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作成日: 2025/4/04 更新日:2025/4/04

義肢装具士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

義肢装具士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「義肢装具士のなり方は?」

「義肢装具士になるのに必要な資格は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • 義肢装具士とはどんな職業なのか
  • 仕事内容・やりがい・給料
  • 義肢装具士になるには何をすべきか・必要なこと
  • 取得すべき資格・免許
  • 向いている人の特徴

また、義肢装具士に関するよくある質問にも答えています。

義肢装具士に興味のある人や、義肢装具士を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。

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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。


義肢装具士(po)とは?仕事内容や給料を解説

義肢装具士とは?

義肢装具士(ぎしそうぐし)とは、けがや病気で手足が不自由になった人のために、義足や義手、コルセット、装具などを作る医療の専門職です。

患者さん一人ひとりの体の状態や動き方に合わせて、最適な義肢・装具をデザインし、調整するのが仕事です。

英語で「Prosthetist and Orthotist」と呼び、略称の「PO(ピーオー)」と略されることがあります。

時には、病院で患者さんと話をして希望を聞いたり、歩き方を見ながら細かく調整したりもします。

以下に義肢装具士の仕事内容や給料についてまとめます。

  • 義肢装具士の仕事内容
  • 義肢装具士の給料・給与・年収
  • 義肢装具士のやりがい
  • 義肢装具士を目指すにあたり注意点

それぞれ見ていきましょう。

義肢装具士の仕事内容

義肢装具士は、患者一人ひとりの身体的なニーズに合わせて義肢や装具を設計・製作し、適合させる専門家です。

具体的には以下のような作業が発生します。

  • 義足・義手・装具の設計と製作
  • 患者さんの身体に合わせたフィッティング(調整)
  • 医師・理学療法士と連携してリハビリのサポート

これらの業務は以下のような流れで行われます。

義肢装具製作の流れ
概要
カウンセリング
患者の身体状態や生活スタイルを理解するためのカウンセリング
デザイン考案
患者の身体の形状を精密に測定し、最適なデザインを考案する
素材選び
カウンセリング内容とデザインに適した素材を選ぶ
製作
カウンセリング、デザイン、素材を揃え、実際の義肢装具製作に取り掛かる
完成、微調整
完成したら実際に患者に装着し、最後の微調整を行う
フォローアップ
患者の生活や体型の変化に合わせた改良や、日常生活への適応をサポートするための指導やアドバイスを行う

