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作成日: 2024/12/25 更新日:2024/12/25

政治学とは何を学ぶ学問なのか?法学との違い、向いている人も解説

政治学とは何を学ぶ学問なのか?法学との違い、向いている人も解説

「政治学は何を学ぶ学問なの?」

「政治学を学べる大学は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • 政治学とは何を学ぶ学問なのか?
  • 政治学と法学の違い
  • 政治学で注目される分野
  • 政治学の関連分野

また、政治学に向いている人の特徴や、政治学に興味を持った人が抱く疑問にも答えています。

大学で政治学を学ぼうと考えている人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までごらんください。

全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。 ​政治学のポイントガイドを受け取る​

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 政治学とは?学問の全体像を解説
    • 1-1 政治学の主な分野
    • 1-2 政治学で主に学べること
    • 1-3 政治学の学問としての特性
  • 2 政治学と法学の違いとは?
    • 2-1 政治学における「法」の研究の重要性
  • 3 定番分野と注目される分野
    • 3-1 政治学の定番分野
    • 3-2 注目される分野
  • 4 政治学の関連分野
  • 5 学問としての価値や学ぶ意義は?
    • 5-1 政治学を学ぶ意義とは?
  • 6 政治学に向いている人の特徴
    • 6-1 社会問題や政治ニュースに対する関心が高い
    • 6-2 日常生活と政治を結ぶ視点を持っている
    • 6-3 論理的な思考が得意
    • 6-4 コミュニケーション能力が高い
  • 7 政治学を学べる学部・学科
    • 7-1 法学部・政治学科
    • 7-2 経済学部
    • 7-3 社会学部
    • 7-4 国際関係学部や地域研究学部
  • 8 政治学を学べる主な大学
    • 8-1 早稲田大学政治経済学部
    • 8-2 明治大学政治経済学部
    • 8-3 立教大学法学部政治学科
    • 8-4 ​一橋大学社会学部超域社会研究分野
  • 9 卒業後の進路は?
  • 10 よく抱く疑問と回答
    • 10-1 政治学と社会学の違いとは?
    • 10-2 政治学と経済学の違いとは?
    • 10-3 大学のカリキュラムは?
    • 10-4 実習ではどんなことをするの?
    • 10-5 政治学の学び方のコツは?
    • 10-6 政治学を学ぶと公務員や弁護士などになりやすい?
  • 11 まとめ

政治学とは?学問の全体像を解説

政治学とは?

政治学とは、政治の現象や機能、構造を理解するために科学的に研究する学問です。

具体的には、以下のような政治に関連する多様なテーマについて学びます。

テーマ
テーマの内容
政治の構造
​議会や内閣の仕組みなどを学びます​
政治行動
​市民が政治に参加する方法を研究します​
政治のプロセス
​政治が執り行われる流れを学びます​
政策
​政策を比較検証します​
国家や政府
​国家や政府の在り方を研究します​
​政党​
​政党が政治で果たす役割を学びます​
​選挙​
​より効果的な選挙制度を追究します​
​国際関係​
​国際世論の形成過程を学びます​

多くの大学で政治学系の学部・学科が設置されており、自分に合ったカリキュラムで上記の内容を学ぶことができます。

政治学の主な分野

政治学とは、政府の構成、運営、政策の形成について研究する学問です。

具体的には以下のような研究分野に分類されています。

研究分野
各分野の概要
​国家の内外に対する政策​
​国家の内外で政策の打ち出し方がどう異なるのかを比較検証します​
​国際関係論​
​各国の政治方針が国際関係にどのような影響を与えているのかを研究します​
​公共政策​
​より多くの市民に恩恵を与えられる公共政策の在り方を探究します​
​公共行政​
​行政府が市民に対して提供すべきサービスとは何かを研究します​
法律
​どのような法律を制定するかを審議する立法過程を分析します​
​権力の行使​
​政治家が行き過ぎた権力の行使をしないための制度などについて研究します​
​政治的行動と意思決定の過程​
​市民が政治的行動に訴え出るまでの意思決定プロセスを分析します​
​比較政治学
各国の政治にはどのような特徴や違いがあるのかを比較分析します​
​政治理論​
​政治を様々な観点から理論的に体系化し、その理論をどう適用するかを研究します​
​政治経済​
​政治と経済がそれぞれにどのような影響を与えているのかを分析します​
政治思想史
歴史を通じて政治思想の変遷を研究します

