作成日: 2025/5/19 更新日:2025/5/19
栄養学で学ぶことは?栄養学を学べる大学や卒業後のキャリアを紹介

「栄養学とはどんな学問?」
「栄養学を学んだ後の進路は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 栄養学では何を学ぶことができるのか
- 基本的な内容とカリキュラムについて
- 学べる大学と学校の選び方
- 栄養学を活かせる職業とキャリアパス
- 栄養学の実践的な知識
本記事では、栄養学で何を学ぶのか、栄養学を学ぶためにはどの学部・学科に行くべきかなど網羅的に説明します。
加えて、栄養学を大学で学んだ後の就職先やキャリアについても詳しく解説します。
栄養学とは何を学ぶのか気になっている方、進学・キャリア選びの参考にしたい方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
栄養学の基本情報

はじめに、栄養学という学問の基本情報と、栄養学では何を学ぶことができるのかについて解説します。
栄養学は簡単にいうとどんな学問?
栄養学は、食事や食品、そしてその成分である栄養素が体内でどのように消化・吸収・代謝され、健康や疾患にどう関わるかを科学的に明らかにします。
そうすることで、健康な体をつくるために、どんな栄養素を、どのくらい、どうやって取ればいいのかを研究しています。
具体的には、栄養素が体内でどのように消化・吸収・代謝され、健康や疾患にどう関わるかを科学的に明らかにすることを目的としています。
栄養学は、現代社会では、健康的な食生活の重要性が高まっており、この知識を活かした専門家の需要が増加しています。
栄養学という学問を学ぶことで、個人の健康維持から公衆衛生まで、幅広い分野で活躍できる可能性が広がります。
栄養学の歴史
栄養学は18世紀末から19世紀にかけて科学的探究として発展し始めました。
初期は医学の一部でしたが、次第に独立した分野となりました。
以下の表に栄養学の主要な出来事をまとめました。
年 | 出来事 |
|---|---|
1785 | ラヴォアジエらが呼吸と代謝に関する研究を行い、科学的な栄養学の始まりとなる |
1832 | 高野長英が「voeding」を訳し、「栄養」という言葉を初めて造語 |
1914 | 佐伯矩が栄養研究所を設立 |
1920 | 国立栄養研究所設立 |
1924 | 初の栄養士誕生 |
1947 | 栄養士法制定 |
1962 | 管理栄養士制度開始 |
参照:栄養学小史、日本の栄養政策 厚生労働省、「ジャパン・ニュートリション」を世界へ 日本栄養士学会
上記のような出来事を通じて、栄養学は「病気にならないために食べ物を研究する」という目的から、生活習慣病の予防やスポーツ栄養、美容、介護現場など、幅広い分野で活躍するようになりました。
栄養学で学ぶ分野

栄養学では、主に以下の分野について学びます。
- 基礎栄養学
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 食品科学
- スポーツ栄養学
- 応用栄養学
- 調理学
- 食育
それぞれについて詳しく説明していきます。
基礎栄養学
基礎栄養学は、栄養学の根幹となる分野です。
この分野では、栄養素の基本的な構造や機能、消化・吸収のメカニズム、体内での代謝過程などを学びます。
また、エネルギー代謝や栄養素間の相互作用についても深く理解を進めます。
以下に、基礎栄養学で学ぶ主要な項目とその内容をまとめました。
主要な学習項目 | 内容 |
|---|---|
栄養素の基礎知識 | 炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの構造と機能 |
栄養素の消化と吸収 | 消化器系の構造と機能、各栄養素の消化・吸収過程 |
栄養素の代謝 | 各栄養素の体内での代謝経路と生理的意義 |
エネルギー代謝 | 基礎代謝、活動代謝、食事誘発性熱産生 |
基礎栄養学の知識は、他の栄養学分野を学ぶ上での基盤となります。
この分野を深く理解することで、より専門的な栄養学の領域へと学習を進めることができます。
臨床栄養学

