作成日: 2026/1/07 更新日:2026/1/07
高校生向け起業コンテスト・ビジネスプラン大会|アイデアを「社会の実装」に変える挑戦の場まとめ

本記事は、掲載大会を「規模感」「テーマ」「育成サポートの厚さ」「英語・ICTなど専門性」の観点で比較できるように整理した一覧です。
出張授業やメンタリングの有無、U-18枠・年齢条件、提出物(企画書・収支・ピッチ)といった“応募前に迷いやすいポイント”もまとめ、初参加でも動けるように設計しました。
探究活動の延長で挑む人、実装まで進めたい人、それぞれに合う大会が選べます。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 圧倒的な規模の中で挑戦できる起業コンテスト・ビジネスプラン大会
- 2 アカデミックな視点とビジネス視点を融合させる起業コンテスト・ビジネスプラン大会
- 2-1 全国高等学校ビジネスアイディア甲子園
- 2-2 成蹊大学 高校生ビジネスプランコンテスト
- 2-3 日本経済大学 全国高校生ビジネスプランコンテスト
- 2-4 岐阜協立大学 高校生ビジネスアイデアコンテスト
- 2-5 高校生なるほどアイデアコンテスト
- 3 「地元の課題」をビジネスで解決する起業コンテスト・ビジネスプラン大会
- 3-1 かながわ学生 ビジネスアイデアコンテスト
- 3-2 ぎふビジネスプランコンテスト
- 3-3 TOKYO STARTUP GATEWAY
- 3-4 FIRST STEP from TIB
- 3-5 全国学生ビジネスアイデアコンテスト(Megriba)
- 4 「誰かの困りごと」を解決する力を養う起業コンテスト・ビジネスプラン
- 5 専門領域で腕を磨く起業コンテスト・ビジネスプラン
- 6 まとめ
高校生が挑戦できるビジネスコンテストを紹介します。国内最大規模の大会から、地域課題に特化したもの、英語で勝負するグローバルな大会まで幅広く網羅しました。
学校の教室では学べない、生きたビジネススキルと経験を手に入れるための切符を探すお手伝いになれば幸いです。
圧倒的な規模の中で挑戦できる起業コンテスト・ビジネスプラン大会
数千件単位の応募が集まる全国規模の大会は、競争倍率が高い分、得られるフィードバックの質も極めて高いのが特徴です。公的機関や大企業が運営しており、サポート体制が充実しているため、初めての挑戦にも適しています。
高校生ビジネスプラン・グランプリ
引用元:https://www.jfc.go.jp/n/grandprix/
日本政策金融公庫が主催する、高校生向けとしては国内最大規模のビジネスプランコンテストです。「世の中の課題を解決する」という視点を重視し、収益性だけでなく、社会への貢献度や実現可能性を厳格に審査します。
最大の特徴は、日本公庫の職員による「出張授業」や「プラン作成サポート」が無料で受けられる点です。金融のプロから直接アドバイスをもらいながらプランを磨き上げることができるため、独学では気づけない視点や、収支計画の詰め方を徹底的に学べます。
マイナビキャリア甲子園
引用元:https://careerkoshien.mynavi.jp/
マイナビが主催する、企業・団体からの出題テーマに取り組む課題解決型コンテストです。
協賛企業から「〇〇を活用した新しいサービスを提案せよ」といった具体的なテーマが提示され、学生はそのリソースを使ったビジネスモデルを構築します。
決勝大会はインターネットで生中継されるなど、イベントとしての規模感も圧倒的です。企業が実際に直面している課題や、求めている未来像に触れられるため、ビジネスプランニングだけでなく、業界研究やキャリア教育の側面でも大きな学びがあります。
起業家甲子園
引用元:https://www.nict.go.jp/venture/ec2_2025.html
総務省管轄のNICT(情報通信研究機構)が主催する、ICT(情報通信技術)を活用したビジネスコンテストです。
全国各地の連携大会から選抜されたチームが、シリコンバレー流のメンタリングを受けながらビジネスモデルをブラッシュアップします。単なるアイデア発表にとどまらず、ICTメンターと呼ばれる専門家が伴走し、技術的な実現可能性やビジネスモデルの収益性を厳しく鍛え上げます。
テクノロジーを使って社会を変えたいと本気で考えている学生にとって、登竜門となる大会です。
高校生Ring
引用元:https://www.recruit.co.jp/entrepreneurship/
リクルートの社内新規事業提案制度「Ring」のノウハウを高校生向けに開放したプログラムです。
「半径5メートルの気づき」からビジネスを生み出すことをテーマに、自分自身の身近な課題や疑問を起点としてプランを練り上げます。
リクルートの現役社員が伴走し、オンライン学習コンテンツを通じて「問いの立て方」や「解決策の検証方法」を体系的に学べます。ビジネス知識がない状態からでも、自分の視点を価値に変えるプロセスを体験できるのが魅力です。
アカデミックな視点とビジネス視点を融合させる起業コンテスト・ビジネスプラン大会