上記の研究分野ごとに、理論的な視点から政治を現象として解釈し、政治的な問題を解決するための方法を研究するのが政治学の特徴です

政治学で主に学べること

政治学で学ぶこと

政治学で学ぶ内容は多岐に渡り、3年時以降は自分の興味のある分野に絞ることもできます。

カリキュラムの組み立て方は人によってさまざまですが、大別すると主に以下のような内容を学びます。

学問の名称
研究内容
​国際関係​
​国家間のパワーバランス​
​政治理論
​政治に関わる様々な思想や理論​
​政治体制​
​政治の構造や働き​
​政策分析​
​政策の制定過程と結果​
​政治史​
​政治の歴史的背景や進化​
​政策設計
​公共の利益を最大化するための政策​

これらの内容を学ぶことで、自分たちの生活に密接に関わる政治をよりよく理解し、社会に対して主体的に関与するきっかけを得ることができます。

政治学の学問としての特性

政治学は、政治の理論や制度、組織、過程、行動などを研究する学問であり、その特性は「多面的」「包括的」「実証的」であると言えます。

それぞれの特性は以下の通りです。

政治学の特性
その特性の詳細
多面的
政治哲学、政治思想、比較政治学、国際関係論など、多岐にわたる学問分野から政治を研究することを指す。
包括的
​政治の各要素を個別に見るだけでなく、それらがどのように相互作用して全体像を形成するかを理解する。​
実証的
現実の政治現象を観察し、その原因や結果を明らかにする。実際の政治が研究対象になり、他の学問に比べて実践的になる。

政治学では、多面的で包括的、かつ実証的な視点から政治を研究することで、法や政治が社会にどのように影響を与えるかを解明していきます。

政治学と法学の違いとは?

政治学と法学の違い

政治学と法学は似ていますが、それぞれ異なる視点から社会を分析するという違いがあります。

政治学はより広範で理論的な視点から政治を考察します。

具体的には、政府の組織、政策、政治的行動を分析し、その結果を予測することを目指します。

法学は、より具体的に法律の適用に重点を置いているという点が異なります。

法律の枠組みや法制度を研究し、正義と公正を追究します。

これらの違いを理解したうえで、政治家に興味があるなら政治学専攻、弁護士に興味があるなら法学専攻など、どちらの学問がより自分に向いているかを判断するようにしましょう。

政治学における「法」の研究の重要性

政治学においては「法」の研究が必要不可欠です。

なぜなら、法の役割を理解することで、政治の本質とその働きを深く理解できるようになるからです。

法は、社会のルールを定め、社会の秩序を守るための基盤となります。

そのため、法がどのように作られ、適用され、変化するかを研究することで、政治過程や政策決定における法の影響を明らかにできます。

このように、法を研究することにより、政治体制、政治過程、政策決定などへの理解がより深まるため、その重要性はとても高いと言えます。

定番分野と注目される分野

政治学の定番と注目分野

政治学の研究分野は多岐にわたりますが、その中でも定番とされる分野と、時代に合わせて注目される分野があります。

政治学の定番分野

定番の分野は「比較政治学」「国際関係論」「政治思想史」です。

それぞれの内容を表にまとめました。

政治学で定番の分野
その分野の簡単な内容
比較政治学
​各国の政治制度や政治過程を比較し、理論化を試みる​
国際関係論
​国際政治の法則や構造を解明する​
政治思想史
​歴史を通じての政治思想の変遷を研究する​