臨床栄養学は、疾病と栄養の関係を学び、栄養管理を通じて治療に貢献する分野です。
この分野では、各種疾患の病態生理と栄養管理、栄養アセスメント、栄養ケアプランの立案と実施などを学びます。
以下に、臨床栄養学で学ぶ主要な項目とその内容をまとめました。
主要な学習項目 | 内容 |
|---|---|
栄養アセスメント | 身体計測、臨床検査、食事調査など |
疾患別栄養管理 | 糖尿病、心疾患、腎疾患、消化器疾患など |
管理栄養士実務 | チーム医療における管理栄養士の役割 |
栄養療法 | 経口栄養法、経腸栄養法、静脈栄養法 |
臨床栄養学の知識は、病院や医療施設で働く管理栄養士にとって特に重要です。
患者の病態を理解し、適切な栄養管理を行うことで、治療効果の向上や患者の生活の質の改善に貢献します。
公衆栄養学
公衆栄養学は、地域や集団の健康増進を目的とした栄養学の応用分野です。
この分野では、国民の健康・栄養状態の評価、栄養政策の立案と実施、地域における栄養改善プログラムの企画・運営などを学びます。
以下に、公衆栄養学で学ぶ主要な項目とその内容をまとめました。
主要な学習項目 | 内容 |
|---|---|
栄養疫学 | 地域住民や特定集団の食生活・健康状態の調査方法、統計解析の手法 |
栄養政策 | 国や地方自治体の栄養施策、食育推進 |
地域栄養活動 | 健康教育、栄養相談、食環境整備 |
国際栄養 | 世界の栄養問題、国際協力活動 |
公衆栄養学の知識は、行政や保健所で働く管理栄養士にとって不可欠です。
地域全体の健康増進や疾病予防に向けた取り組みを行う上で、重要な役割を果たします。
食品科学

食品科学は、食品の特性や加工、安全性に関する分野です。
この分野では、食品の化学的・物理的特性、食品加工・保存技術、食品衛生学、機能性食品の開発などを学びます。
主要な学習項目 | 内容 |
|---|---|
食品成分学 | 食品中の栄養成分、機能性成分の特性 |
食品加工学 | 各種食品の加工方法、保存技術 |
食品衛生学 | 食中毒、食品添加物、食品表示 |
機能性食品開発 | 特定保健用食品、機能性表示食品 |
食品科学の知識は、食品企業や研究機関で働く管理栄養士にとって重要です。
安全で栄養価の高い食品の開発や、適切な食品管理に貢献します。
スポーツ栄養学
スポーツ栄養学は、運動・スポーツと栄養の関係を扱う専門分野です。
この分野では、アスリートの栄養管理、運動時の栄養補給、パフォーマンス向上のための栄養戦略、スポーツ選手の食事計画などを学びます。
主要な学習項目 | 内容 |
|---|---|
エネルギー代謝 | 運動時のエネルギー消費、栄養素の利用 |
水分・電解質バランス | 脱水予防、熱中症対策 |
栄養補給 | トレーニング前後の栄養摂取、サプリメント |
コンディショニング | 試合期の栄養管理、ウエイトコントロール |
スポーツ栄養学の知識は、スポーツチームや競技団体で働く管理栄養士にとって必須です。
アスリートのパフォーマンス向上や健康管理に大きく貢献します。
応用栄養学

応用栄養学は、栄養学の基礎知識をもとに、実生活に役立つ食事や栄養管理の方法を学ぶ学問です。
個人や集団の健康維持において、栄養素がどのように働くか、また疾病の予防や治療における栄養の役割について深く理解します。
特に、栄養素の摂取量やバランスを調整することで、体内での代謝や吸収過程を改善することが目指されます。
生活習慣病の予防やアスリート向けの栄養管理、さらには臨床栄養学に至るまで、幅広い分野で実践的な知識と技術を養うことができます。
主な学習項目 | 内容 |
栄養素の役割 | 体内で栄養素がどのように働き、代謝されるのかを学びます。 |
食事と健康 | 健康維持における食事の重要性や生活習慣病の予防方法について学びます。 |
臨床栄養学 | 病気に対する栄養管理や疾患別の栄養療法を学びます |
栄養評価法 | 栄養状態を評価する方法や、血液検査、食事調査の手法を学びます。 |
アスリート栄養学 | アスリートの運動パフォーマンス向上のための栄養管理を学びます。 |
食品と栄養 | 食品成分の栄養価や調理方法、食品選びの重要性について学びます。 |
調理学
調理学は、食品を安全かつ美味しく調理するための理論と技術を学ぶ学問です。
食材の選定、保存方法、調理技法に関する知識を深め、食文化や料理の歴史、食事の栄養的価値についても学びます。
食材の特性に応じた調理法や、調理過程での栄養素の保持方法を理解することが重要です。
また、家庭料理から業務用の料理まで幅広い調理技術を習得し、食に関するさまざまな課題に対応できる能力を養います。
主な学習項目 | 内容 |
食品の性質と取り扱い | 食品の栄養価や保存方法、調理時の変化について学びます。 |
調理技術 | さまざまな調理法(煮る、焼く、揚げる等)の基本技術を学びます。 |
調理器具の使い方 | 料理に使用する器具や道具の種類、使い方、手入れ方法を学びます。 |
食品の衛生管理 | 食品衛生法や衛生管理技術を学び、安全な調理環境を作ります。 |
食文化と歴史 | 料理の歴史や世界各国の食文化について学びます。 |
食事の栄養価 | 栄養素を損なわない調理法や栄養バランスを考えた調理法を学びます。 |
食育