また、技術の進化に対応するため、新しい素材や製作技術を学ぶことも欠かせません。

義肢装具士の給料・給与・年収

給料・給与・年収

義肢装具士の給料・給与・年収は、働く環境や地域、経験年数などによって異なりますが、一般的な傾向として平均的な水準があります。

平均年収の目安としては、約459.3万円です。ハローワーク求人統計データによると月額の給料は24.1万円です。

参照:義肢装具士|jobtag

福利厚生やボーナスの有無も、義肢装具士の年収を考える上で重要な要素です。

多くの医療機関や企業では、健康保険や年金制度、育児休暇などの福利厚生が整備されています。

ボーナスに関しては、年に2回支給されることが一般的で、業績に応じて変動することがあります。

義肢装具士の給料や年収は様々な要素によって変動しますが、安定した収入を得ることができる職業であるといえるでしょう。

義肢装具士のやりがい

義肢装具士は、患者さんの下記のような場面に立ち会い、それに貢献できた時にやりがいを感じられるでしょう。

  • 義足をつけて歩けるようになった
  • 装具を使ってスポーツができるようになった
  • 生活の痛みや不自由が改善された

義肢装具とは、患者さんの新たな手足となる道具です。

義肢装具を作り、患者さんが身につけることで、これまでできなかったことができるようになる瞬間は、義肢装具士として大きなやりがいを感じられる瞬間です。

義肢装具士を目指すにあたっての注意点

注意点

大きなやりがいのある義肢装具士ですが、目指すにあたり注意すべき点もあります。

  • 国家資格が必須
  • 手先の器用さや細かい作業が求められる
  • 体力も必要
  • 患者と適切なコミュニケーションをとることが求められる

義肢装具士になるには、養成校に通い、国家試験に合格しなければなりません。

また、ミリ単位の調整が必要なこともあるため、丁寧な作業が求められます。

さらに、義肢・装具は重い素材を使うこともあり、立ち仕事も多めです。

意外と見落とされがちなのが、コミュニケーション能力です。

患者さんによって必要な義肢装具は多種多様であり、患者さんから悩みや困り事を丁寧に聞き取って義肢装具を作成します。

コツコツとモノを作るイメージがある方にとっては、意外なギャップになるようです。

義肢装具士になる方法

義肢装具士になる方法

義肢装具士になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。

必要なことやなる方法について具体的に解説します。

  • 義肢装具士養成施設・教育機関で学び国家試験の受験資格を取得する
  • 国家試験を受験し合格する
  • 医療機関や義肢装具製作会社に就職する

それぞれ見ていきましょう。

義肢装具士養成施設・教育機関で学び国家試験の受験資格を取得する

義肢装具士になるには、まず、義肢装具士の養成課程がある専門学校や大学に進学する必要があります。

これらの施設では、解剖学や生理学などの基礎知識に加え、義肢や装具の設計・製作技術、さらにはリハビリテーションに関する幅広いカリキュラムが提供されます。

学習期間は通常3~4年で、授業と実習を通じて実践的なスキルを身につけます。

国家試験を受験し合格する

国家試験

義肢装具士になるには、国家試験に合格することが必須です。

試験では、義肢装具士として必要な専門知識や技能を確認されます。

受験資格を得るためには、義肢装具士養成施設で必要なカリキュラムを修了することが条件です。

試験は筆記試験と実技試験の2つで構成されます。

試験区分
概要
評価ポイント
筆記試験
解剖学、生理学、義肢装具学などの専門知識を問う
基礎理論の理解、応用力
実技試験
患者モデルを用いた装具の適合作業を行う
技術の正確さ、作業のスムーズさ

試験に合格するには、過去問題や模擬試験を活用し、時間配分や実技スキルを磨くことが重要です。

また、最新の医療技術や情報に触れることで、試験対策に役立てることができます。

試験に合格すれば、義肢装具士の資格を取得し、次のステップである就職活動に進むことができます。

医療機関や義肢装具製作会社に就職する

資格を取得した後は、医療機関や義肢装具製作会社に就職して実務経験を積みます。

具体的には以下のような就職先です。

  • 病院やリハビリ施設:医師やリハビリスタッフと連携してサポート
  • 義肢装具製作会社:個別に義足・義手・装具をオーダーメイドで製作
  • スポーツ支援団体・研究機関:アスリートの支援や新素材の開発に関わることもある

医療機関では、医師や理学療法士などと連携し、リハビリ計画に基づいた装具の設計や調整を行います。

製作会社では、最新技術や素材を使った製品開発に携わり、高品質で快適な装具の製作を目指します。

スポーツ支援団体や研究機関で、アスリート向けの義肢装具の開発に携わる道もあります。

将来的には独立開業して、自分の工房を持つ義肢装具士もいます。

義肢装具士になるための進路

進路

義肢装具士になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な2つの進路について解説します。

  • 専門学校へ進学する
  • 義肢装具士コースのある4年制大学に進学する

それぞれ見ていきましょう。

専門学校へ進学する

高校卒業後に専門学校へ進学するのは、義肢装具士を目指すための効率的な選択肢です。

専門学校では、実践的なスキルを学ぶためのカリキュラムが整備されています。

また、大学と比較すると安価な学費で入学できる点も魅力です。

以下に専門学校での学びの特徴を表にまとめました。

特徴
内容
学習期間
3年制が一般的で卒業後に国家試験の受験資格を取得可能である
学ぶ内容
解剖学や生理学、義肢装具の設計や製作技術など基礎から応用まで幅広く学習する
授業形態
少人数制で一人ひとりへの指導が行き届いている。実習や製作の時間が豊富で、手先を動かす授業が中心
実習の多さ
実際の現場を想定した実習が多く実践的なスキルを身につけられる
業界との連携
医療機関や製作会社との連携が強くインターンシップや見学会が充実している

