年内入試ナビ

作成日: 2025/1/15 更新日:2025/1/15

外国文学とは?何を学ぶ学問なのか、外国語学と何が違うのかを徹底解説!おすすめ大学も紹介

外国文学とは?何を学ぶ学問なのか、外国語学と何が違うのかを徹底解説!おすすめ大学も紹介

「海外の小説についてより深く学びたい」「英語でいろいろな地域の文学に触れてみたい」といった方におすすめの学問が、外国文学です。

そこで今回は、外国文学という学問の特徴や4年間の学びの流れ、外国文学が学べる主な大学・学部学科などについて詳しく解説しています。

卒業生の主な職業や外国語学と外国文学の違いといった受験生が気になるポイントについても触れているので、外国文学に興味がある場合はぜひご一読ください。

本記事で学べることは以下の通りです。

  • 外国文学の特徴
  • 外国文学と似ている学問との違い
  • 外国文学の研究分野や人気の研究テーマ
  • 外国文学が学べる主要な大学・学部学科
  • 外国文学を学んだ人が就く主な職業
  • 大学で外国文学を学ぶのに向いている人の特徴
  • 外国文学を学びたい人がよく抱く質問

外国文学に関するよくある質問にも答えています。

総合型選抜などの年内入試を検討している高校生の皆さんに向けて、わかりやすくお届けします!

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

外国文学の特徴とは

外国文学の特徴とは
外国文学は、小説、詩、戯曲といったさまざまな海外の文学作品を読み解いて、その国の文化背景や歴史、社会状況について深く学ぶ学問です。

外国文学を通じて異なる文化背景や歴史、社会状況を学ぶことができ、異文化理解や多角的な視点を養えます。

多様な価値観や思想と触れ合うことで、自身の考え方や視野を広げることができるのです。

また、外国文学を学ぶための学部・学科に入ると外国語の習得が必須となるため、言語スキルも向上します。

外国文学にはこうした特徴があるため、文学的な美しさや表現技法を学べる学問であるだけでなく、異文化交流の架け橋としての役割も果たしています。

外国文学とは何を学ぶ学問?

学べる内容

詳細

文学作品の読み解き​

​作品のテーマ、登場人物、表現技法を分析。
文化・歴史背景の理解
​文学作品が生まれた時代や社会を探る。

外国語の習得​

​作品の原文を読み解くための語学力を身につける。

​批評と研究​

文学理論や批評方法を学び、作品を深く考察する。

外国文学の研究では、特定の国や地域の文学に焦点を当てて作品を読み解いていきます。

当時の社会的・歴史的背景も学ぶために、作品を日本語訳本ではなく原本で読むことも多いです。

外国文学が学べる学科としては、アメリカやイギリスの文学作品を学ぶ英米文学科が有名ですが、大学によってはフランス文学やドイツ文学、中国文学、ロシア文学などが学べるところもあります。

学びの中心となる文学作品の読み解きでは、著者の想いはもちろん、その作品が生まれた社会的、歴史的背景についても考察し、文学を通じた総合的な文化理解を目指します。

大学で外国文学を学ぶ意義とは

大学で外国文学を学ぶ意義とは

大学で外国文学を学ぶ意義としては、大きくこの3つが挙げられます。

  1. 異文化理解が深まる
  2. 海外の文学・歴史・文化に対して多角的な視点を持てる
  3. 語学力が向上する

1つ目は、外国文学を通じて他国の歴史、社会、価値観を学ぶことで、異文化理解が深まり、グローバルな視野を養えることです。

2つ目としては、学生・教授のさまざまな意見を聞くことで多角的な視点を持てることが挙げられます。

大学では、一つの外国文学を複数人で読み解いて、それぞれの考えを持ち寄りながら作品の解釈を深めていく学びが特徴的です。一人で読むだけではわからなかった視点を見つけられるのは大学やゼミでの学びならではと言えます。

3つ目は、語学力の向上です。外国文学を学ぶ際には、多くの場合原文で作品を読みます。そのため、扱う作品によっては現代で使われている言葉だけでなく古典言語も学ぶ必要があり、語学力は飛躍的に向上します。

