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作成日: 2025/2/07 更新日:2025/2/07

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)の特徴とは?実施大学も紹介

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)の特徴とは?実施大学も紹介

「国公立大学も総合型選抜入試を行っているの?」

「国公立大学の総合型選抜入試の特徴とは?」

といった疑問を抱えていませんか?

このページでは、国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)について、次の観点などから解説していきます。

  • 基本的な概要と特徴
  • 私立大学との違いと選び方のコツ
  • 日程と受験プロセス
  • メリットとデメリット
  • 向いている人と向いていない人の特徴
  • 大学選びの際に考慮すべきポイントと受験戦略
  • 2025年度に総合型選抜入試(AO入試)を実施している国公立大学の例

よくある質問にも回答していますので、最後まで読み進めることで、国公立大学の総合型選抜入試への理解を深めましょう!

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

国公立大学における総合型選抜入試(AO入試)の基本的な概要と特徴

国公立大学の総合型選抜の概要

総合型選抜入試(AO入試)では、面接や小論文、プレゼンテーション、活動報告書などを通じて、受験生の多様な能力や個性、入学後のキャリアや学びに対する意欲を評価されます。

大学や学部・学科ごとに求める人物像や選考の評価基準が異なるため、事前にしっかりと各大学の情報収集を行い、自分の興味や将来のキャリア、強みや特性に合った大学や学部・学科を選ぶことが重要です。

なお、国立大学や公立大学における総合型選抜入試(AO入試)では、志望理由書や面接で自分自身の強みをどのようにアピールできるかに加え、一般的な学力試験の成績も重視した選考が行われています。

そのため、自分の強みや適性を最大限に活かし、納得のいく形で自分を表現できるようにすることに加え、しっかりとした学力試験の対策を行うことも重要なポイントとなります。

国公立大学と私立大学との総合型選抜入試(AO入試)の違い

私立大学との違い

総合型選抜入試(AO入試)では、学力試験以外の要素も重視して学生を選抜するため、学力だけではなく、人物評価や活動実績、志望動機なども重要視されます。

ただし、国公立大学と私立大学では共通テストの有無などの選抜方法が大きく異なり、受験戦略にも影響を与える重要なポイントとなります。

比較項目

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)

私立大学の総合型選抜入試(AO入試)

共通テストの有無

必要(学力基準として利用されることが多い)

評価基準になることはほぼない

学力基準の設定

共通テストの得点が一定以上でないと書類選考に進めない場合がある

基礎学力は共通テストではなく評定平均で測ることが多い

出願に関する共通テストの科目

学部や学科に関連する科目(理系は数学や理科、文系は国語や英語)

評価基準になることはほぼないため、科目は関係なし

独自の選考基準

共通テストを含む学力の評価と人物評価を組み合わせた選考

課外活動や社会貢献、リーダーシップ、将来のビジョンなどが重視される

受験戦略の違い

共通テスト対策を十分に行い、その結果を基に選考を受ける

共通テスト対策は不必要

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)では、学力を重視し、共通テストを必須で課すことが多いです。そのため、受験生は共通テストで基準点を取れるようにしっかりと準備する必要があります。

一方、私立大学の総合型選抜入試(AO入試)では、学力よりも人物や活動実績を重視します。

そのため、共通テストが評価基準になることはほぼなく、自己推薦書や志望理由書、面接などでアピールすることが求められます。

この違いを踏まえて、自分の得意分野やアピールポイントを戦略的に考え、どの大学のAO入試を受けるかを決めることが重要です。

日程と受験プロセス

国公立大学の総合型選抜入試の日程と受験プロセス

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)においては、多くの大学で9月中旬~10月上旬にかけて出願が受け付けられます。

日程は大学によって異なり、出願期間は短期間であることが多いため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

受験プロセスとしては、まず、出願書類を対象とした書類選考が行われることがあります。その後、10月下旬~11月上旬にかけて面接や小論文、学力試験などが行われるのが一般的です。

なお、共通テストが課される場合は、共通テストの結果を加味して2月頃に合格発表があります。また、大学や学部・学科によっては、共通テスト後に出願を受け付け、2月に選考と合格発表を行うことがあります。

このように、日程と受験プロセスは大学や学部・学科によって大きく異なります。そのため、出願から合格までの流れを把握し、スケジュールついて詳しく理解しておく必要があります。

国公立大学の総合型選抜入試の日程

こちらの日程はあくまで一例なので参考程度に見てください。

日程(例)

