作成日: 2025/7/24 更新日:2025/7/24
MRになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「MRのなり方は?」
「MRになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- MRとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- MRになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、MRに関するよくある質問にも答えています。
MRに興味のある人や、MRを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。 MRのなり方ガイドを受け取る
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
MR(医薬情報担当者)とは

MR(Medical Representative)とは、製薬会社に所属し医薬品の情報を医療機関に提供する専門職を指します。
彼らの主な役割は、病院やクリニックを訪問して医師や薬剤師に対して新薬や既存薬の効能、副作用、適応症などの情報を正確に伝えることです。
MRの仕事内容や給料についてまとめます。
- MRの仕事内容
- MRの給料・給与・年収
- MRのやりがい
- MRの働き方
- MRに必要な資格、知識、スキル
- MRという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
MRの仕事内容
MR(医薬情報担当者)は、製薬会社と医療現場をつなぐ架け橋として、医薬品の情報提供を通じて医療の質向上に貢献する専門職です。
主な仕事内容は以下の通りです。
- 医師や薬剤師に対し、医薬品の効能・副作用・使用方法などの情報提供
- 新薬の特徴・臨床データを説明し、適切な治療選択のサポート
- 医療機関のニーズ調査やフィードバック収集、製品開発や改善への活用
- 医薬品の使用状況や副作用報告の記録、安全性向上
- 市場調査や競合他社の情報分析
情報提供にとどまらず、信頼関係の構築やフィードバック収集まで担うため、専門知識と高い対人スキルが求められる職種です。
MRの給料・給与・年収

MRの給料・給与・年収については、その勤務先や経験年数によって大きく異なることが多いです。
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、MRの平均年収は約618万円です。
新卒者の初任給は約400万円から500万円が一般的であり、経験を積むことで収入が増加します。
また、個人の営業成績や担当する製品の種類により、インセンティブが支給されるケースもあります。
大手製薬会社に勤務する場合、福利厚生も充実しており、安定した収入が期待できます。
ただし、成果主義が強い業界でもあるため、個々の業績が給与に大きく影響することも念頭に置く必要があります。
収入面では魅力的な職業ですが、結果を出すためには継続的な努力と自己研鑽が求められるでしょう。
MRのやりがい
MRのやりがいは、医療の現場に貢献できるという使命感と、自分の働きが直接成果に結びつく実感にあります。
やりがいを感じる場面は以下のようなものです。
- 医師に提供した情報が、患者の治療に役立ったとき
- 医療従事者からの信頼を得て、自分の市場価値が高まったとき
- 自分の提案した医薬品が多くの患者に使用されるとき
- 医療・薬学に関する知識を深めながら成長できていると感じるとき
- 社会的意義のある仕事に携わっているという実感を得るとき
- 医師や薬剤師と信頼関係を築ける
- 営業成績が収入などの待遇に反映されやすい
人と医療に深く関わる仕事であり、知識・人間力・実行力がすべて活かせる点にやりがいがあります。
MRの働き方

MRの働き方は、自由度が高い一方で、個人の裁量と責任も大きくなります。
代表的な働き方や特徴は以下の通りです。
- 製薬会社やCSO(Contract Sales Organization、医薬品販売業務受託会社のこと)に所属し、医療機関を訪問して情報提供を行う
- 日中は担当エリアの病院やクリニックを訪問する外回りが中心で、訪問スケジュールは自己管理が基本
- 医療従事者の都合に合わせ、柔軟な時間対応が必要な場面もある
- 常に医薬品・疾患・業界動向の知識をアップデートする必要あり
- 信頼関係構築のための誠実なコミュニケーションが求められる
- オンライン面談の増加と定着により在宅勤務も増加中
ルーティンに縛られず、主体性を持って活動することが求められるため、自律的に働きたい人に向いています。
MRに必要な資格、知識、スキル
MR(医薬情報担当者)として働くために、法律で定められた必須資格はありません。
しかし、多くの製薬会社では、入社後に「MR認定証」の取得が求められます。
これは、MRとしての適性や知識レベルを証明する民間資格で、MR認定センターが実施する「MR認定試験」に合格することで取得できます。
MRに求められる主な知識
- 薬学・化学の基礎知識
医薬品の作用、副作用、体内動態(ADME)などを理解する上で重要 - 生物の基礎知識
細胞や遺伝情報、酵素、ホルモン、免疫などの生物の基本的な仕組みを理解し、薬の作用や病気の原因を正確に伝える - 疾患や治療法に関する知識
医師と専門的な会話をするためには、病気のメカニズムや治療選択肢への理解が求められる - 医療業界の制度や法規制の理解
プロモーション活動に関するガイドラインやコンプライアンスに対する知識が必要
MRに求められる主なスキル
- コミュニケーション能力
医師や医療従事者との信頼関係を築き、ニーズを的確に把握して対応する力 - プレゼンテーション能力
短時間で効果的に情報を伝える力。論理的かつ端的に製品の価値を説明するスキルが必要 - 営業力・提案力
製品の導入や継続的使用を促すための戦略的なアプローチが必要 - 情報収集力と学び続ける姿勢
新薬や治療法の情報を常に更新し続ける柔軟性と向上心が必要 - 倫理観と誠実さ
患者の健康に関わる情報を扱う立場として、正確で誠実な対応が求められる
またそのほかにも、医療機関への営業まわりが中心の仕事のため、自動車免許を取得しておくとよいでしょう。
会社によっては免許取得のサポート制度が整っている場合もあります。
MRという職業の注意点

