作成日: 2026/4/16 更新日:2026/4/16
指定校推薦はいつ決まる?校内選考から合格発表までのスケジュールを解説

「指定校推薦の合否はいつ決まるの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
指定校推薦は一般入試よりも早く進学先が決まる入試制度ですが、スケジュールがわかりにくいと感じる人も少なくありません。
この記事では、指定校推薦の基本的なスケジュールをはじめ、推薦枠の発表時期や校内選考のタイミング、大学への出願から合格発表までの流れをわかりやすく解説します。
指定校推薦を検討している人や、いつ進路が決まるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
指定校推薦とは

指定校推薦とは、大学が特定の高校に対して推薦枠を与え、その高校の生徒のみが出願できる入試方式です。
高校内で成績や学校生活の評価をもとに校内選考が行われ、選ばれた生徒が大学へ推薦されます。
一般入試とは異なり、学力試験が行われない場合が多く、面接や小論文、書類審査などによって合否が決まるのが特徴です。
大学と高校の信頼関係をもとに成り立っている制度のため、校内選考を通過すれば合格の可能性が高い入試方式とされています。
指定校推薦の概要をまとめると、以下のようになります。
項目 | 内容 |
|---|---|
入試方式 | 学校推薦型選抜(指定校推薦) |
出願できる人 | 指定された高校に在籍している生徒のみ |
選考の流れ | 校内選考→大学へ出願→面接・小論文など→合否決定 |
主な評価項目 | 評定平均、出席状況、生活態度、学校活動、志望理由など |
試験内容 | 面接、小論文、書類審査(学力試験なしの場合が多い) |
合格後 | 原則として入学辞退不可(専願) |
特徴 | 合格率が高く、早い時期に進路が決まる |
指定校推薦は、日頃の成績や学校生活の取り組みが評価される入試方式であり、特別な試験対策よりも高校生活の積み重ねが重要になります。
安定した成績を維持しながら学校生活に真面目に取り組んできた人にとって、有利な入試方式といえます。
指定校推薦はいつ決まる?基本スケジュール

指定校推薦は一般入試とは異なり、高校内の選考から始まり、大学への出願や選考を経て合格が決まります。
そのため、進路が確定するまでにはいくつかの段階があります。一般的には高校3年生の夏頃から手続きが始まり、秋から冬にかけて合格が決まるケースが多いです。
ここでは、指定校推薦が決まるまでの基本的なスケジュールをわかりやすく解説します。
高校内の指定校推薦枠の発表時期(6月〜7月)
指定校推薦は、大学が特定の高校に対して推薦枠を提示することから始まります。
多くの高校では、高校3年生の6月〜7月頃に大学から推薦枠の情報が届き、それをもとに生徒へ募集が案内されます。
推薦枠には、大学名や学部、募集人数などが記載されており、生徒はその中から希望する大学を検討します。
高校によっては進路説明会で紹介されたり、進路指導室の掲示板や資料で公開されたりすることが一般的です。
この時期に推薦枠を確認し、自分が応募するかどうかを判断することになります。
校内選考の時期(7月〜9月)

推薦枠が発表された後、指定校推薦を希望する生徒を対象に校内選考が行われます。
多くの高校では7月〜9月頃に実施されることが一般的です。
校内選考では、評定平均などの成績をはじめ、学校生活の態度や部活動、志望理由などが総合的に評価されます。
同じ大学を希望する生徒が複数いる場合は、高校内での競争になることもあります。
この校内選考を通過した生徒のみが、指定校推薦として大学へ出願することができます。
大学への出願時期(9月〜11月)
校内選考を通過すると、高校から正式に推薦を受けて大学へ出願します。
出願時期は大学によって多少異なりますが、多くの場合は9月〜11月頃に設定されています。
出願の際には、志望理由書や調査書などの書類を提出し、その後に面接や小論文などの選考が行われることが一般的です。
一般入試のような学力試験がない場合も多く、大学側は高校からの推薦を前提として選考を進めるケースが多いといえます。
大学の選考(11月)

