作成日: 2026/3/30 更新日:2026/3/30
不登校・ひきこもり・生きづらさに向き合う高校生と保護者へ 頼れる支援団体・相談先・居場所まとめ

「学校に行けない日が続いている」「将来の進路をどう考えればよいかわからない」といった悩みは、高校生本人だけでなく保護者にとっても非常に大きな不安です。どこに相談すべきか分からず、家庭だけで問題を抱え込んでしまうケースも少なくありません。
しかし現在は、不登校や生きづらさに向き合う親子を支える団体や情報サイトが数多く存在します。大切なのは、一つの場所だけで解決しようとせず、複数の相談先や居場所を知っておくことです。
本記事では、オンライン相談、個別学習支援、フリースクール、保護者の交流会など、今の状況に合わせて頼れる支援先を厳選して紹介します。この記事が、安心して次の一歩を踏み出すためのガイドとなれば幸いです。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
不登校やひきこもり、学校生活への不安を抱える高校生と、その保護者の方に向けた支援情報をまとめました。家庭だけで抱え込まず、外部の専門機関やコミュニティとつながることは、現状を打開する大きな一歩になります。
本記事では、信頼できる相談窓口や学校外の学びの場、保護者同士の交流会などを紹介します。各団体の公式サイトに基づいた最新情報を掲載していますので、状況に合う支援先を見つけるための参考にしてください。
相談や支援の入口として知っておきたい団体・情報サイト
不登校や将来への不安を感じたとき、まずは幅広い選択肢を知ることが大切です。ここでは、全国から利用できる相談窓口や、多様な進路情報を発信しているサイトを紹介します。
BrainHumanity
引用元:https://www.brainhumanity.or.jp/
「学校以外の社会との関わりを持ちたい」
ブレーンヒューマニティーは、兵庫県西宮市を拠点に大学生が主体となって運営する団体です。不登校支援だけでなく、キャンプなどのレクリエーション、学習支援、海外ボランティアプログラムなど、子どもや若者が社会と触れ合う多様な機会を提供しています。
同団体は、阪神・淡路大震災の支援から始まった歴史を持ち、現在は地域の子ども食堂やユースセンターの運営も行っています。ボランティア活動を通じて自信を取り戻したい、あるいは学校外で経験を積みたい若者にとって、社会参加のきっかけを得られる場所といえます。
SEアカデミープラス
引用元:https://www.se-academy-plus.site/
「特性に合わせた個別指導で学習を進めたい」
SEアカデミープラスは、発達障害や不登校の傾向を持つ子どもを専門とする学習支援塾です。学習障害(LD)や注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症などの特性を理解した専門の講師が、一人ひとりの性格やその日の体調に合わせたマンツーマン指導を行います。
不登校により学習に遅れを感じている場合でも、本人のペースで教科指導や受験対策を受けられます。千葉県船橋市・市川市に教室を構えるほか、オンライン指導にも対応しており、全国から個別の学習サポートを受けることが可能です。
おうち部
「学校以外の進路や学び方を幅広く調べたい」
おうち部は、不登校や通信制高校、高等学校卒業程度認定試験(高認)、持病などを抱える若者のための情報サイトです。運営者自身の体験に基づき、「学校に行かない選択をしても人生はどうにかなる」というメッセージとともに、具体的な学びのノウハウを発信しています。
サイト内では、通信制高校の選び方や高認試験の対策、通信制大学の情報など、既存の全日制高校以外のルートが詳しく紹介されています。将来の進路に漠然とした不安を感じている方が、まず「どのような選択肢があるのか」を俯瞰して把握するのに適したサイトです。
不登校情報センター
「各地のフリースクールや相談機関を一覧で確認したい」
不登校情報センターは、不登校やひきこもりに関する全国の情報を網羅的に収集し、提供しているポータルサイトです。全日制・通信制高校、フリースクール、適応指導教室、親の会、メンタル相談窓口など、支援団体の情報を都道府県別に探すことができます。
