作成日: 2025/6/04 更新日:2025/6/04
パティシエになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「パティシエのなり方は?」
「パティシエになるために必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- パティシエとはどんな職業なのか
- パティシエの仕事内容・やりがい・給料
- パティシエになるには何をすべきか
- パティシエになるために役立つ資格
- パティシエに向いている人の特徴
また、パティシエに関するよくある質問にも答えています。
パティシエに興味のある人や、パティシエを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
パティシエとは?

パティシエとは、洋菓子やスイーツの製造を専門とする職人のことです。
ケーキや焼き菓子、チョコレート、アイスクリームなどの製菓を担当し、味や見た目、食感を追求して魅力的な商品を生み出します。
ホテルやレストラン、洋菓子店、製菓工場などで働き、商品企画や新作スイーツの開発に携わることもあります。
以下にパティシエの仕事内容や給料についてまとめます。
- パティシエの仕事内容
- パティシエの働き方
- パティシエの給料・給与
- パティシエのやりがい
- パティシエという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
パティシエの仕事内容
パティシエは主に以下の業務に携わります。
- 製菓作業……ケーキや焼き菓子、チョコレートの製造
- 仕込み・準備作業……生地やクリームなどの仕込み、材料の計量
- デコレーション作業……ケーキのデザインや盛り付けの仕上げ
- 新作メニュー開発……季節商品や限定メニューの企画、試作
- 衛生管理……作業場や器具の清掃、食材の品質管理
- 接客・販売(店舗勤務の場合)……お客様への商品の説明や販売、会計
パティシエというとお菓子やスイーツを作る職人というイメージがあります。
しかし実際に勤務すると、衛生管理や接客、独立して店舗を出せば財務管理なども必要になります。
パティシエの働き方

パティシエの働き方には、勤務先や働き方によってさまざまな選択肢があります。
雇用形態は、正社員、パート・アルバイト、独立開業という3パターンが代表です。
- 正社員……製菓業務の中心を担い、長期的なキャリア形成が可能
- アルバイト・パート……製造補助や販売、接客を担当することが多い
- 独立・開業……自分の店舗を持ち、経営や販売、商品企画など幅広い業務に関わる
主な勤務先は、洋菓子店、ホテル、カフェなど、お菓子やスイーツを提供する店舗が代表です。
- 洋菓子店
- ホテルのレストラン・パティスリー
- カフェ・ベーカリー
- 専門店(チョコレート、マカロン、アイスクリームなど)
- 結婚式場のスイーツ担当
- 製菓メーカーの開発部門
実際に勤務すると、パティシエは朝早くから作業が始まります。
以下にパティシエの1日の例をまとめました。
- 6:00……仕込み作業(生地作り、クリームの準備など)
- 9:00……ケーキの仕上げ、陳列
- 10:00……店舗オープン、接客・販売対応
- 15:00……追加製造、翌日分の仕込み
- 18:00……閉店作業、清掃、発注・在庫確認
- 19:00……退勤
パティシエの給料・給与
パティシエの平均年収は、勤務先や経験年数、地域によって異なります。
平均年収は366.2万円です。
参照:パティシエ|jobtag
高級ホテルや有名洋菓子店では、給与水準が高い傾向があります。
また、経験を積み、シェフパティシエや部門責任者になると、年収が500万円以上になることもあります。
パティシエ特有の条件として、都市部では生活費や需要の違いから、給与が高めに設定されている場合があります。
独立・開業して成功すれば、年収1,000万円を超えることもあります。
パティシエのやりがい

パティシエのやりがいは、繊細で美しいお菓子を創り出す楽しさや、完成した作品をお客様に届けて喜ばれる瞬間にあります。
日々の技術向上を実感できることや、感性を表現できる創造性も魅力です。
- お客様の「おいしい!」の声
- 技術向上の喜び
- 季節やイベントごとの商品開発の楽しさ
- 仲間と協力し達成感を味わえる
これらがパティシエとしてのやりがいにつながっています。
パティシエという職業の注意点
パティシエは華やかに見える一方で、体力的・精神的負担が大きい仕事です。
長時間の立ち仕事や早朝・深夜勤務が多く、クリスマスやバレンタイン、母の日などの繁忙期には特に厳しくなります。
また、正確さとスピードの両立が求められ、繊細な作業でミスが許されないこともあります。
- 長時間労働・立ち仕事
- 繁忙期の過重労働
- 細かな作業への集中力が必要
- 技術習得までに時間がかかる
- 頻繁に手洗いや消毒をするため手荒れが起こることが多い
これらを理解し、体力・気力を保つ工夫が必要です。
パティシエになるために必要な資格、スキル