主な外国文学 

主な外国文学

ここでは主な外国文学の種類を5つ紹介します。

外国文学

特徴

​研究テ​ーマ

英米文学

​シェイクスピアやディケンズなどの古典から、現代小説や詩まで幅広い。研究テーマ:植民地時代の文学、フェミニズム文学、現代社会の批判
植民地時代の文学、フェミニズム文学、現代社会の批判
フランス文学
ルネサンスから現代文学まで、哲学や思想を反映した作品が多い
サルトルの実存主義文学、バルザックのリアリズム、象徴主義詩
ドイツ文学
ゲーテやカフカなど、深い思想や内省的なテーマを扱う作品が特徴
啓蒙主義文学、戦争文学、精神分析的視点からの文学考察
ロシア文学

人間性や社会問題を深く描き、哲学的問いや道徳的葛藤をテーマにした重厚な作品が特徴

トルストイ、ドストエフスキーによる人間の内面描写
中国文学
古典文学(『論語』や『水滸伝』)から現代文学まで、歴史や民衆文化が反映
近代化と文学、革命文学、古典詩の研究

外国文学と似ている学問との違い

次に、外国文学と似ている学問を比較し、それぞれの違いについて解説していきます。

特に外国文学と外国語学はよく似ているので、英語を学びたいとお考えの場合はぜひこれらの違いをおさえておきましょう。

日本文学と外国文学の違い

日本文学と外国文学の違いは、日本語で書かれた文学作品を扱うか、日本語以外の言語で書かれた文学作品を扱うかという点です。

対象が文学作品全般であることは共通しています。

なお、日本語に翻訳されたものが有名な作品でも、原書が日本語以外で書かれていれば外国文学に該当します。

日本文学と外国文学はそれぞれに影響を受けていたり関連性が見られたりすることもあるので、文学研究に携わるなら日本文学と外国文学の両方に触れる機会もあるかもしれません。

外国語学と外国文学の違い

外国語学と外国文学の違いは、言語習得を主とするか外国文学の読解や異文化理解を主とするかという点です。

外国語学は言語そのものの学習が主軸となっており、その構造、文法、発音、語彙などを科学的に分析します。

また、実際に外国語を使用するカリキュラムが組まれていたり、海外留学をする学生が多かったりすることも特徴です。

言語を主に学びながら、言語の歴史や社会的な役割、言語習得の過程なども研究対象に含まれます。こうした研究の中で教材として外国文学を扱うこともあります。

一方、外国文学はその言語で書かれた文学作品を通じて文化や歴史を学ぶ学問です。

文学作品の内容、テーマ、構成、書き方のスタイルなどを分析し、作品が書かれた時代背景や文化的文脈を理解することが求められます。

つまり、外国語学は言語そのものを深く学ぶものであるのに対して、外国文学は言語を通じて文化や歴史を探求する点で異なるのです。

主要な大学・学部学科を紹介

主要な大学・学部学科を紹介

ここでは、外国文学が学べる主要な大学・学部学科の特徴をまとめました。

大学ごとに異なる特色があるため、ぜひいろいろな大学の特徴やカリキュラムを比べてみてください。

大学・学部学科名

特徴


  • 哲学、歴史学、言語学、文学など、人文学全般を幅広く学ぶことができ、多様な専攻分野を選択可能
  • 学問の基礎から応用まで、研究を通じた深い理解を重視しており、学生が独自の研究テーマに取り組む環境が整備されている

  • 学生の自主性を尊重する「自由の学風」が特徴で、興味のある分野を主体的に深められる環境が整っている
  • 文学、哲学、心理学、社会学、歴史学など、人文化学の多様な分野を学べるカリキュラムが用意されており、学祭的な視点も養える

早稲田大学 文学部

  • 外国文学が学べるコースとして、英文学、中国語中国文学、フランス語フランス文学、ドイツ語ドイツ文学、ロシア語ロシア文学の5コースを用意
  • 映画や演劇を含むさまざまな文学作品を研究対象としている