食育は、食に関する知識や技術を身につけ、健全な食生活を送るための教育活動です。
食材の選び方、調理法、食事のバランスについて学び、食文化や食の重要性を理解することを目的としています。
子どもから大人まで、食の基礎を教えることにより、健康的な食習慣の形成を促進します。
主な学習項目 | その内容 |
食材と栄養素の知識 | 食品の栄養価や栄養素の役割を学び、健康的な食事を作る知識を身につけます。 |
バランスの取れた食事 | 栄養素を偏らずに摂取するための食事のバランスを学びます。 |
地産地消と食文化 | 地元の食材を使った料理や、地域ごとの食文化について学びます。 |
食品の選び方 | 賢い食品選択を学び、食材の選び方や保存方法を理解します。 |
食事作りと調理法 | 料理の基本技術や食事作りの楽しさを体験し、実践的な調理技術を学びます。 |
食育活動とコミュニケーション | 食育を通じて家族や地域社会とのコミュニケーションを深める方法を学びます。 |
栄養学を学ぶための大学の選び方

この章では、大きく以下の2点を紹介します。
- 栄養学部を持つ大学の一例
- 栄養学を学べる大学選びのポイント
それでは順に確認しましょう。
栄養学を学べる大学一例
栄養学を専攻できる学部または学科がある大学一例を紹介します。
どの大学も管理栄養士をはじめとする専門職を目指す人に適した教育カリキュラムや実習制度が整っており、医療・福祉・教育・食品産業など幅広い分野での活躍が期待されます。
大学・学部・学科名 | 大学の概要 |
|---|---|
実践的な食の知識と技術を習得できる学科 フードスペシャリストや調理師、ワインエキスパートなど多彩な資格が取得可能 3年次から専門コースを選び、ゼミでの研究も重視。就職率は99.1%(2023年)と高く、食品業界やレストラン、福祉分野など幅広く就職 | |
「食と健康」を科学的・実践的に学ぶ学科 保健所・病院・学校などでの臨地実習や卒業研究を重視し、地域と連携した教育体制が特徴 管理栄養士国家試験の新卒合格率は毎年96〜100% 医療、行政、教育機関への就職者も多い | |
農学の視点も取り入れた独自のカリキュラムが特徴 食品加工学や農産物の活用を学ぶ科目も充実 3年次から臨床栄養学・給食管理・臨地実習に加え、4年次には国家試験対策と卒業研究で実力を養成 東京23区内の多彩な実習先も魅力 | |
食品と人間の関係を分子・遺伝子レベルから解明 食品の安全性やライフステージ別栄養、栄養教育など広範なカリキュラム 全員が卒業研究に取り組み、実験・実習を通じて研究力と実践力を習得 国の管理栄養士養成施設としても認可 |
これらの大学では、それぞれ独自の強みや特色あるカリキュラムを展開しており、自分の興味や将来の進路に合わせて学びを深めることができます。
管理栄養士や栄養士、食に関わる専門職を目指す方は、大学ごとの教育内容や実習環境を比較し、自分に合った進学先を選ぶことが大切です。
栄養学を学べる大学は全国に数多く存在します。次に栄養学を学べる大学選びのポイントを紹介します。
栄養学を学べる大学選びのポイント
栄養学を専攻できる学部・学科がある大学を選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
項目 | 確認ポイント |
|---|---|
カリキュラムの内容 | • 基礎科目から専門科目までの内容 • 時間割や科目一覧 • 実験や実習の頻度と内容 |
資格取得サポート | • 栄養士・管理栄養士資格取得のサポート体制 • 過去の合格実績 • 対策講座の有無 |
研究設備 | • 実験室の充実度 • 分析機器などの研究設備 |
教授陣 | • 著名な研究者の在籍状況 • 実務経験豊富な教授の有無 • 教授陣の研究テーマと実績 |
実習先や就職先 | • 臨地実習の実施先情報 |
大学への通いやすさ | ・自宅から無理なく通えるか ・通学にかかる時間 |
合格できるかどうか | 大学ランクと自分のレベルで受かりそうかどうか |
なお、年内入試ナビでは、栄養・食物学を学べる大学をまとめています。
学べる学部や取得できる資格、目指せせる仕事、偏差値などが一目でわかるようになっています。
こちらもぜひ参考にしてください。
取得を目指せる資格