ステップ

詳細

9月中旬~10月上旬

出願期間

出願書類の提出、オンライン申請が求められることが多い。

10月下旬~11月上旬

書類審査・面接等

面接やプレゼンテーション、エッセイの提出など。書類審査もあり。

1月中旬(共通テスト本番日)

共通テスト

共通テストの成績が評価に使用される。

1月下旬~2月上旬

試験日

一部の大学では、共通テスト後に面接や小論文が行われることも。

2月中旬~下旬

合格発表日

合格発表がインターネットや郵送で通知される。

3月上旬~中旬

入学手続き期間

合格通知後、学費を納めたり、手続き書類を提出したりする。

具体的な受験プロセス

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)は、学力だけでなく、受験生の意欲人物を評価する入試です。そのため、出願書類から面接やプレゼンテーションまで、しっかりと準備を進めることが大切です。

大学ごとに日程や要件が異なるため、募集要項をよく確認し、計画的に準備を進めていくことが合格への近道となります。

1.出願準備

出願にあたっては、各大学の募集要項をしっかり確認し、提出書類を準備することが必要です。出願書類には、自己推薦書、志望理由書、成績証明書、活動実績証明書などが含まれます。

これらの書類を基に、あなたの学業や活動への姿勢が評価されるため、内容に誤りや不足がないか丁寧に準備しましょう。

2.出願

出願は通常、オンラインまたは郵送で行います。出願の際には、大学が指定した期限内に書類を提出することが重要です。大学ごとに出願の締切が異なるため、早めに準備を進め、期限内に提出するようにしましょう。

3.書類審査

出願後、提出した書類を元に書類審査が行われます。この審査では、成績や課外活動の実績だけでなく、自己推薦書や志望理由書の内容が重要視されます。

そのため、自分の意欲や大学で学びたいこと、将来のビジョンを明確に表現することが求められます。

4.面接またはプレゼンテーション

書類審査を通過した後、面接またはプレゼンテーションが行われます。面接では、大学で何を学びたいのか、なぜその学部を選んだのか、将来の目標について質問されることが一般的です。

プレゼンテーションの場合は、自分の活動実績や研究したいテーマについて発表することがあります。この段階では、しっかりとした準備と、面接官に自分の考えを論理的に伝える力が求められます。

5.共通テスト

国公立大学の評価の一つとして共通テストがあります。一般入試と同じくらいの対策が必要になります。

6.合格発表

面接またはプレゼンテーション、共通テストの結果を経て、最終的な合格者が発表されます。合格者には、合格通知や入学手続きに関する案内が届きます。

大学によっては、合格発表後に個別の説明会が開かれることもあります。

7.入学手続き

合格後は入学手続きを行います。手続きには、学費の納入や必要書類の提出が含まれます。また、大学によっては、入学前にオリエンテーションが行われる場合もあります。

メリットとデメリット

国公立大学の総合型選抜のメリット・デメリット

メリット

デメリット

面接や書類選考で自分をアピールできる

面接や自己推薦書などで、自分の意欲や目標をしっかり伝えられる機会がある。

準備に時間と労力がかかる

書類作成や面接対策、活動実績の整理にかなりの時間と労力が必要。

早期に進学先が決まる

一般入試や共通テストの前に合格が決まるため、精神的に余裕を持ちながら進学準備ができる。

他の受験機会が減ることがある

AO入試で合格した場合、他の大学を受験する機会が減ることがある。

試験内容が多様

小論文、面接、プレゼンテーションなど、学力以外の能力を評価してもらえる。

大学ごとの基準に依存する

各大学や学部で選考基準が異なり、受験対策が難しくなる。

自分に合った大学を選べるチャンスが広がる

競争相手が比較的少ない場合もあり、自分の目指す学部・学科に合った選択ができる。

不合格の場合、他の受験方法が厳しくなる可能性

AO入試で不合格になると、一般入試や他の入試方式に切り替える際に十分な対策ができない場合がある。

これらの点を踏まえ、自分に合った戦略を立て、入念に準備を進めることが成功の鍵となります。

向いている人と向いていない人の特徴

向いている人と向いていない人の特徴

向いている人の特徴

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)に向いているのは次のような人です。

  • 学力試験で高成績を収められる人
  • 評定平均が高い人
  • 英検などの検定試験や資格で高成績を収めている人
  • リーダーシップや強い探究心を持つ人
  • 自分の興味を深堀りし、自分の考えを明確に伝えられる人
  • 問題解決や社会貢献に積極的に取り組む姿勢がある人
  • 課外活動や探究学習の実績が豊富な人