定期的に進路相談会や講演会を開催しており、直接専門家や支援団体とつながる機会を求めている保護者にとって貴重な情報源となります。
家族なんでも相談室
「家族や子育ての悩みを、まずはオンラインで相談したい」
家族なんでも相談室は、合同会社ぜんとが運営するカウンセリングサービスです。不登校の子どもを持つ保護者が抱える精神的な負担や、家庭内のコミュニケーションの悩みについて、専門のサポーターが対話を通じて支援します。
相談方法は、Zoomなどを用いたオンラインカウンセリング、メール、対面から選べるため、外出が難しい場合や文章でじっくり伝えたい場合でも利用しやすいのが特徴です。短期的な問題解決から、継続的な精神的サポートまで、個々の状況に合わせた寄り添い型の支援を提供しています。
不登校オンライン
「実際の体験談を読んで、これからの見通しを立てたい」
不登校オンラインは、株式会社キズキが運営する、不登校に特化した情報発信メディアです。不登校を経験した当事者やその保護者、支援者へのインタビュー記事が豊富に掲載されており、多様な「その後」のストーリーを知ることができます。
単なる制度の紹介にとどまらず、心理的な葛藤や回復のプロセスがリアルに描かれているため、当事者の気持ちを理解したい保護者にとって参考になる内容です。また、通信制高校やフリースクールの選び方に関する解説記事も充実しており、実務的な情報収集にも役立ちます。
子ども・若者本人に向けた支援や相談先
周囲に相談しづらいと感じている本人にとって、匿名で利用できるチャット相談や、学校とは異なる「居場所」の存在は大きな支えとなります。若者の孤立を防ぐための取り組みを紹介します。
NPO法人OVA
「誰にも言えない苦しみを、ネットを通じて相談したい」
OVAは、インターネット上で「死にたい」などのキーワードを検索した人に対し、広告を表示して相談窓口へつなげる「インターネット・ゲートキーパー」活動を主軸とする団体です。孤独感や希死念慮を抱える若者に対し、オンラインで専門的な相談支援を行っています。
代表者は精神保健福祉士などの資格を持ち、自殺予防の観点から包括的なサポートを提供しています。対面での相談に抵抗がある場合でも、スマートフォンからつながれる窓口として、深刻な悩みを抱える若者のセーフティーネットとなっています。
3keys
「自分に合う相談先や、社会の支援制度を知りたい」
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)は、虐待や貧困、孤独などの困難を抱える子どもたちの権利を守るために活動しています。児童養護施設での学習支援や、10代向けの支援情報ポータルサイト「Mex(ミークス)」の運営を行っています。
同団体は、子どもたちが周囲の大人の事情に左右されず、安心・安全に成長できる社会を目指しています。若者自身が自分の権利を知り、必要な公的支援や民間サービスを見つけるためのハブとして、教育や福祉の観点から多角的な発信を続けています。
Mex(ミークス)
引用元:https://me-x.jp/
「今の悩みに合った解決のヒントを見つけたい」
Mex(ミークス)は、3keysが運営する10代のための相談先検索サイトです。「学校に行きたくない」「親とうまくいかない」「自分の体や心のこと」など、カテゴリー別に全国の相談窓口を検索できます。
電話だけでなく、SNSやチャットで相談できる団体も多数掲載されており、本人が最も相談しやすい方法を選べるよう工夫されています。また、子どもの権利に関する分かりやすい解説もあり、自分の悩みを言語化し、適切な助けを求めるための第一歩を後押しします。
若者メンタルサポート協会
引用元:https://www.wakamono-support.jp/
「LINEで24時間いつでも気持ちを聴いてほしい」
若者メンタルサポート協会は、10代を中心とした若者を対象に、24時間365日体制でLINE相談を受け付けている団体です。約30人のボランティア相談員が交代で対応しており、月に約4万通ものメッセージが寄せられています。