栄養学を学ぶことで、食と健康に関する専門知識を身につけ、様々な資格取得や職業選択の可能性が広がります。
ここでは、栄養学に関連する主要な資格とその取得方法、そして栄養学の知識を活かせる職業について詳しく見ていきましょう。
栄養士・管理栄養士の資格取得方法
栄養学分野でもっとも代表的な資格は、栄養士と管理栄養士です。
また、食育インストラクターの資格も人気があります。
これらの資格を取得することで、食と健康に関する専門家として社会で活躍することができます。それぞれの資格と特徴、取得方法は以下となります。
資格 | 資格の特徴 | 資格取得方法 |
栄養士 | 健康な人を対象に、給食の献立作成や栄養指導、食材の管理などを行う 保育園・学校・福祉施設・社員食堂などで活躍 | 厚生労働大臣の指定した栄養士養成施設(大学、短期大学、専門学校など)で2年以上学び、必要な単位を取得することで、卒業と同時に栄養士の資格を得る。 |
管理栄養士 | 病気の予防や治療のための栄養管理を行う国家資格 病院・高齢者施設・行政機関などで、より専門性の高い業務を担当 | 管理栄養士養成施設(4年制大学など)を卒業し、管理栄養士国家試験に合格する。 栄養士の資格を取得後、実務経験を積んだ上で管理栄養士国家試験に合格する。 |
食育インストラクター | 食に関する知識を基に、食育活動を推進する 食生活の改善、子どもや地域社会への食育活動をサポートする役割を担う | 認定講座を受講し、試験に合格する |
管理栄養士国家試験は毎年1回実施され、2024年度の合格率は全体で49.3%となり、新卒者だけの合格率は80.4%となります。
大学在学中から計画的に勉強を進め、模擬試験などを活用して対策を立てることが重要です。
栄養士、管理栄養士を目指せる大学
栄養学を学んだ人の多くが目指すのが、栄養士、管理栄養士です。
年内入試ナビでは、栄養士、管理栄養士を目指せる大学を一覧でまとめています。
こちらもぜひご覧ください。
栄養学を活かした就職先