特徴

詳細説明

学力試験で高成績を収められる人

高校の定期試験や模試で安定して高成績を収め、学問的な能力が高い人。

評定平均が高い人

高校の授業や課題にしっかり取り組み、学業面での努力を積み重ねている人。

英検などの検定試験や資格で高成績を収めている人

英検、TOEIC、漢字検定、簿記などの検定試験や資格試験で高い成績を収め、学業以外でも自己成長を追求している人。

リーダーシップや強い探究心を持つ人

クラブ活動や学校の行事でリーダーシップを発揮し、また、深い探究心を持って学問や課題に積極的に取り組んでいる人。

自分の興味を深堀りし、自分の考えを明確に伝えられる人

ある特定の分野に深い興味を持ち、それに関して自分の考えをしっかり整理し、他者に伝えることができる人。

問題解決や社会貢献に積極的に取り組む姿勢がある人

社会問題に関心を持ち、ボランティア活動や社会貢献に積極的に参加している人。

課外活動や探究学習の実績が豊富な人

学校外での活動(部活動、インターンシップ、ボランティアなど)や、自主的に行った探究学習の実績が多い人。

国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)では、学力だけでなく、個々の個性や独自の視点を重視します。

そのため、自らの経験やスキルを活かし、大学での学びを通じてどのように成長したいかを具体的に描ける人が合格しやすいでしょう。

向いていない人の特徴

一方、向いていない人の特徴は以下の通りです。

特徴

理由

学力試験で高成績を収められない人

AO入試では学力以外の要素も重視されるが、学力が低い場合、入試の評価で不利になる可能性がある。

評定平均が低い人

多くの大学で、評定平均や成績が一定基準以上であることが求められるため、評定平均が低いと出願資格がない場合がある。

大学進学後に学びたい分野が確定していない人

AO入試では、明確な進路や目標が求められるため、具体的なビジョンを持っていないと面接や志望理由書での説得力が欠ける。

自己アピールが苦手な人

AO入試では自己推薦書や面接を通じて自分をアピールするため、自己アピールが苦手な人は評価を得にくい。

総合型選抜入試以外の入試形式も受験予定の人

総合型選抜入試で不合格なら一般入試など他の入試方式で受験する、という考えだとどちらの準備も不十分になってしまう可能性がある。

入試のための準備や活動に時間を割けない人

AO入試では、早期に出願準備を進め、課外活動やボランティア活動などでの実績をアピールする必要があるため、時間的余裕がないと難しい。

一貫した活動実績がない人

AO入試では、過去の課外活動や社会貢献活動が評価されるため、一貫した活動実績がないとアピールポイントが不足する。

総合型選抜入試で受験する国公立大学を選ぶ際に考慮すべきポイント

考慮すべきポイント

国公立大学の総合型選抜(AO入試)では、学力だけでなく、人物評価や活動実績が重視されるため、入試を受ける大学選びには戦略的なアプローチが必要です。

具体的には、どの大学に進学したいのか、どの学問領域で学びたいのかを明確にすることが、合格への近道となります。以下では、大学選びの際に考慮すべきポイントをいくつか紹介します。

ポイント

内容

自分の学問分野に対する興味と適性

自分が学びたい分野と大学のカリキュラムや研究内容が合致しているかを確認する。自分の強みを発揮できる学部・学科を選ぶ。

大学の特色と教育環境

大学ごとの学問アプローチや教育スタイル、学外との連携などの特徴を調べ、自分に合った学びの環境を提供している大学を選ぶ。

入試の内容と選考基準の違い

AO入試の選考基準や試験内容を調べ、自分の強みを活かせる大学を選ぶ。学力基準や面接、プレゼンテーションの評価ポイントを理解する。

大学のサポート体制

入学後の学問的・生活面でのサポート体制(奨学金、学習サポート、キャリア支援、留学プログラムなど)を確認する。

競争率と自分の適性

各大学や学部・学科の競争率を調べ、過去の合格者の活動実績や成績を元に、自分が合格できるための準備をする。

大学の立地や生活環境

通学の利便性、周辺の住環境、学生生活の充実度を確認し、快適に学べる環境を整える。サークル活動や地域とのつながりも考慮する。

将来のキャリア支援

企業との連携やインターンシップ、就職支援体制が整っている大学を選ぶ。自分の目指す職業に有利なサポートがあるかを確認する。

大学の評判とランキング

大学の評判やランキングを調べ、特に選ぶ学部や学科の評価や業界での認知度を確認する。学問や研究の質も考慮する。

​​国公立大学の総合型選抜入試における大学選びでは、学問的な興味や目標、学内の教育環境、入試内容などを多角的に検討することが重要です。

自分の強みを活かせる大学を選ぶことが入試合格への近道となるため、入試要項や大学の特徴をしっかりと調べるとともに、入学後の生活や学びの環境が自分に合っているかどうかも考慮し、最適な選択をしましょう。