専門学校の選択時には、提供されるカリキュラム内容や就職率、卒業後のサポート体制をよく調査することが重要です。

専門学校は下記のような人におすすめです。

  • できるだけ早く資格を取りたい
  • 実践中心の学びで技術をしっかり身につけたい

義肢装具士になるためにおすすめの専門学校

義肢装具士を目指す人におすすめの専門学校は、神戸医療福祉専門学校、西武学園医学技術専門学校です。

以下に、各大学の概要を表にまとめました。

専門学校名
専門学校の概要
神戸医療福祉専門学校(義肢装具士科4年制)
日本で唯一の4年制専門学校。なおかつ唯一のISPO(国際義肢装具協会)認定校。次の3つの資格の取得を目指すことができる。
義肢装具士(国家資格)
ISPO認定義肢装具士
福祉用具プランナー
西武学園医学技術専門学校(義肢装具士3年制)
4年連続で国家試験合格100%と、国家資格取得のためのサポートが充実。基礎科目、専門科目、臨床実習と国家試験対策授業と、丁寧な授業が特徴。

​参考:神戸医療福祉専門学校(義肢装具士科4年制)

参考:西武学園医学技術専門学校(義肢装具士3年制)

義肢装具士コースのある4年制大学に進学する

義肢装具士コースを設置している4年制大学では、深い専門知識と技術を体系的に学べます。

以下に4年制大学での学びの特徴をまとめました。

特徴
内容
学ぶ内容
解剖学や生理学、材料工学、義肢装具設計や製作技術など幅広い分野を学ぶ
実習環境
現場に近い環境を再現した施設で実践的なトレーニングが可能である
学習期間
4年間で基礎から応用までじっくり学べる
研究や実務経験
研究活動やインターンシップを通じて実務経験を積むことができる
国際的視点
海外研修プログラムや学会参加を通じて国際的な視野を養う機会がある
授業
実習や製作の時間が豊富で、手先を動かす授業が中心

大学を選ぶ際には、カリキュラム内容や実習施設の充実度、就職支援体制の状況をよく確認することが求められます。

特に義肢装具士国家試験対策が充実している大学は、進学先として非常に有利です。

大学は下記のような人におすすめです。

  • 医療と福祉、工学を総合的に学びたい
  • 将来的に研究や開発の道にも進みたい

義肢装具士になるためにおすすめの大学

義肢装具士を目指す人におすすめの大学は、人間総合科学大学、北海道科学大学、新潟医療福祉大学です。

これらの大学は、義肢装具の専門知識と技術を学べる環境が整っており、国家資格取得を目指すための実践的な教育プログラムを提供しています。

以下に、各大学の概要を表にまとめました。

大学名
大学の概要

義肢装具士養成課程を設置し、医療と工学の融合したカリキュラムを提供

臨床現場での実習を重視し、患者に適した義肢装具の設計・製作スキルを習得

卒業と同時に義肢装具士国家試験の受験資格を取得可能

日本の大学で初めて義肢装具学科を開設し、長年の実績と研究基盤を持つ

医療・工学・福祉の視点を組み合わせたカリキュラムで高度な専門知識を学ぶ

企業や医療機関と連携し、現場で活躍できる即戦力を養成

最新の設備を活用した実践的な教育で、義肢装具の設計から適用までを学ぶ

リハビリテーションや自立支援を重視し、チーム医療の中での役割を習得

4年間の学びを通じて、義肢装具士国家試験の受験資格を取得可能

自分の目標や学びたい分野に合った大学を選び、義肢装具士としてのキャリアを築いていきましょう。

なお、年内入試ナビでは、義肢装具士を目指せる大学をまとめています。

参考:義肢装具士を目指せる大学はこちら

よくある質問

FAQ

義肢装具士に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。

よくある質問とその回答を記載していきます。

義肢装具士に向いている人の特徴は?