栄養学は、食と健康に関する幅広い知識を学ぶ学問分野です。
大学や専門学校で栄養学を学び、卒業後には多様なキャリアパスが開かれています。
栄養学を活かせる職業の一覧をまとめました。
職種 | 主な業務内容 | 役割 |
|---|---|---|
病院の管理栄養士 | • 患者の病状に合わせた栄養管理 • 食事療法の立案と実施 | 医療チームの一員として患者の健康回復や維持に貢献 |
学校栄養職員(栄養教諭) | • 学校給食の管理 • 児童・生徒への食育 | 成長期の子どもたちの健康的な食生活を支援し、食育を推進する |
保健所の管理栄養士 | • 地域住民への栄養指導 • 食育活動 | 公衆衛生の観点から、地域全体の健康づくりを推進する |
食品会社の研究開発職 | • 新しい食品や健康食品の開発 • 既存製品の改良 | 栄養学の知識を活かして、健康的な食品の開発や改善に取り組む |
スポーツ栄養士 | • アスリートの栄養管理 • アスリートのパフォーマンス向上のための食事指導 | 競技特性や体質に応じた栄養プランを通じて、競技力向上をサポート |
フードコーディネーター | • メニュー開発 • 食空間のプロデュース | 食と空間の演出を通じて、豊かな食体験を提供する |
栄養情報担当者(MR) | • 医療従事者への栄養・医薬品情報提供 | 医療と栄養の知識を提供し、患者ケアの質向上に貢献する |
福祉施設の管理栄養士 | • 利用者の栄養管理 • 食事提供 | 個々の健康状態や嗜好に合わせた食事計画で、QOL向上を図る |
企業の社員食堂の栄養士 | ・栄養バランスの取れた食事の提供 ・食事内容の改善提案やアレルギー対応 | 健康的な食生活の提供と管理 |
これらの職業に就くためには、大学や専門学校で栄養学を学び、必要な資格を取得することが基本です。
また、実習やインターンシップなどを通じて実践的なスキルを磨くことも重要です。
栄養士になった後のキャリア
栄養学を学び、大学や専門学校を卒業した後、多くの人が「栄養士」としてキャリアをスタートさせます。
栄養士は、栄養学の知識を活かして、学校や病院、福祉施設などで人々の健康を支える役割を担います。
栄養士として経験を積むことで、より専門性の高い業務に関わるチャンスやキャリアアップの道も広がっていきます。
以下では、栄養士資格を取得した後の代表的なキャリアパスについて紹介します。
キャリアパス | 詳細 |
|---|---|
管理栄養士資格の取得 | 栄養士として実務経験を積んだ後、国家試験に合格することで、管理栄養士となり、より高度な栄養指導や医療現場での活躍が可能になります。 |
専門分野の深化 | 臨床栄養、スポーツ栄養、食育など特定分野に特化し、学会・研修を通じて専門知識やスキルを深めていきます。 |
管理職への昇進 | 病院や施設などで栄養部門の責任者となり、チームのマネジメントや全体の栄養管理を統括します。 |
起業や独立 | 栄養コンサルタントとして開業したり、健康食品の開発・販売など、自らのビジネスを立ち上げる道もあります。 |
教育者としての道 | 大学や専門学校の教員として、後進の育成に携わります。 |
研究職への進学 | 大学院に進学し、栄養学の研究を通じて新たな知見の発見や社会への貢献を目指します。 |
国際的な活動 | 国際機関やNGOで、世界の栄養課題に取り組む道もあります。グローバルな視点での栄養支援活動が求められます。 |
これらのキャリアを築く上で重要なのは、栄養学の知識を常に学び続ける姿勢です。
学会や研修への参加、専門誌やオンライン講座の活用を通じて、最新情報を学び続けることが求められます。
また、現場での実践経験も欠かせません。
さまざまな症例や対象者と向き合う中で、実践力や応用力が磨かれ、将来的なキャリアの選択肢も広がっていきます。
よくある質問

栄養学に関して興味のある人はどんな疑問があるのでしょうか。
ここでは栄養学に関してよくある質問を以下にまとめます。
栄養学を学ぶとどんなことができる?
栄養学を学ぶことで、健康的な食生活に関する知識や実践力が身につきます。
具体的にどのようなことができるようになるのかを、以下の表にまとめました。
できること | 詳細 |
|---|---|
自分に合った食事を選べるようになる | 栄養素や食材の特徴を理解し、年齢・体質・生活習慣に応じた食事内容を判断できるようになります。 |
病気の予防に役立てられる | 生活習慣病をはじめとする予防医学の観点から、栄養による予防法を実践できます。 |
食に関する悩みを解決できる | 体調不良や食欲の偏りなど、日常的な食の問題に対して原因を理解し、改善策を立てられます。 |
食に関する仕事に就ける | 栄養士や食品開発、食育活動など、栄養に関わるさまざまな職業の基礎知識として活かせます。 |
栄養学を学ぶメリットやデメリットは?