「Tell Me=話して」「Link=つながる」をキーワードに、家庭や学校に居場所がないと感じる若者へ、家族のように寄り添う支援を掲げています。予約なしで即座にメッセージを送れるため、突発的な不安や孤独感に襲われた際の駆け込み寺として機能しています。
第3の家族
引用元:https://daisan-kazoku.com/
「家庭や学校以外の、安心できるWeb上のコミュニティがほしい」
認定NPO法人第3の家族は、複雑な家庭環境や生きづらさを抱える若者のために、オンライン上の居場所を運営しています。匿名かつ返信不要でつぶやけるSNS機能や、共通の悩みを持つ当事者同士が経験を共有できるコミュニティが特徴です。
特定の活動拠点を持たないオンライン主体の団体であるため、ネット環境があれば24時間どこからでもアクセス可能です。過度な干渉を避けつつ、当事者同士が支え合う「共助」の仕組みを大切にしており、同じ境遇の人の声を聞くことで孤独感を和らげることができます。
NPO法人サンカクシャ
引用元:https://www.sankakusha.or.jp/
「自立や就労、生活全般のサポートを受けたい」
サンカクシャは、15歳から25歳くらいの「親を頼れない」「社会とのつながりが薄い」若者を対象に、居場所・住まい・仕事の3軸で支援を行う団体です。東京都豊島区を中心に、若者が安心して過ごせる拠点を運営しています。
シェアハウスの提供や、就労に向けたスキルアップ支援など、自立に向けた実務的なサポートが充実しているのが強みです。将来への強い不安や現在の生活環境に課題を抱えている若者に対し、社会の中で自分の役割を見つけられるよう伴走型支援を行っています。
育て上げネット
引用元:https://www.sodateage.net/
「働くことや自立に向けたステップを一緒に考えたい」
認定NPO法人育て上げネットは、すべての若者が「働く」ことを通じて社会とつながることを目指す団体です。不登校やひきこもりを経験した若者に対し、学習支援から就労トレーニング、保護者向けの相談事業まで幅広く展開しています。
高校生向けの学校出張支援や、家族向けのアドバイザー派遣など、早期の介入にも力を入れています。若者支援を社会のインフラとして定着させるための政策提言も行っており、専門的な知見に基づいた確かなサポートを受けられるのが特徴です。
NPO法人D.Live
「滋賀県で、自分のペースで過ごせる場所を見つけたい」
D.Live(ドライブ)は、滋賀県草津市を中心に、子どもの自尊感情を高めるための活動を行っている団体です。不登校の小中高生を対象としたフリースクールの運営や、若者が自由に過ごせる居場所づくりを行っています。
成功体験を積む機会を提供し、子どもたちが「自分は自分のままでいい」と思える環境を築くことを目的としています。学校以外の場所で安心して人と関わりたい、あるいは自分の好きなことを通じて自信を取り戻したい若者にとって、地域に根ざしたあたたかな支援を受けられる場所です。
学校以外で学べる場所・フリースクール・居場所
「学校には行けないけれど学びたい」という意欲に応える場は、都市部から地方まで広がっています。通学型だけでなく、オンラインを活用した新しい学びの形も増えています。
フリースクール・オンリーワン
「山梨県で、あるいはオンラインで学び直したい」
フリースクール・オンリーワンは、山梨県大月市に拠点を置く、さくら国際高等学校大月キャンパス併設のフリースクールです。週2日または5日の登校コースに加え、遠方からでも利用可能なオンラインコースを設けています。
「楽しくなければ学校じゃない」を基本理念とし、遊びと学びを等しく大切にする教育方針を掲げています。高等学校卒業資格の取得に向けたサポートも充実しており、不登校や行き渋りを経験しながらも、自分らしいペースで卒業を目指す生徒たちに選ばれています。
フリースクール新宿アレーズ
「東京都心で、自由な雰囲気の中で過ごしたい」
フリースクール新宿アレーズは、新宿区市ヶ谷に位置する、小学生から高校生までが通えるフリースクールです。特定のカリキュラムに縛られず、子ども自身の興味関心を尊重し、自ら育つ力を応援するスタイルをとっています。