MRとして働くには、業務特性上の課題や注意点を理解しておく必要があります。
代表的な注意点は以下の通りです。
- 医療機関とのアポイントにより、勤務時間が不規則になりやすい
- 成果主義の風土が強く、営業成績へのプレッシャーがかかる
- 転勤・異動が多い企業もあり、家庭や生活に影響する可能性がある
- 高度な医薬知識や業界動向に関する継続的な学習が欠かせない
- 医療従事者との関係づくりには、誠実さと柔軟な対応力が求められる
高収入や社会貢献ができる反面、ストレス耐性と自己管理能力が必要とされる責任ある仕事です。
MRとしてのキャリアを築く方法

MRとしてキャリアを築くには、どのようなことが必要なのでしょうか。
具体的なステップについて紹介します。
- 製薬会社やCSOに入社する
- MR認定試験を受験・合格する
- 実務経験を積む
それぞれ見ていきましょう。
製薬会社やCSO(医薬品販売業務受託機関)に入社する
MR(医薬情報担当者)としてキャリアをスタートするためには、まず製薬会社やCSO(医薬品販売業務受託機関)に入社することが重要です。
これらの企業は、医薬品の開発や販売に関わる業務を担い、MRとしての専門知識やスキルを磨く場を提供しています。
製薬会社では主に自社製品の医療機関への情報提供や営業活動を行い、CSOでは多様な製薬企業の製品を扱うことができるため、幅広い経験を積むことが可能です。
どちらの選択肢も、MRとしての基礎を築くための貴重な経験となります。
MR認定試験を受験・合格する

MRとして活動するためには、MR認定試験を受験し合格することが重要です。
MR認定試験は、MRとして必要な医薬品に関する知識や倫理観を確認するための試験で、合格することで初めてMRとしての資格が得られます。
この試験は、医療関係者との信頼関係を築くための重要な要素であり、合格することで業界内での信頼性が高まります。
試験は年に数回実施されており、事前にしっかりとした勉強を行うことが求められます。
試験内容には、薬学に関する基礎知識や医療倫理、法規制に関する問題が含まれ、これらをしっかりと理解することが合格への鍵となります。
MR認定試験に合格することで、MRとしてのキャリアを一歩進めることができ、医療現場での重要な役割を担う準備が整います。
実務経験を積む
MR(医薬情報担当者)としてのキャリアを築くためには、実務経験を積むことが非常に重要です。
実務経験は、製薬会社やCSO(医薬品販売業務受託機関)で働き始めてから徐々に得られるものです。
MRとしての実務経験は、医療機関や医師とのコミュニケーションを通じて、医薬品の専門知識を深めるだけでなく、業務の流れを理解し、効果的な情報提供スキルを磨くことに役立ちます。
実務経験を積む期間は、一般的に数年とされ、この期間中にMR認定資格を持つことで、さらに専門性が高まります。
実務を通じて得られる経験は、MRとしての信頼性を高めるだけでなく、キャリアアップにも直結します。
例えば、優れた実績を積むことで、チームリーダーや営業マネージャーといったより高い役職への昇進の機会が増えるでしょう。
MRになりたい高校生の進路

MRになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路としては、大学に進学することです。
大学に進学する
MR(医薬情報担当者)になるためには、医薬品に関する専門知識とコミュニケーション能力が求められます。
そのため、大学では次のような理系分野を中心とした学問を学ぶことが重要です。
主に学ぶべき分野
- 薬学:医薬品の成分、作用、副作用など、MR業務の基盤となる知識
- 生物学:人体や細胞の仕組み、疾患のメカニズムなどを理解する上で有用
- 化学:医薬品の構造や合成、反応についての理解を深められる
- 栄養学・看護学・医学関連分野:疾患や治療、患者のケアに関する知識を得ることで、医師との対話にも役立つ
上記の分野を学べる学部・学科の例
- 薬学部
- 理学部(生物学科・化学科など)
- 農学部(応用生物科学科など)
- 医療・看護系学部
- 生命科学部・健康科学部 など
これらの学部・学科では、MRとしての基礎を築くためのカリキュラムが用意されており、卒業後に製薬会社へ就職し、MR認定試験を受けるための土台が整います。
専門学校に進学する
多くの製薬会社では、MR職の応募条件として「四年制大学卒業」を求めるケースが一般的です。
そのため、専門学校からMRを目指すルートはやや厳しいのが現実です。
とはいえ、専門学校卒でもMRになることは不可能ではありません。
たとえば、医療系・薬学系の専門学校で医薬品や生物、化学などの知識を学んだうえで、医療業界に就職し、実務経験を積んだ後にMR職へキャリアチェンジするケースもあります。
また、一部の中小規模の製薬会社やCSO(医薬品販売業務受託機関)では、専門学校卒の応募を受け入れていることもあるため、求人情報をこまめに確認することが重要です。
専門学校から編入制度や通信制大学を活用して学士を取得し、MRを目指すというルートもあります。
専門学校で医療分野の知識と実務スキルを身につけつつ、将来の選択肢を広げることも検討するとよいでしょう。
おすすめの大学

MRを目指す人におすすめの大学は、以下の大学が挙げられます。
大学名 | 学科・コースの概要 |
|---|---|
薬学を核とする多様な分野で活躍する人材を育成している 新たに導入された「コース・プログラム選択制」により、学生は将来像に合わせて必要な知識と能力を高められる | |
薬学としての特徴的科目を学べるカリキュラムがある 創薬や健康維持に関する専門科目と、先端技術の習得及び問題解決能力の醸成を目的とした卒業研究を行う 1学年30名の少人数教育 | |
6年制の「薬学科」の他に4年制の「薬科学科」と「医療栄養学科」がある 薬学科(6年制)は、薬剤師養成に加え、「栄養」に強い薬剤師の育成を特色とし、食と栄養について系統立てて学べる「栄養・薬学アドバンストコース」がある きめ細やかな学習支援体制がある |
上記に挙げた大学以外にも、年内入試ナビではMRを目指せる大学の例をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
よくある質問

MRに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
MRに向いている人の特徴は?
MR(医薬情報担当者)に向いている人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 説明 |
|---|---|
人と話すのが好き | 多くの人と会話しながら行う仕事なので、そもそも人と話すことが好きな人がMRになる傾向がある |
コミュニケーション能力が高い | 医師や薬剤師に対して分かりやすく説明し、信頼関係を築く力が求められる |
丁寧な対応ができる | 医療の仕事はすべての情報を正確に伝達する必要がある |
論理的思考力・説明力がある | 医薬品情報を整理し、納得感のある形で説明できる力が必要である |
粘り強さ・行動力がある | 忙しい医師にも継続的にアプローチし、関係性を築くための粘りと行動力が重要である |
倫理観・誠実さがある | 不都合な情報も隠さず正直に伝える姿勢が求められる |
学び続ける意欲がある | 医薬品の知識は日々更新されるため、継続的な学習が不可欠である |
医療や科学に興味がある | 複雑な医療情報を扱う上での関心と理解力が必要である |
多角的な視点で考えられる | 医師のニーズや課題に応じた柔軟な提案力が求められる |
社交的・共感力がある | 相手の立場を思いやれる力や、聞く力も重要な素質である |
数字で成果を評価されるのが好き | 業績も薬の効能も、多くの項目が数字で評価されるため |
これらの特徴に当てはまった人は、MRを目指すといいでしょう。
MRになるには何学部?文系でも可能?
MR(医薬情報担当者)になるために特定の学部は必要なく、文系・理系問わず大卒であれば誰でも目指せます。
製薬会社やMR派遣会社では経済学部・商学部・文学部など文系出身者も活躍しています。
薬学や生物・化学の知識がある理系出身者は業務上有利な面もありますが、入社後にしっかりとした研修が用意されており、文系でも問題なく知識を習得可能です。
重要なのは学部よりも、コミュニケーション力や学び続ける姿勢、誠実さなどの資質です。
採用条件としては「四年制大学卒業以上」がほとんどで、大学名や学部よりも人物面が重視される傾向にあります。
まとめ

本記事では、MRの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、MRに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- MRとは、製薬会社と医療現場をつなぐ架け橋として、医薬品の情報提供を通じて医療の質向上に貢献する専門職である
- 主な仕事は、医師や薬剤師に対し、医薬品の情報提供、新薬の特徴・臨床データを説明し、適切な治療選択をサポートすることなどが挙げられる
- MRになるには、製薬会社やCSO(医薬品販売業務受託機関)に入社する必要がある
- コミュニケーション能力が高い人・医療や科学に興味がある人にMRはおすすめ
- MR(医薬情報担当者)になりたい高校生は薬学、生物学、化学を学べる大学に進学するのがおすすめ
本記事がMRの全体像を理解する参考になれば幸いです。
MRになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