2025年度に総合型選抜入試(AO入試)を実施している国公立大学の例

2025年度に総合型選抜入試を実施している国公立大学例

2025年度に総合型選抜入試(AO入試)を実施している全国各地の国公立大学を北海道・東北地方から九州地方まで地域別に詳細に紹介していきます。これから紹介する情報を志望校選びに役立ててください。

なお、これらは一部の例であり、他にも総合型選抜入試(AO入試)を実施している国公立大学はたくさんあります。そのため、本サイトを活用して自分に合った大学を見つけてください。

大学の検索はこちら

北海道・東北地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

北海道・東北地方の国公立大学で総合型選抜入試を実施している大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
北海道大学

・共通テストを課す学部と課さない学部があります。

・令和9(2027)年度から獣医学部でも総合型選抜入試が行われます。

公立はこだて未来大学

・出願期間が9月と早く、プレゼンテーションも課されます。

・数学・データ・情報・日本語能力・英語能力を問う問題が出題され、基準点を下回った場合は不合格となります。

東北大学

・共通テストを課す学部と課さない学部があります。

・出願条件に評定平均が含まれていない学部があります。

青森公立大学

・出願期間が9月と早く、小論文と面接のみが課されます。

・出願条件は、評定平均が全体4.0以上で、かつ国語、数学、外国語(英語)のうちいずれか2教科がそれぞれ4.5以上となっています。

参照元

北海道大学 令和8(2026)年度フロンティア入試基本方針

北海道大学〔予告〕令和9(2027)年度フロンティア入試基本方針

公立はこだて未来大学 総合型選抜概要

東北大学入試センター 令和7年度(2025年度)東北大学AO入試(総合型選抜)

東北大学 令和7年度(2025年度)AO入試(総合型選抜)Ⅲ期 学生募集要項

2025年度 青森公立大学入学者選抜要項

関東地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

関東地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

関東地方の国公立大学で総合型選抜入試(AO入試)を実施している大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
筑波大学

・公募推薦入試がメインであり、一部の学群・学類のみ総合型選抜入試を行っています。

・筆記試験ではなく口述試験が課される学群・学類があります。

お茶の水女子大学

・文系学科志願者は大学の授業をじかに体験し、レポートなどにより第1次選考を行います。

・第2次選考では、文系は6時間図書館にこもって1つのテーマについて小論文を作成し、理系は実験を行います。

千葉大学

・各学部とも若干名のみ募集していますが、工学部では29名募集しています。

・教育学部の地域選抜枠で出願する場合は、卒業後千葉県の教員として地域に社会貢献しようとする強い意志が求められます。

横浜市立大学

・出願には英検準1級または2級以上が必要で、プレゼンテーションが課されます。

・データサイエンス学部では、共通テストも課されます。

参照元

筑波大学 令和7年度(2025年度)入学者選抜要項

お茶の水女子大学 令和7年度総合型選抜(新フンボルト入試)・プレゼミナール案内

千葉大学 令和7年度入学者選抜要項

横浜市立大学 受験生ポータルサイト 特別選抜 総合型選抜

このように、独自の選考プロセスを用意されているため、それぞれの大学の特色ある選考基準をしっかりと把握し、準備を進めることが重要です。

中部地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

中部地方の国公立大学で総合型選抜入試を実施している大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
名古屋大学

・理学部のみ実施しています。

・化学科、生命理学科では共通テストが課されません。

静岡大学

・各学部とも6〜12名のみ募集していますが、工学部では24名、グローバル共創学部では28名募集しています。

・理学部のみ共通テストが課されます。

金沢大学

・高大接続プログラムに参加し、セミナーの課題レポートを提出することで出願資格が得られます。

・様々な種類の選考方式から自分に合った方式を選ぶことができます。

福井大学

・総合型選抜入試を行っているのは、教育学部・国際地域学部・工学部のみです。

・教育学部・国際地域学部では高大接続型入試が行われます。

長野大学

・学校推薦型選抜の出願期間は11月であるのに対し、総合型選抜の出願期間は9月と早めです。

・上田地域定住自立圏域に通う高校生を対象とした地域特別枠があります。

参照元

名古屋大学 総合型選抜(理学部)