いずれのテーマも、いつの時代も常に解決すべき問題を孕んでおり、多角的な視点で学ぶ必要があります。

注目される分野

近年注目される分野は、「SDGsと政策(環境問題)」「AIと政治」「多様性」です。

それぞれの内容を表にまとめました。

政治学で近年注目されている分野
その分野の簡単な内容
​SDGsと政策(環境問題)​
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」達成のための各国の政策。特に環境問題への取り組みが重要視されており、日本も2050年にカーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)を目指すと宣言した。
​AIと政治​
ここ数年で発展が著しいAIに関して、活用法や、反対に規制をかけるべきかを政治が考える。日本ではイラスト生成AIや音声AIの著作権の扱いや、AIの発展による人間の仕事の減少およびそれに伴う発生する可能性のある失業といった問題がある。
​多様性​
人種、性別、国籍、思想、宗教など、特定の属性にとらわれず誰もが自分らしく生きられる社会を実現するための政策

​これらのテーマは現代社会に直結した問題であり、政治学の視点からも解決策を模索することが求められています。​

政治学の関連分野

政治学の関連分野

政治学は社会科学の一部として位置づけられており、多くの関連分野があります。

その中でも、特に、以下の分野との深い関連性があります。

政治学との関連分野
その学問で学ぶ内容
政治学との関わり
社会学
​社会的な行動や構造を理解する​
​政治的な現象も社会の一部として捉える​
法学
​法律や法制度を学ぶ​
​法律や法制度は政治的な決定に大きな影響を与える​
経済学
​経済活動とその影響を研究する​
​政策決定の一部として経済的な視点が必要となる​
歴史学
​過去の出来事を研究し、その影響を理解する​
​政治の歴史的背景を理解するために必要​
心理学
​人間の心の働きを研究する​
​政治的な意思決定や行動の背後にある心理的な要素を理解する​

これらの分野は全て政治学にとって重要な関連分野となっており、政治学の理解を深めるためには、それぞれの学問分野を学ぶ必要があります。

学問としての価値や学ぶ意義は?

政治学の揖斐とメリット

政治学の学問としての価値は、以下のような点が挙げられます。

  • 民主主義や人権などの価値を理解できるようになる
  • 自分自身の社会的立場や価値観を明確にし、多様な視点から物事を考える力を身につけられる
  • 国際的な視点を養える
  • 市民としての意識が高める

政治学では、民主主義や人権の平等などについて学ぶため、それらを実現するためにどのような歴史的背景があったのかを理解できるようになります。

また、社会や国家の運営原理を理解し、それらを分析・評価する機会が多くあります。

そのため、具体的な課題に対する解決策を提案する能力を身につけることができます。

加えて、国際政治について学ぶと国際関係を理解できるようになるので、よりグローバルな視点で物事を俯瞰できるようになります。

この他、政策立案や市民活動などについても学ぶので、地元の議会が日々の生活に与える影響や、政策がビジネスにもたらす影響などについても関心を持てるようになります。

このように、政治学の学問としての価値や政治学を学ぶメリットは多岐にわたります。

政治学を学ぶ意義とは?

政治学を学ぶ意義としては以下のような点が挙げられます。

  • 社会の問題解決に向けた視野を広げる
  • 問題解決のための政策策定や意思決定のプロセスを学べる
  • 問題解決やリーダーシップを発揮する能力が身につく
  • 社会や政治の仕組みを理解する力が身につく
  • 公共政策を通じて社会に貢献する視点を持つ
  • 国際問題や政治ニュースを多角的に分析する力が身につく