各大学の特色を活かしたコンテストは、キャンパスの雰囲気を知る良い機会でもあります。教授や大学生からのアドバイスを受けられる場合もあり、大学での「学び」を先取りするような体験ができます。
全国高等学校ビジネスアイディア甲子園
引用元:https://ouc.daishodai.ac.jp/general/est_training/business_idea/
大阪商業大学が主催する歴史あるビジネスコンテストです。「新しい商品やサービスの提案」を広く募集しており、綿密な事業計画書よりも「キラリと光るアイデア」や「発想のユニークさ」が重視される傾向にあります。
応募のハードルが比較的低く設定されているため、初めてビジネスコンテストに挑戦する高校生の入門として最適です。日常のふとした気づきをビジネスの種として提案する楽しさを体験できます。
成蹊大学 高校生ビジネスプランコンテスト
引用元:https://www.seikei.ac.jp/university/bizcon/
成蹊大学が主催するこのコンテストは、社会課題の解決や新しい価値の創造を目指すビジネスプランを募集しています。書類審査を通過したファイナリストは、大学のキャンパスでプレゼンテーションを行う機会が与えられます。
大学教員や実務家からの質疑応答を通じて、自分のプランの甘い部分や、さらに伸ばすべき強みを客観的に指摘してもらえるため、論理的な構成力やプレゼンテーションスキルを磨く絶好の場です。
日本経済大学 全国高校生ビジネスプランコンテスト
引用元:https://www.jue.ac.jp/businesscontest_archive/
日本経済大学が主催し、SDGsや地域創生などをテーマにしたビジネスプランを募集しています。経済・経営に特化した大学ならではの視点で、「経済的な持続可能性」と「社会貢献」の両立が問われます。
全国規模で募集が行われ、ファイナリストにはプレゼンテーションの場が提供されます。環境問題や貧困問題など、グローバルな課題をビジネスでどう解決するかを考える、スケールの大きな探究が可能です。
岐阜協立大学 高校生ビジネスアイデアコンテスト
引用元:https://www.gku.ac.jp/topics/event/8-1.html
岐阜協立大学が主催するコンテストで、地域経済の活性化や新しいビジネスの創出をテーマにしています。地域に根差した大学として、地元の資源を活用したアイデアや、地域課題を解決する実践的な提案が歓迎されます。
身近な商店街の活性化や特産品のPRなど、高校生の等身大の視点から地域を見つめ直すきっかけになります。「地域」というフィールドワークを通じて、マーケティングの基礎を学ぶことができます。
高校生なるほどアイデアコンテスト
引用元:https://www.ec.oita-u.ac.jp/narucon/
大分大学が主催するこのコンテストは、科学技術やモノづくり、地域振興など幅広い分野での「なるほど!」と思わせるアイデアを募集しています。ビジネスプランそのものだけでなく、特許や実用新案につながるような発明・工夫も評価対象となるのが特徴です。
理系的な発想とビジネス的な発想のクロスオーバーが求められます。「技術はあるけれど、どう使えば役に立つか?」という視点で考えることは、イノベーションを生むための重要な訓練になります。
「地元の課題」をビジネスで解決する起業コンテスト・ビジネスプラン大会
「地域活性化」や「地元企業の課題解決」など、テーマが身近で具体的なコンテストです。地元の起業家や行政職員とのつながりが生まれやすく、プラン発表後に実際のプロジェクトとして動き出すケースも珍しくありません。
かながわ学生 ビジネスアイデアコンテスト
引用元:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/prs/r6703902.html
神奈川県が主催する、県内の学生(高校生含む)を対象としたコンテストです。神奈川発の新しいビジネスの創出を目的としており、ベンチャー支援機関や地元の経営者などが審査に関わります。
地域経済を支える大人たちの前でプレゼンを行うため、単なる学校の課題発表とは異なる緊張感と高揚感を味わえます。地元の産業特性(観光、製造、ITなど)を踏まえた提案が高く評価される傾向にあります。
ぎふビジネスプランコンテスト
引用元:https://www.pref.gifu.lg.jp/site/pressrelease/442860.html
岐阜県では、次世代の起業家育成に力を入れており、高校生部門を設けたビジネスプランコンテストを開催しています。地元の産業振興や、地域課題の解決に資するフレッシュなアイデアが求められます。
県内の支援機関が手厚くサポートしてくれるため、アイデアを形にするプロセスを丁寧に学べます。「岐阜を盛り上げたい」という熱い想いを持つ高校生にとって、最初の一歩を踏み出すのに最適な舞台です。
TOKYO STARTUP GATEWAY
東京都が主催する、テクノロジーからソーシャルビジネスまで幅広い分野を対象としたスタートアップコンテストです。応募資格は「15歳から39歳」となっており、高校生も大人と同じ土俵で勝負します。