栄養学を学ぶことには、個人の健康や社会全体の福祉向上に貢献できるなど、多くのメリットがあります。
一方で、専門的な知識の習得に時間がかかることや、就職先が限定される可能性があるなどのデメリットも存在します。
以下に、栄養学を学ぶメリットとデメリットについて詳しく説明します。
メリット | デメリット |
|---|---|
健康的な生活を実践できるようになる | 学ぶ領域が広く専門性が高いため、専門知識の習得に時間がかかる |
社会に貢献する機会を得られる | 国家資格取得が前提となる職場も多いため、就職先が限定される可能性がある |
多様なキャリアパスを選択できるようになる | 継続的な学習が求められる |
科学的思考力や分析力が身につく | 実験や実習に時間や体力が必要 |
食品・栄養関連産業で活躍するチャンスが広がる | 資格取得に一定の難易度がある |
栄養学を学ぶメリットは、個人の健康維持や疾病予防に直接役立つ知識を得られることです。
また、病院や学校、企業など様々な場所で栄養指導や食育に携わることができ、社会貢献の機会も多くあります。
さらに、食品開発や研究職など、多様なキャリアパスを選択できることも魅力の一つです。
一方で、栄養学を学ぶデメリットとしては、専門的な知識や技術の習得に時間と労力がかかることが挙げられます。
また、栄養士や管理栄養士の資格取得が必要な場合もあり、国家試験対策などの追加の学習負担があります。
就職先が栄養関連の職種に限定される可能性もあるため、キャリアプランを慎重に検討する必要があります。
しかし、これらのデメリットは、栄養学への強い興味や意欲があれば十分に克服できるものです。
栄養学を学ぶことで得られる知識や経験は、生涯にわたって役立つ貴重なものとなるでしょう。
栄養学の専攻が向いている人はどんな人?
栄養学の専攻が向いている人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 特徴の説明 |
|---|---|
食と健康に興味がある人 | 食事や栄養が体に与える影響に関心があり、料理や食生活の改善に前向きである |
科学的な学びが好きな人 | 生物学・化学などの理系科目が好きで、栄養素の働きや食品成分に興味を持てる |
人の役に立つことが好きな人 | 栄養指導や食生活のアドバイスを通じて、他人の健康をサポートしたいと考える |
実践的なスキルを身につけたい人 | 調理実習や現場実習を通じて、現場で役立つ知識と技術を習得したい |
健康づくりに貢献したい人 | 生活習慣病予防や地域の健康向上など、社会的な貢献にやりがいを感じる |
栄養学の面白さは?

栄養学の面白さは、「食」と「健康」という誰にとっても身近なテーマを、科学的に深く掘り下げられる点にあります。
食品の成分が体内でどのように作用するかを学び、日常の食生活に役立てることができます。
また、得た知識は病気の予防や健康維持に直結し、家族や地域社会の健康づくりにも貢献可能です。
さらに、食品開発や臨床現場での応用、調理実習など実践的な学びも多く、好奇心と社会性を満たせる学問です。
このような特徴を持つ人は、栄養学の学びを通じて、専門的な知識と実践力を身につけ、健康社会の実現に貢献することができるでしょう。
まとめ

本記事では、栄養学では何を学ぶのかについて、栄養学の基本的な内容、栄養学を専攻できる大学と選び方、栄養学を活かせる職業とキャリアパスについて紹介しました。
栄養学について重要なポイントを最後に記載していきます。
- 栄養学は、食品や栄養素が体内でどのように影響するかを研究し、個人の健康維持や公衆衛生に役立てる学問です。
- 栄養学の主要分野には、基礎栄養学、応用栄養学、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論、食品学、調理学があり、幅広い知識と技術を学びます。
- 栄養士や管理栄養士の資格は、指定の教育機関で学び、国家試験に合格することで取得でき、医療や食品産業などで活躍できます。
- 栄養学を活かせる職業には、病院の管理栄養士、学校栄養職員、食品会社の研究開発職、スポーツ栄養士などがあり、多様なキャリアパスが開かれています。
- 栄養学の実践では、個人の年齢や健康状態に応じた食事プランの作成や、食品の選択と調理方法に関する科学的知識が求められ、実習を通じて実践的に学びます。
この記事を通じて栄養学の全体像を把握し、今後の参考にしていただければ幸いです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。