早稲田大学 文化構想学部

  • 国内外の文化に対してさまざまな学問領域から多角的にアプローチする
  • 外国文学研究がある文芸・ジャーナリズム論系では、翻訳や文芸研究・批評、創作、小説表現などさまざまな学びができる

上智大学 文学部

  • 外国文学が学べる学科として、英文学科、ドイツ文学科、フランス文学科の3種類を用意
  • 語学力を磨けるカリキュラムが充実
  • 英文学科は少人数クラスで英語論文の書き方、翻訳スキル、英語での議論・プレゼンスキルなどを身につけられる

青山学院大学 文学部 英米文学科

  • 英語4技能の向上をメインとしたカリキュラムで語学力を伸ばせる
  • イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、グローバル文学・文化、英語学、コミュニケーション、英語教育学の6コースを用意
  • 通訳・翻訳プログラムでビジネス的な通訳・翻訳スキルから文芸・映画の翻訳スキルまで身につけられる

立教大学 文学部 文学科

  • 英米文学専修、ドイツ文学専修、フランス文学専修、日本文芸専修、文芸・思想専修という5つの専修を用意
  • 英米文学専修ではネイティブ教員が指導する少人数クラスで英語力を磨ける
  • 海外留学やフィールドスタディといった実践的な学びができる環境が整っている

津田塾大学 学芸学部 英語英文学科

  • 1・2年次では英語4技能を少人数クラスで徹底的にトレーニングできる
  • 「英語圏言語文化専攻」と「異文化コミュニケーション専攻」があり、文学・文化・言語を中心に学ぶか、コミュニケーションを主に学ぶか選べる
  • 「英語圏言語文化専攻」には、イギリス文学・文化コース、アメリカ文学・文化コース、英語学・言語学コース、英語教育コースの4コースがある
  • 特設プログラムとして翻訳・通訳プログラム、英語教員育成プログラムを用意

明治学院大学 文学部 英文学科

  • 1・2年次のネイティブ教員による英語科目で集中して英語スキルを磨けるカリキュラム
  • 3年次以降はイギリス文学コース、アメリカ文学コース、英語学コースの3コースを用意
  • 海外留学プログラムが充実していて多くの学生が在学中に留学する

同志社大学 文学部 英文学科

  • 海外文化・思想・精神を英語で学ぶ「英学校」をルーツとし、語学学習だけでなく英語を使った専門的な学びを重視
  • ネイティブ教員による英語授業や翻訳、通訳入門、ビジネス英語などハイレベルな英語を学ぶクラスを用意
  • 海外留学支援や少人数制指導、学習室・実験ラボなど英語を専門的に学べる環境が充実

関西学院大学 文学部 文学言語学科

  • 日本文学日本語学専修、英米文学英語学専修、フランス文学フランス語専修、ドイツ文学ドイツ語学専修という4つの専修を用意
  • 英米文学英語学専修には研究テーマの異なる12名の教授が所属しており、専門的な英米文学研究ができる

外国文学を学んだ人はどんな職業に就く?

外国文学を学んだ人はどんな職業に就くか

外国文学を学んだ人の就職先は多岐にわたっており、主な就職先・職業としては以下が挙げられます。

職業

詳細

商社

国内外の取引や輸出入を行い、ビジネスを広げる企業。語学力を駆使して、国際交渉や現地との調整を担う重要な役割を果たす。
旅行会社
海外旅行の企画や手配を行う職業。多言語対応で顧客サポートや現地との連絡を行い、旅行者に快適なサービスを提供する。