政治学では、政治の現場で起こっている具体的な問題を理論的に解析し、その解決策を提案します。

そのため、政治学を学ぶことで、現代社会におけるさまざまな問題を深く理解し、解決策を考える力が身につきます。

政治学を学んでいけば、政治や社会の仕組みを理解し、政治によって決められた政策が私たちの生活にどのような影響を与えるのかを理解できるようになります。

その政策の中で、自分がどのような行いをすれば社会に貢献できるのか、という点も重要です。

必然的に、政治関連のニュースに対して多角的に分析する力も身についていくでしょう。

政治学に向いている人の特徴

政治学に向いている人の特徴

以下のような特徴がある場合は政治学を専攻することに向いていると言えます。

社会問題や政治ニュースに対する関心が高い

政治学を専攻するには、まず何よりも政治や社会問題に興味を持っていることが大切です。

政治の流れを理解し、その背後にある要素を分析することに興味があると、政治学を楽しく学ぶことができます。

日常生活と政治を結ぶ視点を持っている

政治学に向いている人の特徴

政治学は、社会の全体像を掴むためのツールとも言えます。

政治学を学ぶ中では、政治や政策が私たちの日常生活やビジネスの場にどのように影響を与えているのか、という視点が欠かせません。

例えば税制は、わたしたちの給料や、買い物の価格や物価に大きな影響を与えます。

そうした出来事を政治と結びつけて考えることが求められます。

論理的な思考が得意

​政治学は理論と実践を結びつける学問です。

例えば「公権力」という言葉があり、公権力を行使する機関には警察、検察、裁判所などがあります。

一般市民が罪を犯し逮捕されるのは、警察による公権力の講師です。

このように、抽象的な理論を具体的な現象に適用する論理的思考力が求められます。​

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い

政治学では、課題図書の内容について学生同士で討論したり、実際の政治活動への参加したりすることがあります。

討論の中では、お互いに違う意見を持つことがあり、それを表明し合います。

意見が違うのは悪いことではなく、他人の意見を尊重しつつ、自己の考えを明確に表現することが重要です。

意見や考えが違う中でも気持ちよく討論を終えるためには、コミュニケーション能力が不可欠です。

政治学を学べる学部・学科

政治学を学べる学部・学科

同じ政治学を学ぶ場合でも、どの学部・学科を選ぶかで学習内容や政治学を学ぶ視点、アプローチが異なります。

ここからは政治学を学べる学部・学科を紹介していきます。

法学部・政治学科

政治学は、「政治学部」という学部が設置されていることよりも、「法学部・政治学科」という学科が設置されていることのほうが一般的です。

主な学習内容は以下の通りです。

  1. 政治学の基礎となる知識:政治の原理原則、政治思想、政治制度、国際関係など
  2. 法律が社会に与える影響
  3. 政治において法律を形成する過程

法学部の政治学科では、法学と政治学の接点について深く学べるので、幅広い視点から政治を学び、より深く政治を理解することができます。

経済学部

経済学部

経済政策は政治的な意思決定によって形成され、それが市場や社会全体の経済活動に影響を与えます。

経済と政治の両方の視点から社会を分析する能力を養うことができる、経済と政治が密接に関連していることを理解することができます。

また、国際政治経済学科などが設置されている場合は、国際政治、比較政治、政治理論などの専門分野に焦点を当てています。

社会学部

社会学部では、政治学の視点から社会を分析することができます。

社会学部での政治学の特徴は以下のとおりです。

  • 社会学、心理学、経済学などの幅広い分野を通じて政治学を学ぶことで、社会の構造や動きを多角的に捉える力を養う
  • 現場での実習を通じて当事者の声を直接聞くことで、理論だけでなく、実践的な視点から政治や社会を理解する力を身につける