パティシエになるためには何が必要なのでしょうか?
資格、スキルという観点から解説します。
パティシエになるにあたり有利になる資格
パティシエになるために必須の資格はありません。
しかし、取得すると就職や独立に有利になる資格はあります。
資格名 | 資格の概要 | パティシエに有利になる点 |
製菓衛生師 | 国家資格。製菓業務に必要な食品衛生・衛生管理の知識を証明できる資格。 | 衛生管理の知識があることを証明でき、就職や開業時に信頼されやすい。 |
菓子製造技能士 | 技能検定の一つ。菓子の製造に関する技能の習得度を評価し、合格すると資格が得られる。 | 技術力の証明となり、専門性や技術力のアピールができる。現場での信頼度向上。 |
これからパティシエを目指す場合、上記の二つの資格取得を目指すのは有効な手段のひとつです。
パティシエに必要なスキル
パティシエは、材料の分量を正確に測ったり、お菓子にデコレーションしたりするため、繊細な作業が求められる職業です。
また、通常の料理以上に見た目の美しさも問われるため、デザイン的なセンスも必要になります。
以下にパティシエに求められるスキルの一例をまとめました。
- 基礎的な製菓技術……スポンジ生地、タルト、チョコレート細工など
- 調理道具の使用技術……包丁やホイッパーなど
- 素材の特徴を理解する力……お菓子のレシピ考案やデコレーションの際に必要
- 時間管理……限られた時間で必要な数のお菓子を作り上げる
- 美的センスやトレンドを見る目……流行に乗ったデザインのお菓子を作る
- デザイン力……見た目の美しさや創作意欲
- コミュニケーション力……チームでの連携やお客様への対応
- 体力と忍耐力……長時間の立ち仕事に耐える力
パティシエになる方法

パティシエなるにはどのようなことが必要なのでしょうか?
必要なことやなる方法について具体的に解説します。
- 製菓専門学校や短大・大学の製菓コースに進学する
- 技術や知識を学び、インターンで現場を経験する
- 洋菓子店やホテルに就職して現場経験を積む
- 独立してお店を開く
それぞれ見ていきましょう。
製菓専門学校や短大、大学の製菓コースに進学する
パティシエになるためには、製菓の専門知識や技術を体系的に学ぶ必要があります。
そのため、多くの高校生は製菓専門学校や短大、大学の製菓コースに進学します。
これらの学校では、製菓理論や製菓実習、衛生管理、店舗運営など、パティシエとして必要な幅広い知識と技術を学びます。
具体的には以下のような内容を学びます。
- 製菓理論……洋菓子・和菓子・パンなどの基礎知識
- 製菓実習……ケーキ、タルト、チョコレート細工、飴細工などの技術
- 食品学・食品衛生学……食材の性質、食中毒予防、衛生管理など
- 栄養学……健康に配慮した製品作りのための基礎知識
- 商品開発・デザイン……オリジナルレシピの考案、盛り付け、ラッピング
- 店舗経営・マーケティング……お店の運営方法、販売戦略
- 接客マナー・サービス実務……接客技術、コミュニケーション能力
- 資格対策……製菓衛生師、菓子製造技能士など
- インターンシップ・実習……現場での実践経験
- 卒業制作・研究……商品企画や新メニュー開発、プレゼンテーション
技術や知識を学び、インターンで現場を経験する

パティシエを目指す上で、学校での学びは技術と知識の両方を深める重要な機会です。
さらに、現場での実践力を高めるため、洋菓子店やホテル、工場などでのインターンシップが行われます。
実際の仕事現場で、お客様へのサービスやチームでの作業の流れを経験し、学んだ知識と技術を活かす力を身につけます。
洋菓子店やホテルに就職して現場経験を積む
専門学校や大学で知識とスキルを身につけたら、実際に就職してパティシエとしての腕を磨きます。
主な就職先を以下の表にまとめました。
就職先 | 主な職種 | 業務内容の例 |
菓子店・洋菓子店 | パティシエ | ケーキや焼き菓子の製造・デコレーション、商品企画 |
ホテル・レストラン | シェフパティシエ | 高級デザートの開発・提供、厨房の管理・指導 |
食品メーカー | 商品開発スタッフ | 新商品のレシピ開発、品質管理、製造工程の監督 |
カフェ・ベーカリー | パティシエ・製造スタッフ | スイーツの製造・販売、店舗運営サポート |
自営業・独立開業 | オーナーパティシエ | 店舗経営、商品開発、顧客対応 |
パティシエというと、街の洋菓子店やレストランに就職するイメージがあります。
しかし、食品メーカーに就職し、商品開発に携わるという道もあります。
また、はじめにホテルやレストランに就職して腕を磨いたのち、独立開業して自分の店舗を構えるというキャリアもあります。
独立してお店を開く

パティシエとして経験を積んだ後、独立して自分のお店を開くことも目指せます。
独立するには、製菓技術やレシピの工夫だけでなく、経営や接客、マーケティングの知識も必要です。
学校で学んだ内容に加え、現場での実務経験や人脈づくりも重要になります。
お店を開く際には、資金計画や店舗選び、メニュー開発、販売戦略など、幅広いスキルが求められますが、夢を形にできるやりがいのある道です。
パティシエを目指す高校生の進路