静岡大学 令和7年度 総合型選抜学生募集要項

金沢大学 令和7(2025)年度 入学者選抜要項(学士課程)

福井大学 令和7年度 入試情報

長野大学 2025(令和7)年度学生募集要項総合型選抜学校推薦型選抜

近畿地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

近畿地方で総合型選抜を実施している国公立大学の例

近畿地方の国公立大学で総合型選抜入試を実施している大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
大阪大学

・募集人員は15名(人間科学部)〜65名(外国語学部)と各学部とも多めです。

・理学部は学科によって研究奨励型と挑戦型に分かれます。

奈良県立大学

・7月末までに、探究学習や課外活動についての2000字程度のレポートを提出し、評価項目を満たすことで出願資格が得られます。

・共通テストが課されます。

参照元

大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜受験サイト 令和7年度 募集概要/提出書類 総合型選抜 実施一覧

奈良県立大学 総合型選抜の導入

中国地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

中国地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
広島大学

・共通テストを課す学部と課さない学部があります。

・各学部とも5〜20名のみ募集していますが、工学部では24名、理学部では37名募集しています。

岡山大学

・グローバル・ディスカバリー・プログラム希望者を対象としたディスカバリー入試のみ、共通テストが課されません。

・募集人員は教育学部が12人、理学部が11人、薬学部が15人ですが、文学部は40人、法学部は45人、医学部は43人と多めです。

山口大学

・出願から第2次選抜までが9月中に完結し、11月1日に合格発表されるというかなり早めの入試日程です。

・各学部とも7〜13名のみ募集していますが、経済学部では30名、工学部では44名募集しています。

鳥取大学

・2025年度から工学部でも総合型選抜入試を行うようになりました。

・医学部と農学部・共同獣医学科では総合型選抜入試は行われません。(学校推薦型選抜は実施)

島根県立大学

・全学で約4割の学生が学校推薦型選抜・総合型選抜を通して入学しています。

・一部の学部・学科を除いて実質倍率が低く、出願者の多くが合格しています。

参照元

令和7年度 学生募集要項 広島大学光り輝き入試 総合型選抜

岡山大学 2025年度 学生募集要項 総合型選抜

山口大学 令和7年度(令和7年4月入学)総合型選抜 学生募集要項

鳥取大学 入学試験情報 学生募集要項

公立大学法人 島根県立大学 入試情報 学校推薦型選抜・総合型選抜

四国地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

四国大学で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

四国地方の国公立大学で総合型選抜入試(AO入試)を実施している代表的な大学としては、次の大学などがあります。

大学
特徴
徳島大学

・医学部医学科のみ総合型選抜入試を行っており、他学部では学校推薦型選抜入試を行っています。

香川大学

・9月の出願、10月の選考を経て11月1日に合格が発表されるという早めの入試日程です。

・教育学部は10名、創造工学部は54名、農学部は30名募集しています。

愛媛大学

・社会共創学部では共通テストが課されない方式も選べます。

・各学部とも5〜19人のみ募集していますが、法文学部では45人、教育学部では41人、社会共創学部では72人募集しています。

高知大学

・農林海洋科学部・農林資源科学科・フィールド科学コースでは共通テストが課される方式も選べます。

・共通テストが課されない方式では、9月の出願、10月の選考を経て11月1日に合格が発表されるという早めの入試日程です。

高知工科大学

・高知県内高等学校枠があります。

・9月の出願、10月の選考を経て11月1日に合格が発表されるという早めの入試日程です。

参照元

徳島大学 令和7年度 入学者選抜要項

香川大学 学部入試情報 各種入試概要

愛媛大学 令和7年度 総合型選抜Ⅰ学生募集要項(社会共創学部)