「コンテスト」というよりも「育成プログラム」の側面が強く、数ヶ月にわたるメンタリングを通じてアイデアを事業計画へと磨き上げます。高校生枠などの特別扱いはありませんが、その分、本気で起業を目指す熱量の高い参加者から強烈な刺激を受けられます。
FIRST STEP from TIB
引用元:https://tibase.jp/2021/10/01/2021-10-01/
徳島県を拠点とする起業家支援組織「徳島イノベーションベース(TIB)」が関わるピッチイベントです。TIBは、起業家が起業家を生み出すエコシステムを目指しており、学生向けのプログラムも充実しています。
現役の経営者から直接メンタリングを受けられるのが最大の特徴です。教科書的なビジネス論ではなく、経営の現場で培われた「生きたアドバイス」をもらえるため、実践的な思考力が身につきます。
全国学生ビジネスアイデアコンテスト(Megriba)
山口市産業交流拠点施設「Megriba(メグリバ)」が主催するコンテストです。全国の学生からアイデアを募集しており、高校生も応募可能な「U-18枠」などが設けられることがあります。
コワーキングスペースや創業支援機能を持つ施設が主催しているため、ビジネスを始めるためのハード・ソフト両面の環境を知ることができます。ファイナリストになれば、地域を越えた学生同士の交流も期待できます。
「誰かの困りごと」を解決する力を養う起業コンテスト・ビジネスプラン
利益の追求だけでなく、貧困、環境、教育といった社会的な課題に対し、持続可能な解決策を提示するコンテストです。「探究学習」で取り組んだテーマをさらに深め、社会実装を目指すためのステップとして活用できます。
SDGs QUEST みらい甲子園
引用元:https://sdgs.ac/
「SDGs QUEST みらい甲子園」は、高校生がチームを組み、SDGsの目標達成に向けたアクションアイデアを提案する大会です。単なる理想論ではなく、企業や自治体と連携して「実際にどう動くか」というアクションプランの具体性が評価されます。
全国各地でエリア大会が開催されており、地元の企業や団体がサポーターとして参加しています。自分の住む地域の課題を深掘りし、地域社会を巻き込んだ解決策を練り上げるプロセスは、まさに「社会実装」のシミュレーションです。
Youth Co:Lab ソーシャル・イノベーション・チャレンジ
引用元:https://www.undp.org/ja/japan
国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションが共催する、アジア太平洋地域の若者向け社会起業家支援プログラムです。SDGsの達成に向けた革新的なビジネスアイデアを募集しており、日本大会の受賞者はアジア地域のサミットへ参加する権利を得られます。
高校生から35歳未満まで応募可能で、少し年上の大学生や若手社会人と同じ舞台で競います。国際機関がバックアップしており、グローバルな視点で社会課題を捉える視座の高さが求められることから、「社会起業家」として世界を変えたいという強い意志を持つ学生にふさわしい舞台です。
全国高校生MY PROJECT AWARD(マイプロジェクト)
「マイプロジェクトアワード」は、身の回りの課題に対して自らプロジェクトを立ち上げ、実践したプロセスを発表する学びの祭典です。ビジネスプランの優劣を競うだけでなく、活動を通じた「自身の成長」や「振り返り」が重要視されます。
すでに何らかのアクションを起こしていることが前提となるため、実行力が問われます。しかし、失敗してもそこから何を学んだかが評価されるため、心理的な安全性を持って挑戦できます。全国の高校生と互いの活動を称え合うコミュニティのような温かさも特徴です。
専門領域で腕を磨く起業コンテスト・ビジネスプラン
「観光」などの特定産業に特化したコンテストです。より専門的なスキルやコミュニケーション能力を試したい人に最適な舞台です。
全国高校生観光ビジネスアイデアコンクール
引用元:https://koukou-s.fcs.ed.jp/
「観光」をテーマにしたビジネスアイデアを募集するコンテストです。単なる旅行プランの作成ではなく、地域の資源を活用して経済効果を生み出す「観光ビジネス」としての視点が求められます。
インバウンド(訪日外国人)需要の回復や、地方創生の切り札として注目される観光産業。その最前線で求められるマーケティング感覚や企画力を、実践を通じて学ぶことができます。
まとめ
コンテストへのエントリーは、頭の中にあるアイデアを文字にし、誰かに伝えるための第一歩です。
そのプロセス自体が、すでに「起業」の一部と言えます。結果を恐れる必要はありません。審査員からのフィードバックや、仲間との出会いは、あなたの視座を劇的に高め、将来どのような道に進んでも役立つ「生きる力」となります。
まずは気になった大会の公式サイトを開き、募集要項を読んでみてください。あなたの未来を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。