出願後は、10月〜11月頃に大学による選考が行われます。
選考方法は大学によって異なりますが、面接や小論文、書類審査が中心となることが一般的です。
指定校推薦は高校からの推薦があった時点で合格・入学を前提とした入試ですが、志望理由や学習意欲が不十分な場合は評価が下がる可能性もあります。
そのため、出願後も気を抜かず、面接や書類内容の確認など最低限の準備を行っておくことが重要です。
大学の合格発表(11月〜12月)
大学の選考が終わると、11月〜12月頃に合格発表が行われます。この時点で進学先が正式に決まることになります。
指定校推薦は合格率が高い入試制度とされていますが、面接や提出書類の内容によっては不合格になる可能性もあります。
合格発表後は入学手続きや学費の納入などを行い、大学入学に向けた準備を進めていきます。
一般入試よりも早い段階で進路が確定するのが、指定校推薦の大きな特徴です。
指定校推薦の校内選考

指定校推薦では、大学の選考の前に高校内で推薦する生徒を決める「校内選考」が行われます。
大学ごとに推薦できる人数が限られているため、まずは高校内の選考を通過しなければ出願することができません。
そのため、指定校推薦では大学の試験よりも、この校内選考が最初の大きな関門になることが多いです。
ここでは、校内選考で評価されるポイントやどのように発表されるのかについて解説します。
指定校推薦の校内選考で評価されるポイント
指定校推薦では、大学の試験よりも高校内の選考が重要な関門になります。
校内選考では、評定平均(成績)が最も重要な評価基準ですが、それだけで合否が決まるわけではありません。
授業態度や出席状況、学校活動なども含めて、高校生活全体が総合的に評価されます。
主に見られるポイントは以下の通りです。
評価項目 | 評価される内容 |
評定平均(成績) | 定期テストの結果、成績の安定性 |
出席状況 | 欠席・遅刻・早退が少ないか |
授業態度 | 提出物や課題への取り組み |
生活態度 | 校則遵守、問題行動の有無 |
部活動 | 継続性、大会実績、役職など |
生徒会・委員会 | 学校への貢献、主体性 |
ボランティア・課外活動 | 積極性や行動力 |
志望理由 | なぜその大学・学部か |
このように、指定校推薦は試験対策だけで合格を目指す入試ではなく、高校生活の積み重ねがそのまま評価につながります。
そのため、高校3年生から対策を始めるのではなく、1年生の段階から成績や日々の行動を意識しておくことが重要です。
指定校推薦の校内選考の発表方法
校内選考の結果は、高校から生徒へ通知されます。
発表方法は学校によって異なりますが、多くの場合は担任の先生や進路指導の先生を通じて個別に伝えられます。
主な発表方法
- 担任の先生から個別に伝えられる
- 進路指導室で掲示される
- 学校の進路システムや連絡ツールで通知される
高校によっては、希望者のみ個別に結果を伝えるケースもあり、全体に公開されない場合もあります。
校内選考を通過した場合は、その後すぐに大学への出願準備を進めることになります。
校内選考の結果は個別に通知されることが多く、発表後は大学への出願手続きが始まります。
指定校推薦では、この校内選考の結果が進学の第一段階となるため、発表後は速やかに次の手続きへ進むことが重要です。
指定校推薦の大学側の選考
校内選考を通過すると、高校から正式に推薦を受けて大学へ出願することになります。
指定校推薦では、高校からの推薦を前提として大学側の選考が行われますが、面接や小論文などの試験が課される場合もあります。
ここでは、大学側の選考内容や合格発表の方法についてわかりやすく解説します。
大学ではどんな選考が行われる?
指定校推薦では、高校の校内選考を通過した後に大学へ出願し、大学側の選考を受けて最終的な合否が決まります。
ただし、一般入試のような学力試験は行われないことが多く、面接や小論文、書類審査などによって評価されるのが一般的です。
大学で行われる主な選考内容は以下のとおりです。
選考内容 | 内容 |
|---|---|
面接 | 志望理由、大学で学びたいこと、高校生活についてなどを質問される |
小論文 | 社会問題や学部に関するテーマについて意見を書く |
書類審査 | 志望理由書、調査書、推薦書などの内容を確認 |
基礎学力試験 | 簡単な筆記試験(実施しない大学も多い) |
多くの大学では、面接+書類審査が中心となり、大学や学部によっては小論文や簡単な筆記試験が行われる場合もあります。
また、指定校推薦は大学と高校の信頼関係のもとで行われる入試制度のため、校内選考を通過して大学へ推薦された時点で、合格の可能性は非常に高いといわれています。
よほど面接で問題があった場合や、出願書類に不備がある場合などを除き、不合格になるケースは多くありません。
そのため、指定校推薦では大学の試験よりも、高校内での選考のほうが重要といわれることが多いです。
指定校推薦の合格発表方法
指定校推薦の合格発表は、大学の選考終了後に行われます。
発表方法は大学によって異なりますが、主に次のような方法で通知されることが一般的です。
- 大学の公式サイトで合格者番号が発表される
- 大学から高校へ合格通知が送られる
- 合格通知書が郵送で自宅に届く
指定校推薦は高校と大学の連携で行われる入試制度のため、合否の結果は高校にも共有されます。
そのため、生徒本人は担任の先生や進路指導の先生から結果を伝えられることもあります。
このように、指定校推薦の合格は多くの場合高校3年生の11月〜12月頃に決まり、一般入試よりも早く進路が確定するのが大きな特徴です。
よくある質問