航空会社

乗客の対応や運航管理に語学力が求められる。特に国際線では、多国籍の乗客や現地スタッフとのコミュニケーションが重要となる。

​金融

国際取引や投資業務で語学力を活用し、海外市場の調査や交渉を行う。外国語を駆使してグローバルなビジネスを支える職業。

マスコミ
国際ニュースの取材、翻訳、制作に携わり、多言語で情報を発信する分野。外国語での取材力と発信力が求められる。
メーカー
海外市場の開拓や現地法人との交渉を担い、語学力を駆使して製品輸出や現地需要の対応を行う。グローバル展開に不可欠な役割。
外資系企業
国際的なビジネス環境で、海外拠点や本社との連携をスムーズに行うため語学力が重要。異文化理解も必要とされる職場。
翻訳家
書籍や映像、文書の翻訳を行い、異なる言語文化をつなぐ職業。高い語学力と文化理解が求められる。
ライター
外国語を活用して記事やコンテンツを作成。多文化や多言語の視点を活かして、情報発信や表現活動を行う職業。
中高英語科教員
中学校や高校で英語教育を行う職業。生徒の語学力を伸ばすための指導力と、外国語教育の専門知識が必要とされる。
語学学校講師
語学学習者に外国語を教える教育職。学習者のレベルに応じた指導を行い、語学力向上をサポートする役割を担う。

まず就職先として多いのが、語学力を活かせる商社、旅行会社、航空会社などです。

これらの会社は外国文学を学ぶ上で欠かせない語学力を活かして働くことができ、大手企業も多いため人気の就職先となっています。

有名企業が多い業種として、金融・マスコミ・メーカー・外資系企業なども人気です。

また、外国文学を学んだ経験が最も活かせる職業は翻訳家や通訳です。これらの職業は、外国語の高度な理解と文学的な感性が必要とされます。

さらに外国文学に関連したところで言うと、出版社や編集者としても活躍の場が広がります。特に外国文学の専門知識を持つ編集者は、翻訳書の編集や海外文学の紹介において重宝されるでしょう。

ほかには、英語や外国語を教える学校教員や語学学校講師になる選択肢もありますし、大学院へ行って外国文学の研究者になる道もあります。

大学で外国文学を学ぶのに向いている人の特徴

大学で外国文学を学ぶのに向いている人の特徴

大学で外国文学を学ぶのに向いている人の主な特徴をまとめてみました。

  • 海外の文学作品が好きで、いろいろな人の解釈を知りたい
  • 海外の歴史や文化を文学作品を通して理解したい
  • 外国語のコミュニケーションよりも文学作品をじっくり読むほうが好き
  • 特定の時代・地域の外国文学にとても興味がある

まず、異文化や異国の文学に興味を持ち、積極的にその背景や歴史を学びたいと思っている人、外国文学の解釈に興味があり、いろいろな人の視点を知りたい人に向いています。

また、人とのコミュニケーションよりも一人で没頭できる読書が好きで、特に外国の文学作品を楽しんで読むことができる人には最適です。

さらに、語学力があり、外国語の文章を理解する力があるとよりスムーズに大学での学びを進められるでしょう。

これらの特徴を持つ人は、大学で外国文学を学ぶことで、さらに深い知識と理解を得ることができ、将来的には国際的な視野を持つ人材として活躍することが期待されます。

外国文学に興味がある人がよく抱く疑問

よく抱く疑問

最後に、外国文学に興味を持つ人々がよく抱く疑問にまとめて回答していきます。

自分に合った学部・学科の探し方を教えてほしい

外国文学を学べる大学・学部学科は日本国内に数多あり、どんな作品を研究したいかによっておすすめの大学や学部は多岐にわたります。

まず、研究したい文学作品や地域、年代、文化がある場合は、その研究をしている教授を探して大学選びをするのがおすすめです。

ネット検索や大学の公式サイトを駆使して教授と所属大学を調べたり、好きな本の著者・翻訳家などから研究者をたどったりする方法があります。

なお、ざっくりと英文学、フランス文学などを学ぶイメージを持っている場合でも、各大学の研究内容を比較して興味がありそうな大学を選ぶほうが大学での学びのイメージがつきやすいです。