このように、政治学の観点を持つことで、社会現象をより深く理解し、社会問題に対する解決策を考える力を身につけられます。

そのため、社会問題に深く関心を持つ人や社会の仕組みを学びたい人には社会学部での学びがおすすめです。

国際関係学部や地域研究学部

国際関係学部や地域研究学部

近年、国際関係学部や地域研究学部などを設置する大学が増えており、政治学を学ぶための新たな選択肢として注目されています。

公共政策、行政学、政治経済学など、政治学の関連分野も学ぶことができます。

国際関係学部なら、国際政治や地域の政治体制についての理解を深めることができます。

政治学に加え、上記の関連分野に関心がある場合はおすすめです。

政治学を学べる主な大学

政治学を学べる大学

日本国内には多数の政治学を学べる大学があります。

その中でも特に注目すべき大学をいくつかご紹介します。

早稲田大学政治経済学部

政治学科・経済学科・国際政治経済学科の3学科に分かれており、自分の興味・関心に合った学科を選ぶことができます。

学部の教育理念を以下のように掲げており、国際的かつ広く多様な視点を持って政治学を学ぶことができます。

グローバルな共生社会の一員として、グローバル・パースペクティブをもち、ダイヴァーシティを互いに尊重できる人間の育成を目標とする

参考:早稲田大学政治経済学部

明治大学政治経済学部

明治大学

政治学科では、1年時に政治学理論、政治史・政治思想、社会学を入門として学び、3・4年次から応用科目を学びます。

​経済学科では、ミクロ経済学を基本科目として1年時に学び、3・4年次で労働経済学などを学びます。

​地域行政学科では、地域の観点に特化して学ぶことができます。

参考:明治大学政治経済学部​

立教大学法学部政治学科

国や地域、複数の学問、方と政治など、幅広く学べることが特徴の学科です。

3つの特徴として以下のように挙げています。

  1. 日本、アジア、欧米など、広く世界の政治を学ぶ
  2. 思想、歴史、理論、計量を学ぶ
  3. 政治と法をバランス良く学ぶ

多くの分野で縦断・横断的に学ぶことができるため、政治以外にも見識を広げたい方に向いているでしょう。

参考:立教大学法学部政治学科

​一橋大学社会学部超域社会研究分野

一橋大学

多くの大学は、政治学を法学部や経済学部に置いています。

しかし一橋大学は、​社会学部の中に政治学を設置している珍しい大学です。

その理由を下記のように説明しています。

一橋大学では、政治を「官」ではなく「民」の視点で学んでいくため、国際関係論や行政学は法学部に置きながら、

政治学を社会学・哲学・歴史学・社会政策学などとともに、「社会科学の総合学部」としての社会学部で教育することにしました。

官僚や政治家ではなく、一般市民からの視点で政治を学ぶという点で、他大学とは違った学びを得ることができるでしょう。

参考:一橋大学社会学部超域社会研究分野

卒業後の進路は?

政治学を学んだ後の進路

大学で政治学を学んで卒業した後の進路は、公務員、国際機関、民間企業など多岐に渡ります。

以下に主な進路をまとめました。

政治学を学んで卒業した後の進路
その職での役割や配属先の例
公務員(国家、地方)
政策を立案したり行政を運営したりする
国際機関(※)
当事者国家間の政治や外交の状況を見て、機関の動き方や方針を決める
民間企業
​法務部、コンプライアンス部門、経営戦略室
企業活動が法に抵触していないかのチェック、国や地方の政策に応じた企業の経営戦略の策定など​

この他にも、政治家やジャーナリスト、研究者としての道など、さまざまなキャリアがあります。

政治学で培った社会の動向を読み解く力は、多くの業界で評価されています。

よく抱く疑問と回答

政治学に興味がある人が抱く疑問

ここからは、政治学に興味がある人がよく抱く疑問に対して具体的に回答していきます。

政治学と社会学の違いとは?

政治学と社会学の違いは、それぞれが焦点を当てるテーマと研究アプローチにあります。

それぞれの特徴と違いを表にまとめました。

学問
焦点を当てるテーマと研究アプローチ
政治学
​国家や政府、政策、政治過程、政治思想などについて学ぶ。権力の行使と分配に焦点を当て、社会的な問題や課題を政策や制度を通じていかに解決するかを探究する​
社会学
​社会全体を観察し、社会の構造、機能、変化を理解する。個々の行動に焦点を当て、社会全体にどう影響するか、社会構造や文化が個々の行動や意識にどう影響を与えるかを研究する​

政治学と社会学では異なる視点から社会現象を捉えていますが、研究領域が重なっている部分もあります。

何を主に学びたいかを踏まえて学習内容を選ぶとよいでしょう。

政治学と経済学の違いとは?

政治学と経済学の違い

政治学と経済学はどちらも社会科学の一部ですが、焦点を当てるテーマと分析の視点が異なります。

それぞれの特徴と違いをまとめました。

比較する学問
焦点を当てるテーマと分析の視点
政治学
​権力の行使と分配に焦点を当て、政府の構造、政治的行動、公共政策など、政治の全体像を理解する​
経済学
​資源の配分、生産、消費、および取引に関する決定に焦点を当て、個人、企業、政府など、個別行動(ミクロ)から国家全体(マクロ)や海外との貿易まで分析する

経済政策は政治学の視点からも分析されるように、政治学と経済学は互いに関連しています。

そのため、どちらも学ぶことで、より広い視野での深い理解が可能となります。

大学のカリキュラムは?