愛媛大学 令和7年度 総合型選抜Ⅱ学生募集要項

高知大学 入学者選抜関係日程の概要

高知工科大学受験生向け情報サイト 入試情報 令和7年度入試 総合型選抜

九州地方で総合型選抜入試を実施している国公立大学の例

九州地方の国公立大学で総合型選抜入試を実施している大学の例は次のとおりです。

大学
特徴
九州大学

・医学部(医学科・生命科学科)と薬学部以外の全学部・学科で総合型選抜入試を行っています。

・共創学部と教育学部では共通テストが課されません。

熊本大学

・共通テストは課されません。

・9月の出願、10月の選考を経て11月1日に合格が発表されるという早めの入試日程です。

長崎県立大学

・募集人員は経営学部・経営学科が10名(うち県内の高校に通う者6名)、国際社会学部・国際社会学科が5名と少なめです。

・経営学部・経営学科では共通テストが課されます。

参照元

九州大学 学部入試 選抜方法等一覧

熊本大学 令和7年度(2025年度) 総合型選抜 学生募集要項

長崎県立大学 令和7年度 入学者選抜要項

国公立大学の総合型選抜入試に関してよくある質問

よくある質問

国公立大学の総合型選抜入試に関するよくある質問にお答えします。

  • 国公立大学の総合型選抜入試を受験するには、通っている高校などからの推薦が必要なの?
  • 共通テストで理系科目のみ受験すればいい国公立大学はあるの?
  • 国公立大学の医学部や看護学部でも総合型選抜入試を実施しているの?
  • 国公立大学の総合型選抜は併願可能なの?

国公立大学の総合型選抜入試を受験するには、通っている高校などからの推薦が必要なの?

総合型選抜入試(AO入試)は自己推薦入試です。そのため、基本的には第三者からの推薦は不要で、自らの意志のみで出願することができます。

ただし、一部の大学や学部では、出願書類として「よく知る人物からの推薦文」などが求められる場合もあります。

そのため、入試準備の段階で各大学の入試要項をしっかりと調べ、自分の志望校が推薦を必要とするかどうかを事前に確認することが重要です。

共通テストで理系科目のみ受験すればいい国公立大学はあるの?

共通テストで理系科目のみ受験すればいい国公立大学はあるのか

国公立大学では、難関大学を中心に、基本的には6教科8科目の成績が評価されます。ただし、理系学部の中には、共通テストで英語・数学・理科の成績のみを評価する大学や学部も存在します。

そのため、各大学が提示する募集要項や入試情報をしっかりと確認し、共通テストの各科目の配点を踏まえて対策することが重要です。

国公立大学の医学部や看護学部でも総合型選抜入試を実施しているの?

近年、総合型選抜入試を行う国公立大学の医学部や看護学部が増えています。

国公立大学の医学部や看護学部では、一般的に高い学力が求められますが、総合型選抜入試では、学力だけでなく、コミュニケーション能力、リーダーシップ、社会に対する貢献意欲など、多面的な評価が行われます。

そのため、総合型選抜入試は、高い学力に加え、将来のキャリアに明確なビジョンを持つ学生にとって有利な選択肢となります。

なお、医学部の総合型選抜入試では地域限定枠が設けられることが多く、大学と同地域の高校に通っている場合は地域限定枠で出願できることがあります。

また、地方における医師不足を解消するために、医療現場での教育後に特定の地域で勤務することを出願条件にしている大学もあります。詳細は各大学の入試情報を参照してください。

国公立大学の総合型選抜は併願可能なの?

国公立大学の総合型選抜は併願可能なのか

国公立大学の総合型選抜(AO入試)は併願可能であることが多いですが、大学によっては、併願禁止や併願制限が設けられている場合があります。

特に、AO入試の出願条件や他の試験との併願規定に関しては大学ごとに異なるため、応募する前に必ず各大学の募集要項を確認することが重要です。

まとめ

まとめ

このページでは、国公立大学の総合型選抜入試(AO入試)について解説してきました。最後に、国公立大学の総合型選抜入試におけるポイントをまとめます。

  • 国公立大学の総合型選抜入試では、面接や小論文、自己推薦書などを通じて受験生の個性や適性を評価することに加え、一般的な学力試験の成績も重視した選考が行われています。
  • 学力に自信がなく、共通テストや大学別の学力試験での高得点を狙えなさそうな場合は、私立大学の総合型選抜入試が向いているでしょう。
  • 共通テストや大学独自の試験の有無などが大学や方式によって異なるので、自分に合った大学や方式を見つけることが重要です。
  • 日程と受験プロセスは大学や学部・学科によって大きく異なるため、出願から合格までの流れを把握し、スケジュールついて詳しく理解しておく必要があります。

  • 理系学部では、工学部の募集人員が多い国公立大学が多いです。

以上のポイントを押さえることで、国公立大学の総合型選抜入試における合格の可能性を高めることができます。このページの内容を国公立大学の総合型選抜入試に向けた対策にお役立ていただけますと幸いです。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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