指定校推薦について調べていると、「本当に受かるのか」「校内選考に落ちたらどうなるのか」など、さまざまな疑問を持つ人も多いでしょう。
指定校推薦は一般入試とは仕組みが異なるため、制度の特徴を正しく理解しておくことが大切です。
ここでは、指定校推薦に関してよくある質問についてわかりやすく解説します。
指定校推薦は必ず受かる?
指定校推薦は合格率が非常に高い入試制度ですが、必ず合格するわけではありません。
まず、指定校推薦では高校内で校内選考が行われ、この校内選考で不合格になることがあります。
同じ大学・学部を希望する生徒が複数いる場合、成績や学校生活、活動実績などをもとに高校が推薦する生徒を決定するためです。
一方で、校内選考を通過して高校から正式に推薦された場合、大学の選考で不合格になるケースはほとんどありません。
指定校推薦は大学と高校の信頼関係のもとで成り立っている制度のため、基本的には合格を前提として選考が行われるからです。
ただし、ごく稀に不合格になるケースもあります。
例えば、出願書類に不備があった場合や、面接で著しく不適切な態度をとった場合、犯罪行為など社会的規範に大きく反する行為があった場合などは、推薦が取り消されたり不合格になる可能性もあります。こ
のように、指定校推薦は「校内選考で不合格になることはあるが、校内選考を通過すればほぼ合格」という入試制度です。
校内選考に落ちたらどうなる?

校内選考に落ちた場合、その大学の指定校推薦には出願できなくなります。
ただし、受験そのものができなくなるわけではありません。
状況によっては、別の大学の指定校推薦の校内選考に再度エントリーできる場合もあります。
高校の方針によるため、別の大学の校内選考を受けられるかどうか確認しましょう。
そのほかにも、次のような入試方式を検討できます。
- 総合型選抜(AO入試)
- 公募推薦
- 一般入試
指定校推薦は枠が限られているため、校内選考で落ちるケースもあります。
そのため、あらかじめ複数の受験方法を想定しておくことが重要です。
指定校推薦はいつまでの成績が対象になる?
指定校推薦では、成績の扱いが「校内選考」と「大学への提出書類」で異なります。
まず、校内選考で評価される成績は高校によって異なりますが、次のようなケースが一般的です。
- 高校2年生までの成績を重視する
- 高校3年生1学期までの成績を含めて判断する
どこまでの成績を使うかは高校ごとに基準があるため、事前に確認しておくことが重要です。
一方で、大学に提出する調査書には、高校3年生1学期までの成績が記載されるのが一般的です。
評定平均は高校1年生からの積み重ねで決まるため、指定校推薦を目指す場合は早い段階から成績を意識しておく必要があります。
指定校推薦で選ばれる人は?