各大学のカリキュラムや研究テーマを比較し、自分の興味やキャリアプランに合った学びの場を選びましょう。

英文学の研究が有名で大学名もよく知られている大学を選びたいなら、先述した外国文学が学べる主要な大学・学部学科で紹介しているところがおすすめです。

主要な大学・学部学科を紹介

最後に外国文学を学ぶのに最適な大学を見つけるための手順を紹介します。

  1. まず、自分が興味を持っている地域や時代、作家に特化した研究ができるかどうかを確認しましょう。
  2. 次に、上記の条件に当てはまる大学から現実的に入学できそうな大学を絞り込みます。
  3. 最後に、候補に残った大学のオープンキャンパスや説明会に参加して、実際の雰囲気や教授陣の雰囲気を肌で感じて確認しましょう。

例えば、フランス文学に興味があるなら、フランス文学が専門的に学べる学科・コースがあり、フランス文学の専門家が多く在籍する大学を選ぶと良いでしょう。また、海外での学びも経験したいなら、留学プログラムや海外研修の機会が豊富な大学を選ぶのもおすすめです。

学力的な問題を考えることも大切ですが、実際に4年間通学できるかどうかも重要なチェックポイントです。

これらのポイントを踏まえて大学選びをすれば、きっとあなたに最適な大学が見つかるはずです。

外国文学が学べるのは文学部だけですか?

外国文学が学べるのは文学部だけか

外国文学が学べる学部として最も一般的なのは文学部ですが、実はそれではありません。

大学によっては、外国語学部、国際学部、人文社会学部、教養学部などでも外国文学を学ぶことができます。

これらの学部では、文学部とは異なるアプローチで外国文学を探求できます。

例えば、外国語学部では言語そのものに重点を置き、文学作品を通じて言語運用能力を高めるカリキュラムが組まれています。一方、国際学部や人文社会学部では、外国文学を文化や歴史、社会との関連性から考察して、より広い視野で作品の理解を深めることができます。

このように外国文学を学ぶアプローチとしてもさまざまなものがあるので、自分の興味関心や将来考えているキャリアに適した学部学科を選ぶようにしましょう。

「文学部で学ぶ外国文学」と「外国語学部で学ぶ外国文学」は何が違うの?

「文学部で学ぶ外国文学」と「外国語学部で学ぶ外国文学」には明確な違いがあります。

まず、文学部での外国文学は、特定の国や地域の文学作品を深く理解し、その文化的背景や歴史的な影響を探求します。これにより、文学作品を通じてその国の文化や歴史を総合的に学ぶことができます。

一方、外国語学部では、外国文学を言語学的な観点から分析することが主な目的です。言語の構造や表現方法に注目し、文学作品を通じてその言語の特性や変遷を学びます。

したがって、文学部の外国文学は文化や歴史の理解に重点を置き、外国語学部の外国文学は言語の理解に重点を置いている点が大きな違いです。

純粋に外国文学の鑑賞や批評がしたいなら文学部がおすすめですが、語学力を伸ばしたいなら、語学力アップのためのカリキュラムが充実している外国語学部のほうがおすすめです。

どちらも異なる視点から外国文学を学ぶため、自分の興味や将来の目標に応じて選ぶと良いでしょう。

このページのまとめ

このページのまとめ

今回は、外国文学の特徴や学べる内容、卒業後の主な職業、外国語学と外国文学の違いなどについて解説してきました。最後に記事のポイントをまとめます。

  • 外国文学は海外の文学作品から異なる文化背景や歴史、社会状況について深く学ぶ学問
  • 語学力の向上、異文化理解、多角的な視点の養成ができる
  • 外国語学は言語取得がメイン、外国文学は文学を通した文化・思想の理解がメイン
  • 卒業後の就職先としては、語学力を活かせる商社・航空会社などが多い
  • 大学によって力を入れている研究分野やカリキュラムが大きく異なる
  • 自分の興味関心や将来の夢に沿って大学・学部学科を選ぶことが大切

外国文学と一口に言っても、大学・学部学科ごとに扱う地域・時代・作品の種類はさまざまですし、力を入れている教育内容も異なります。

そのため、大学で外国文学を学びたいと思っているなら、ぜひ今回紹介した内容を参考に自分の興味関心やなりたい職業に適した大学を探してみてください!

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


Recommend

今のあなたが狙える大学


Recommend

少し頑張れば目指せる大学