマに編集したビジュアルブック『あおいほしのあおいうみ』を希望する学校へ40冊寄贈しています。数に限りがありますので、ご希望の場合は以下よりお申込ください。
また『あおいほしのあおいうみ』第6章「日本の海をまもる」でご紹介した長崎県対馬の魅力と課題を実際にご自身の目で見てみたい、体験したい、という声を多くいただきました。そこで教員向けの対馬ツアーを3月28日(土) ~3月30日に実施します。ぜひご参加ください。
あおいほしのあおいうみ 寄贈プログラム https://www.thinktheearth.net/sdgs/2025/11/07/info_107/
長崎県対馬・教員研修プログラム https://www.thinktheearth.net/sdgs/tsushima202603/
【オンライン・コミュニティ型】場所を問わず多様な大人・仲間とつながる
「近くでイベントがない」という高校生でも、オンラインなら世界中のトップランナーや意識の高い仲間とつながれます。
Inspire High(インスパイア・ハイ)
引用元:https://www.inspirehigh.com/
Inspire Highは、世界中のクリエイティブな大人たちと10代をつなぐ、オンライン探究学習プログラムです。アーティスト、起業家、研究者など、教科書には載っていない「答えのない問い」に向き合うライブ配信授業に参加できます。
サブスクリプション型で定期的にアウトプット(意見の投稿など)を行うため、継続的な活動実績として非常に説得力があります。全国の同世代の意見に触れることで、自宅にいながら留学したような刺激を受けられるのが特徴です。
SDGs 100人カイギ
「100人カイギ」は、その地域の面白い活動をしているゲストを毎回5人呼び、計100人になるまで続けるトークイベントです。「SDGs 100人カイギ」はそのSDGs特化版で、企業、NPO、学生など様々な立場の実践者が登壇します。
オンライン開催も多く、高校生でも気軽に参加して「働く大人のリアルなSDGs」を聞くことができます。「こんな職業や関わり方があるんだ」という発見は、進路選択の視野を大きく広げてくれます。
Classi(探究学習機能)
全国の高校で導入されている学習プラットフォーム「Classi」には、探究学習を支援する機能(Classiノートや探究課題など)が搭載されています。
学校によっては、企業と連携したSDGs課題解決プロジェクトに参加できる場合もあります。「学校で使わされているツール」と思わず、自ら積極的に活用することで、日々の学習記録がそのままポートフォリオになります。
まとめ
SDGsへの取り組みは、単なる知識の習得ではありません。正解のない問いに向き合い、他者と協働しながら自分なりの答えを探すプロセスこそが、これからの社会で求められる本質的な力になります。
勇気を出して踏み出したその一歩は、あなたの視野を広げ、結果として誰にも真似できない「あなただけの強み」となるはずです。まずは、今回紹介した中から直感で「面白そう」と感じたサイトを覗いてみてください。その好奇心が、未来を切り拓く大きなきっかけになります。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。