政治学系の学部では、一般教養と専門科目が組み合わさったカリキュラムが一般的です。

政治学系のカリキュラム
カリキュラムで学ぶ内容
一般教養
​人文科学系列、社会科学系列、自然科学系列の3系列を柱に、幅広い科目の中から、自分が興味のある分野の科目を履修する​
専門科目
​政治学の基礎から始め、政治哲学、比較政治学、国際政治学、行政学などを学ぶ​
ゼミナール
​自分の興味に合わせてテーマを選び研究を行う​

これらのカリキュラムでは、学生が政治学の幅広い知識を身につけ、深い理解を得ることを目指しています。

学生一人ひとりの学び方に対応できるよう、選択科目も充実しています。

そのため、自分の興味や目指すキャリアに合わせて学習プランをカスタマイズすることが可能です。

実習ではどんなことをするの?

政治学の実習

政治学の実習では、学問の理論を現実世界に適用する機会が提供されます。

具体的には、政治の過程を直接観察し、それについての調査や分析を行います。

例えば、地元の議会や政治事務所でインターンシップを行ったり、選挙運動や政策提言に関わる実習を行うことがあります。

地域によっては、議会の傍聴ができることもあるようです。

また、討論会やシミュレーションゲームを通じて、政治的な意思決定過程を体験することもできます。

これらの活動は、政治学の理論を現実の状況に適用する能力を養成するだけでなく、学生たちが社会との関わり方を学び、将来的なキャリアパスを模索する機会にもなります。

政治学の学び方のコツは?

政治学を学ぶコツは大きく二つあります。

自分の関心を明確にすること

政治学は広範な学問なので、具体的なテーマや視点を持つことで学びが深まります。

例えば、国際政治に興味があるならば、その歴史や理論、現代の問題点などを追究するとよいでしょう。

政策分析に興味があるなら、公共政策の形成過程や影響、評価方法などを学ぶと理解が深まります。

読書を習慣にする

政治学は実世界の出来事と密接に関連しています。

新聞や雑誌、書籍などを通じて最新の情報を得ることで、理論を現実の出来事に落とし込むことができます。

このように知識を蓄えた状態で積極的にディスカッションに参加し、他の人と議論をしながら意見を交換することで、自分の考えを深めることができます。

政治学を学ぶと公務員や弁護士などになりやすい?

政治学と公務員、弁護士

政治学で学んだ内容は公務員として実務に当たる際に活かせるので、公務員に向いているといえます。

ただし、公務員になるためには公務員採用試験に合格する必要があり、試験では一般教養や法律の知識などが問われます。

そのため、政治学以外の知識も学んで試験対策をする必要があります。

また、弁護士などの法曹を目指す場合は、司法試験に合格する必要があります。

司法試験の出題内容は、主に法学部で学ぶ内容です。

そのため弁護士になるためには、政治学ではなく法律の勉強が必要になり、政治学を学ぶと弁護士になりやすいとは必ずしも言えません。

まとめ

まとめ

本記事では、政治学の具体的な内容について詳しく解説してきました。

その中でも、政治学について重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 政治学とは、政治への理解を深め、社会の成り立ちや動きを学び、国際関係や法制度、政策立案などについて研究する学問です。
  • 政治学は法学や経済学、社会学などとの関連性も深く、多岐にわたる視点からのアプローチが求められます。
  • 政治学を学ぶことで、個々の政策や法律が社会全体にどのような影響を及ぼすのか、また、その背後にある政治的な意図や思惑を読み解く力が身につきます。
  • 政治学を学ぶと、公務員として働いたり民間企業で活躍したりするといった様々なキャリアパスに繋がります。
  • 政治学を学ぶことで、日々の生活に政治がもたらす影響を理解したり、自分自身の立場を明確にして意見を伝えたりすることができるようになります。

この記事を通じて、政治学についてより深く理解し、進路選択にお役立ていただければ幸いです。

政治学とは何を学ぶ学問なのか?法学との違い、向いている人も解説

政治学とは何を学ぶ学問なのか?法学との違い、向いている人も解説

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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