最寄り駅から徒歩5分とアクセスが良く、約20名の生徒がそれぞれの時間を過ごしています。毎週月曜日には「オープンデイ」が設けられており、入会を前提としない見学や相談も可能です。都市部で「安心して過ごせる第2の居場所」を探している家庭に適しています。
くらら庵・ゆらり庵(NPO法人Reframe)
「京都で、多様な視点からの支援を受けたい」
NPO法人Reframe(リフレーム)は、京都市中京区で居場所「くらら庵」「ゆらり庵」を運営しています。不登校や生きづらさを抱える子どもたちに対し、既存の枠組みにとらわれない新しい視点(リフレーム)での関わりを提供しています。
単なる居場所の提供にとどまらず、社会的な情報発信やイベントを通じて、子どもたちが置かれている状況を多角的に理解する取り組みを行っています。地域の中で子どもたちが多様な大人や価値観と触れ合い、自分の生き方を肯定できるような場づくりを目指しています。
保護者や家族がつながるための支援先
子どもを支える保護者自身のケアも極めて重要です。同じ悩みを持つ親同士で情報を交換し、孤独感を解消できるコミュニティを紹介します。
しんゆり親の会 Our Place
引用元:https://shinyuri-ourplace.net/
「神奈川県で、同じ悩みを持つ親同士でおしゃべりしたい」
しんゆり親の会 Our Placeは、川崎市新百合ヶ丘周辺で活動している保護者の会です。月に一度、麻生市民館等で例会を開き、不登校やひきこもりの子どもを持つ親たちが、対面やオンラインで体験を共有し、励まし合っています。
臨床教育学の専門家を招いた相談会も定期的に開催しており、具体的な接し方のアドバイスを受けることも可能です。初回参加費は無料で、入会金もありません。一人で悩み込まず、「仲間がいる」という安心感を得たい保護者にとって、地域密着型の温かなネットワークです。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会
「全国規模のネットワークで、確かな情報を得たい」
KHJ全国ひきこもり家族会連合会は、全国各地の家族会をつなぐ国内唯一の全国組織です。ひきこもり当事者の家族が社会から孤立するのを防ぎ、互助・共助の精神でピアサポート活動を行っています。
全国大会やセミナーの開催、行政への政策提言など、ひきこもり問題の社会的理解を深めるための活動も活発です。地域ごとの家族会情報にアクセスできるため、引っ越し先や住んでいる地域で信頼できる相談先を見つける際にも、非常に強力な情報基盤となります。
地域・教育・若者支援を広く知るために見ておきたい団体
学校生活に悩む高校生を支える際、家庭や学校以外の「地域社会」との接点を持つことは、本人の選択肢を広げる上で重要です。地域に根ざした団体は、独自のネットワークを活かした居場所づくりや生活支援、学びのプログラムを提供しています。
Since
「滋賀県近江八幡市で、地域に根ざした多様な支援を知りたい」
Since(シンス)は、滋賀県近江八幡市を拠点に、子どもたちの「存在そのものが受容される環境」づくりを目指す団体です。フリースクールのほか、高校生が交流できるユースセンター「まほろば」、ひとり親家庭向けの学習・生活支援「ヨルテラス」など、多角的な事業を展開しています。
夜の時間帯に利用できる「ナイトステイ」や、高校内の「校内居場所カフェ」、探究型の学びを行う「放課後LAB」など、既存の教育支援の枠を超えた取り組みが特徴です。地域社会と連携しながら、子どもや若者が自分のペースで成長できる「学びと居場所の選択肢」を豊富に提供しています。
まとめ
不登校やひきこもり、進路に関する悩みには「唯一の正解」はありません。大切なのは、本人の状況や家庭環境に合わせて、相談先や居場所、保護者同士のつながりなど、複数の選択肢を知っておくことです。
今回紹介した団体やサイトの中には、本人向けに安心できる場を提供するものや、保護者が情報収集しやすいもの、地域とのつながりを通じて支援を広げられるものがあります。
まずは、今の状況に合いそうなところから少しずつ確認してみてください。一つの出会いが次の一歩につながり、本人と家庭が無理なく安心して過ごせる環境づくりへと進むきっかけになります。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。