作成日: 2026/1/06 更新日:2026/1/06
高校生向け科学コンテスト・大会まとめ|研究発表・探究活動を「実績」に変える挑戦の場

科学系コンテストを「何を証明したいか」で選べるように分類して紹介します。
論文審査で研究力を示す大会、筆記・実技で総合力を競う学校対抗戦、プログラミングや缶サットなど成果物が残るモノづくり型、選抜制の合宿・研究室参加プログラムまで幅広く掲載。
応募条件や必要スキル、準備の進め方の目安も押さえ、初挑戦でも次の一手が決まるようにまとめました。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
高校生が挑戦できる科学技術・探究活動(自由研究)のコンテストや大会を紹介します。大学入試の総合型選抜で強力な実績となる国内最大規模の大会から、特定の分野を深く掘り下げるオリンピック、実際にモノを作る技術系コンテストまで幅広く網羅しました。
机上の学習だけでは得られない、研究者との対話や全国のライバルとの出会い。あなたの探究心を「社会で通用する力」に変えるきっかけのひとつになるはずです。
圧倒的な規模と権威!研究成果を論文・発表で競うコンテスト
大学入試や将来の研究者への道に直結する、国内トップクラスの研究発表会です。大学教授や専門家による審査が行われるため、評価されることで客観的な「研究能力」の証明になります。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の活動成果の発表の場としても定番です。
高校生科学技術チャレンジ(JSEC)
引用元:https://manabu.asahi.com/jsec/
朝日新聞社とテレビ朝日が主催する、国内最高峰の科学技術コンテストのひとつです。自由研究や課題研究の成果を論文として提出し、審査を受けます。
最大の特徴は、上位入賞者が世界最大級の学生科学コンテスト「ISEF(国際学生科学技術フェア)」への出場権を得られることです。入試における評価も非常に高く、多くの大学でアドミッション・ポリシーに合致する実績として認められています。
日本学生科学賞
引用元:https://event.yomiuri.co.jp/jssa/
1957年に創設された、日本で最も伝統と権威のある科学コンテストです。読売新聞社が主催し、過去の受賞者から多くのトップ研究者を輩出しています。
物理・化学・生物・地学・情報など幅広い分野が対象で、都道府県審査(地方大会)から中央審査(全国大会)へと進むステップアップ方式が特徴。学校単位で取り組みもしやすく、部活動の目標としても最適です。
サイエンスキャッスル
「中高生のための学会」を掲げる、研究発表と交流の場です。順位を競うだけでなく、企業や大学の研究者(審査員)と直接議論し、アドバイスをもらえる教育的側面が強いのが特徴です。
まだ研究が完成していなくても、ポスター発表などを通じて次のステップへのヒントが得られます。全国数か所で開催されており、参加のハードルが良い意味で低いのも魅力です。
基礎学力とチームワークを証明する!学術オリンピック・総合競技
個人の圧倒的な知識量や思考力を証明する「オリンピック」系と、チームで課題に挑む総合力が問われる大会です。これらは「探究」の成果というよりは、基礎学力と応用力の客観的な証明として機能します。
科学の甲子園
引用元:https://koushien.jst.go.jp/koushien/
JST(科学技術振興機構)が主催する、学校対抗の科学競技大会です。理科・数学・情報の複数分野にわたり、筆記競技と実技競技で総合点を競います。
個人戦ではなく6〜8名のチーム戦であるため、専門分野の異なる仲間と協力して課題を解決する「チームワーク」と「総合力」が問われます。各都道府県の予選を勝ち抜く必要がありますが、学校を代表して戦う経験は大きな自信になります。
学術オリンピック(数学・情報・物理ほか)
数学、情報、物理、化学、生物、地学など、各教科の頂点を決める大会群です。予選を通過した代表者は国際大会へと派遣されます。
特に入試において強力なアピール材料となるのが「日本数学オリンピック(JMO)」や「日本情報オリンピック(JOI)」です。難問に対する論理的思考力や、プログラミングによるアルゴリズム構築能力など、極めて高い専門性が評価されます。
「モノづくり」で技術を競う!ロボット・工学・宇宙チャレンジ
実際に動くロボットやプログラム、宇宙機(缶サット)などを製作し、その性能やミッション達成度を競う大会です。プロセスだけでなく、目に見える「成果物」が残るため、ポートフォリオとしても活用しやすいのが特徴です。
パソコン甲子園
引用元:https://pckoshien.u-aizu.ac.jp/
会津大学などが主催する、高校生のためのICTコンテストです。プログラミング部門、モバイルアプリ部門、CG部門などがあり、幅広いデジタルクリエイティブ領域をカバーしています。
競技としてのプログラミングスキルだけでなく、アプリ開発などを通じて「企画力」や「実装力」も評価されます。情報系分野への進学を目指す高校生にとっての登竜門的な存在です。
缶サット甲子園(宇宙甲子園)
引用元:https://www.space-koshien.com/cansat/index.html
空き缶サイズの模擬人工衛星(缶サット)を製作し、小型ロケットなどで打ち上げて、上空での放出・降下・データ取得などのミッションを行う大会です。
「設計→製作→実験→評価」というエンジニアリングのサイクルを実践できるのが最大の魅力です。なぜ失敗したのか、データはどうだったのかを分析するプロセスは、まさに本物の宇宙開発そのものです。
最先端を体験して学ぶ!育成プログラム・キャンプ
コンテストで順位を競うのではなく、専門的な講義や実習を通じてスキルを高める「滞在型・育成型」のプログラムです。選抜されること自体が難関ですが、参加できれば将来のキャリアに直結する濃厚な体験が待っています。
セキュリティ・キャンプ
引用元:https://www.ipa.go.jp/jinzai/security-camp/
IPA(情報処理推進機構)などが実施する、若年層向けの情報セキュリティ人材育成プログラムです。ハッキング対策、OS自作、暗号解読など、高度な技術を業界のトップエンジニアから直接学べます。
参加費や交通費・宿泊費の支援があることが多く、熱意ある学生が全国から集まります。ここで得られる人脈や技術は、IT業界を目指す上で一生モノの資産になります。
次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLA)
引用元:https://www.jst.go.jp/cpse/stella/
JST(科学技術振興機構)が支援し、各大学が実施する高校生向けの研究プログラムです。大学の研究室に通い、教授や大学生の指導を受けながら本格的な研究活動を行います。
学校の部活動レベルを超えた、最先端の実験機器や文献に触れられるのがメリット。「大学での学び」を先取りできるため、研究者志望の生徒にとって理想的な環境が用意されています。
まとめ
これらのコンテストやプログラムへの参加は、単に入試のための「実績作り」にとどまりません。問いを立て、データを集め、論理的に考え、他者に伝える。この探究のプロセスこそが、これからの社会で最も求められる能力です。
最初は「面白そうだから」という動機で構いません。まずは気になった大会の公式サイトをのぞいてみてください。そのワンクリックが、あなたの高校生活を、そして人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。