義肢装具士には、以下のような特徴を持つ人が向いています。

特徴
説明
思いやりと寄り添う姿勢

患者さんの気持ちに寄り添い、思いやりを持って接することが重要である

患者さん一人ひとりのニーズを理解し、信頼関係を築ける人が向いている

粘り強さと根気強さ
義肢装具の製作や調整には時間がかかり、何度も微調整が必要となるため、粘り強く根気強く取り組める性格が適している
ものづくりへの興味と探究心
義肢や装具を製作する作業が好きで、ものづくりに対して熱意や探究心を持つ人が求められる
創意工夫する力
柔軟な発想と創意工夫ができる人が求められ、未経験のケースでも試行錯誤を重ねて最適な解決策を見出せる人が適している
コミュニケーション能力
医師やリハビリスタッフなど多くの医療従事者と連携する必要があるため、優れたコミュニケーション能力が求められる
医学知識への関心
人体の構造や基礎医学、リハビリテーション学など幅広い医学的知識に興味を持ち、学び続ける姿勢がある人が適している
新しい技術への関心
技術革新が進む義肢装具分野において、新しい技術や情報に興味を持ち、学び続けられる人が求められる
細かい作業が得意
義肢装具作成にはミリ単位の調整が必要な場面が多いため

これらの特徴を備え、患者さんの社会復帰や生活の質の向上をサポートすることにやりがいを感じられる人にとって、義肢装具士は非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。

義肢装具士国家試験の難易度は?

国家試験の難易度

義肢装具士の資格取得は、高い専門性と努力を要する難関です。

国家試験の合格率は80%前後とされていますが、十分な準備が必要です。

まず、指定された大学や養成施設で3年以上学び、解剖学や生体力学などの基礎知識を深めます。

さらに、義肢装具の設計や適合技術といった実践的なスキルを身につけることが求められます。

国家試験には実技試験も含まれるため、座学と並行して実技の練習が必要です。

特に医療と工学が融合した専門領域であるため、幅広い知識と柔軟な思考が試されます。

資格取得後も継続的な学習が求められる点で、挑戦しがいのある職業です。

参照:第36回義肢装具士国家試験の合格発表について

義肢装具士と理学療法士のダブルライセンス・資格を取得するメリットは?

理学療法士とは、リハビリで身体機能の回復をサポートする専門職です。

それに対し義肢装具士は、義足や装具を作って、身体機能を補う専門職です。

ふたつの国家資格を取得することで、専門性とキャリアの幅が大きく広がります。

具体的には下記のようなメリットがあります。

  • 患者一人ひとりに合わせた義肢装具の設計とリハビリテーションを包括的に行うことができる
  • 独立開業や研究分野など活躍の場が広がる
  • 就業先の資格手当や、転職市場での競争力向上などの経済的メリットがある

義肢装具士と理学療法士のダブルライセンスは、患者と自分双方の可能性を広げる選択肢と言えるでしょう。

国家試験に合格しなくても義肢装具士になれる?

国家試験なしでもなれる?

義肢装具士は国家資格が必須の職業であり、資格なしではなることができません。

法律により、義肢装具の採型や適合といった専門業務は、国家資格を持つ者のみが行えると定められています。

資格を取得するには、指定の大学や養成施設で学び、国家試験に合格する必要があります。

一方で、資格を持たない者が補助的な業務を行うことは可能です。

義肢装具製作所では、資格取得を目指す人材を採用し、補助業務を通じてスキルを身につける機会を提供している場合もあります。

義肢装具士を目指すには、時間と努力を要しますが、患者の生活の質を向上させる意義ある仕事です。

まとめ

まとめ

本記事では、義肢装具士の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。

解説した中でも、義肢装具士に関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 義肢装具士とは、義肢や装具の設計・製作・適合を専門とする医療・福祉系の職業である
  • 主な仕事は、患者一人ひとりの身体的なニーズに合わせて義肢や装具を設計・製作し、適合させることである
  • 義肢装具士になるには義肢装具士の国家資格に合格する必要がある
  • 思いやりのある人・ものづくりへの興味関心がある人に義肢装具士はおすすめ
  • 義肢装具士になりたい高校生は義肢装具士養成過程のある専門学校・4年制大学に進学するのがおすすめ

本記事が義肢装具士についての全体像を理解する参考になれば幸いです。

義肢装具士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

義肢装具士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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