パティシエになるためには、専門学校に通うか、店舗に勤務しながら修行する方法があります。
下記では、それぞれの方法について詳しく解説します。
製菓専門学校に通う
製菓専門学校は、ケーキや洋菓子の製造技術、製菓理論、衛生管理などを専門的に学べる教育機関です。
一般的に2年制が多く、製菓衛生師資格の受験資格取得を目指します。
実習中心のカリキュラムで現場で役立つ技術が身につき、店舗運営や商品開発など幅広い分野にも対応可能です。
卒業後はパティシエや菓子職人としての就職を目指します。
4年制大学の栄養・食品系学部に進学する
4年制大学の栄養・食品系学部では、食品の科学的知識や栄養学、食品加工技術を体系的に学びます。
食の安全性や衛生管理、食文化なども学習し、食に関する幅広い専門知識が身につきます。
パティシエを目指す場合、食材の特性理解や栄養バランスの知識を身につけることで、製菓技術と融合した商品開発や健康志向スイーツの提案に強みを持つことができます。
卒業後は食品関連企業や製菓業界への就職も可能です。
おすすめの大学

パティシエを目指す人におすすめの大学は、東京農業大学、東京家政大学、武庫川女子大学です。
3つの大学の概要を表にまとめました。
大学・学部名 | 概要 |
食品の安全性や栄養学、食品開発を学べ、製菓技術を科学的に理解し応用できるカリキュラムが特徴です。 | |
栄養学や食品学を基盤に製菓や食品衛生の知識を修得でき、健康志向のスイーツ開発に強みを持てます。 | |
製菓関連の専門知識を含む食物栄養学全般を学び、食の安全や栄養に配慮した菓子作りの技術と理論を習得できます。 |
パティシエを目指せる大学
パティシエを目指せる大学は、上記以外にもあります
年内入試ナビでは、パティシエを目指せる大学の一覧をまとめています。
こちらもぜひご覧ください
よくある質問

下記では、パティシエになりたい高校生がよく抱く疑問と回答をご紹介します。
パティシエに向いている人の特徴は?
パティシエは、繊細な作業が求められる職業です。
また、お菓子を美味しそうに見せるデザイン的なセンスも求められます。
そうした技術を習得するための土台となるのは、お菓子が好き、そのお菓子を食べるお客さんが喜ぶ顔を見るのが好きという気持ちです。
以下にパティシエに向いている人の特徴をまとめました。
パティシエに向いている人の特徴 | 詳細 |
手先が器用 | 繊細な作業や細かな装飾を美しく仕上げられる能力がある人 |
お菓子作りが好き | お菓子を作ること自体が楽しく、完成品へのこだわりを持てる人 |
味覚や香りの感覚が優れている | お菓子の風味やバランスを正確に感じ取り、調整できる人 |
デザイン・色彩センスがある | 見た目の美しさを意識し、色合いや形を工夫できる人 |
お菓子を食べた人の笑顔が好き | 作ったお菓子で人を笑顔にしたい、喜ばせたい気持ちが強い人 |
季節感や流行への感度が高い | 季節の食材やトレンドを取り入れ、商品に反映できる感性を持つ人 |
地道な作業をコツコツ積み重ねられる | 繰り返しの作業や時間のかかる工程にも根気強く取り組める人 |
パティシエになるために大学に行く必要はあるの?

パティシエになるために大学は必須ではありませんが、おすすめな選択肢です。
大学ではパティシエに必要なスキルや技術はもちろん、経営やマーケティングも学ぶことが出来ます。
店舗で働きながら技術を習得するよりも、効率的にキャリアの幅を広げることが可能です。
実際に大学で学んだ知識を活かして独自のブランドを立ち上げたり、新しいビジネスモデルを開発したりするパティシエも存在します。
管理職や経営者を目指す場合、大学での学びが役立つ場面は少なくありません。
パティシエになるうえで大学は必須ではないものの、将来的なキャリアを考えると進学するのが望ましいです。
パティシエになるために高校生のうちからやるべきことは?
パティシエになりたい場合、可能な限り多くのお菓子に触れておくことをおすすめします。
具体的には以下のとおりです。
- 家でお菓子作りを楽しむ
- 食べ歩きで味や見た目の研究をする
- オープンキャンパスで専門学校や大学を見に行ってみる
また将来的に欧州の現場へ留学などを考えている場合には、語学の勉強、特に英語とフランス語の勉強をしておくと良いでしょう。
まとめ

今回は、パティシエになるための方法や仕事内容などについて詳しく解説しました。
これまで取り上げた内容の中で、特に重要なポイントを以下でまとめました。
- パティシエになるには、高校卒業後に製菓専門学校に通うのが一般的
- パティシエはパティスリーだけでなく、レストランやホテルなど活躍出来る場所が多い
- 大学では経営やマーケティングも学べるので、将来的なキャリアの幅が広がる
- 各学校によって特徴が異なるので、雰囲気やカリキュラムを比較したうえで選ぶことが大切
- パティシエとしてのキャリアを積みたい場合は、今から英語やフランス語の勉強をしておくことが重要
パティシエは非常にハードである一方、やりがいが多くある職業です。
大学に進学することで、同じ志を持つ仲間と一緒にパティシエを目指せるようになります。
今回の記事を参考にして、高校卒業後の進路を検討してみましょう。
パティシエになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