指定校推薦では、高校内の選考によって推薦する生徒が決まります。
多くの高校では、成績だけでなく学校生活の姿勢や活動実績なども含めて総合的に評価されます。
主に次のようなポイントが重視されることが一般的です。
評価ポイント | 内容 |
|---|---|
評定平均(成績)が高い人 | 評定平均が高く、安定した学業成績を維持している生徒は有利になりやすい |
学校生活の態度が良い人 | 欠席・遅刻が少なく、生活態度が良いことが評価される |
部活動・課外活動に参加している人 | 部活動、生徒会、ボランティアなどに積極的に取り組んでいる |
志望理由が明確で、進学意欲が高い人 | 大学で学びたいことが明確で、志望理由を具体的に説明できる |
このように、指定校推薦では成績だけでなく学校生活全体が評価されることが多いため、日頃から真面目に学校生活に取り組んでいる生徒が選ばれやすい傾向があります。
指定校推薦のデメリットは?
指定校推薦にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットもあります。
制度の特徴を理解したうえで、自分に合った受験方法を選ぶことが大切です。
主なデメリットは次のとおりです。
デメリット | 内容 |
|---|---|
他大学を受験できない | 指定校推薦は原則専願のため、合格した場合は他大学を受験できないことが多い |
校内選考で落ちる可能性がある | 推薦枠は限られているため、同じ大学を希望する生徒が多い場合は校内で競争になる |
合格後に勉強量が減りやすい | 早い時期に進路が決まるため、受験勉強をやめてしまい学力が下がると言われることがある |
進学先の選択を慎重にする必要がある | 合格後の辞退は基本的にできないため、大学や学部をよく調べてから出願する必要がある |
このように、指定校推薦はメリットが大きい入試制度ですが、進路の自由度が低くなるなどの注意点もあります。
制度の特徴を理解したうえで、自分に合った進学方法を選ぶことが大切です。
指定校推薦はいつから準備するべき?

指定校推薦を目指す場合、できるだけ早い段階から準備を始めることが重要です。
多くの大学では出願条件として評定平均が設定されており、この評定平均は高校1年生から高校3年生1学期までの成績をもとに計算されることが一般的です。
そのため、高校3年生になってから対策を始めても、成績を大きく上げることは難しい場合があります。
特に指定校推薦では、高校内の校内選考で推薦する生徒が決まるため、日頃の成績だけでなく学校生活での取り組みも評価されます。
欠席や遅刻が少ないこと、授業態度が良いこと、部活動や課外活動に積極的に参加していることなども評価の対象になることがあります。
指定校推薦は総合型選抜や公募推薦と併願できるの?
指定校推薦と総合型選抜(旧AO入試)、公募推薦を併願できるのかは、多くの受験生が気になるポイントです。
結論から言うと、指定校推薦の校内選考を通過したかどうかによって、併願できるかどうかが変わるケースが一般的です。
まず、指定校推薦の校内選考を通過した場合は、総合型選抜や公募推薦との併願は基本的にできません。
指定校推薦は多くの大学で専願の入試制度とされており、合格した場合はその大学に入学することが前提になります。
そのため、校内選考を通過して大学へ出願することが決まった時点で、他の推薦入試や一般入試の受験は認められないことが一般的です。
一方で、指定校推薦の校内選考に通過しなかった場合は、総合型選抜や公募推薦、一般入試など他の入試方式を受験することができます。
そのため、志望校に指定校推薦の枠がある場合は、まず校内選考に挑戦し、通過した場合は指定校推薦で受験し、通過しなかった場合は他の入試方式に切り替えるという受験計画を立てる人も多くいます。
ただし、指定校推薦の応募条件や併願の可否は高校ごとにルールが異なる場合もあります。
実際の運用は学校によって違うこともあるため、指定校推薦を検討している場合は事前に高校の進路指導の先生に確認しておくといいでしょう。
まとめ

本記事では、指定校推薦について、いつ決まるのかというスケジュールや校内選考から大学の選考までの流れなどを解説しました。
解説した中でも、指定校推薦の時期や流れについて重要なポイントを最後に整理します。
- 6月〜7月頃:推薦枠が発表される
- 7月〜9月頃:校内選考が行われる
- 9月〜11月頃:大学への出願が行われる
- 11月〜12月頃:面接や小論文などの選考を経て合格が決まる
- 校内選考を通過した生徒のみが大学へ出願できる
- 指定校推薦は一般入試よりも早く進学先が決まる
指定校推薦は、高校内の選考から始まり、大学への出願や選考を経て合格が決まる入試制度です。
最終的な合格が決まるのは高校3年生の秋から冬にかけてが一般的で、一般入試よりも早い段階で進路が確定します。
本記事が、指定校推薦のスケジュールや流れを理解するうえで、受験生や保護者の参考になれば幸いです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。