作成日: 2025/9/26 更新日:2025/9/26
総合型選抜で不安に感じることは?原因や解消法、対策を詳しく解説

総合型選抜(旧AO入試)は倍率が高く、「面接が苦手」、「もし不合格だったら」という不安がつきまといます。
本記事では、総合型選抜不安を解消する6つの方法を詳しく紹介します。
不安を和らげ、自信を持って試験に臨むえるようになるでしょう。
総合型選抜不安を解消し、合格のための第一歩を踏み出しましょう。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 総合型選抜(旧AO入試)に対する不安が生じる理由
- 1-1 受験予定の大学・学部・学科の倍率が高くて落ちそうな気がする
- 1-2 何をどう対策したらいいかわからない
- 1-3 話すのが苦手で面接が不安
- 1-4 もし不合格だったらどうしようと考えてしまう
- 1-5 情報が多すぎて混乱する
- 2 総合型選抜不安を解消する方法
- 2-1 具体的に何に不安を感じているのか突き止める
- 2-2 学校の先生に今の不安な状態を相談してみる
- 2-3 総合型選抜(旧AO入試)対策のプロに相談する
- 2-4 家族や友人、総合型選抜を受けた経験がある先輩に相談する
- 2-5 大学入学後になりたい自分の姿をイメージする
- 2-6 周りの人と協力しながら徹底的に試験対策をする
- 3 総合型選抜(旧AO入試)で対策すべきこと一覧
- 3-1 志望校の出願条件を満たす
- 3-2 評定平均をできるだけ高くする
- 3-3 英検など志望校に関連する資格を取得する
- 3-4 志望理由書や自己PR書を作り込む
- 3-5 小論文対策をする
- 3-6 面接対策をする
- 3-7 志望校に評価される活動実績を積む
- 3-8 レポート課題の完成度を高める
- 3-9 筆記試験の対策をする
- 3-10 プレゼンテーションの準備をする
- 3-11 グループディスカッションの練習をする
- 4 よくある質問
- 5 まとめ
総合型選抜(旧AO入試)に対する不安が生じる理由

総合型選抜を受けるにあたり、多くの受験生が感じる不安には共通するものがあります。
特に、倍率の高さや面接での自己表現に対する不安、さらにどのように対策すればよいのか分からないという焦りが大きいです。
このような不安は、試験の特殊性からくるもので、決して一人だけのものではないことを理解することが第一歩です。
受験予定の大学・学部・学科の倍率が高くて落ちそうな気がする
倍率に対する不安は、多くの受験生が抱える共通の悩みです。
特に人気のある大学や学部では、志願者が多く、競争が激しいため、合格するためのハードルが高く感じられることは理解できます。
このような不安を和らげるためには、自分の強みや経験をしっかりとアピールし、他の志願者との差別化を図ることが重要です。
何をどう対策したらいいかわからない

総合型選抜は、一般入試とは異なり、筆記試験だけでなく、面接や小論文、さらには自己PRや活動報告など、多岐にわたる準備が求められます。
このため、どこから手をつければよいのか迷うことが多いのです。
まずは、志望校の選抜基準をしっかりと理解し、自分の長所を活かせる準備を始めることが大切です。
話すのが苦手で面接が不安
面接は総合型選抜の重要な要素であり、自分の意見や考えを明確に伝える能力が求められます。
この不安に対処するためには、模擬面接を何度も行い、フィードバックを受けることで改善していくことが有効です。
練習を重ねることで自信がつき、本番でも落ち着いて対応できるようになります。
もし不合格だったらどうしようと考えてしまう

総合型選抜不安を感じることは決して珍しいことではありません。
この不安は、結果がどうなるか分からないことや、自己の評価が他者の判断に委ねられることから生まれるものです。
試験の準備を進める中で、自分の努力が報われるかどうか分からない不安を抱えるのは自然なことです。
自分の個性や能力が正しく評価されるかどうかに対する不安もあるでしょう。
このような不安は、これから何が起こるか分からないことへの恐れから生まれるものですが、それは人間としての自然な反応です。
どんなに不安を感じても、それはが真剣に取り組んでいる証拠であり、決して一人で抱える必要はありません。
同じように感じている仲間がいることを知り、不安を共有することで少しでも心の負担を和らげることができるかもしれません。
情報が多すぎて混乱する
総合型選抜をめざす高校生の多くは、SNSやインターネット上で受験体験談や対策法を目にします。
情報が豊富である一方、内容が断片的だったり古かったりして、どれを信じればよいのか判断に迷うことも少なくありません。
特に総合型選抜は大学ごとに制度が異なり、提出課題の種類や内容、締め切り、提出方法などが統一されていないのが特徴です。
さらに、情報を集めすぎると不安が増し、本来集中すべき準備が後回しになることもあります。
必要なのはSNS上の不確かな情報ではなく、各大学の公式サイトや募集要項を基準に整理し、自分に必要な情報を取捨選択する姿勢です。
総合型選抜不安を解消する方法

総合型選抜不安を解消するためには、具体的な対策を講じることが大切です。
自分の不安の原因を明確にし、周囲のサポートを得ることが心の支えとなり、試験への準備もよりスムーズに進むでしょう。
具体的に何に不安を感じているのか突き止める
総合型選抜不安を解消するためには、まず自分自身が何に不安を感じているかを突き止めることが大切です。
自分の不安要素をリストアップし、その原因を探ることで、対策を立てやすくなります。
また、学校の先生に相談することも効果的です。
先生は多くの受験生を見てきた経験があるため、有益なアドバイスをもらえる可能性があります。
学校の先生に今の不安な状態を相談してみる

不安を抱えているときは、学校の先生に相談することで新たな視点を得られることがあります。
彼らは多くの受験生を見てきており、経験に基づいた具体的なアドバイスを提供してくれるでしょう。
総合型選抜(旧AO入試)対策のプロに相談する
総合型選抜対策のプロに相談することも考えてみましょう。
例えば以下のような専門家です。
- 大学受験予備校のAO・総合型選抜専門コース
- AO・総合型選抜専門塾
- 高校の進路指導教員・キャリアカウンセラー
- 大学受験に強い家庭教師・個別指導塾
- キャリアコーチング・自己分析支援サービス
中には有料のサービスもあり、利用するためには両親との相談も必要ですが、心強い味方になってくれるのは間違いないでしょう。
家族や友人、総合型選抜を受けた経験がある先輩に相談する

家族や友人、過去に総合型選抜を経験した先輩に話を聞くことも大切です。
彼らは親身になって相談に乗ってくれるだけでなく、実際に試験を乗り越えた体験談を共有してくれることがあります。
こうした交流を通じて、情報を得るとともに心の支えを得られるでしょう。
大学入学後になりたい自分の姿をイメージする
大学入学後の自分をイメージすることも重要です。
目標を明確に持つことで、現在の不安が将来の成長につながると理解でき、モチベーションが高まります。
そして、周りの人と協力しながら徹底的に試験対策を行うことが肝心です。
グループで学ぶことで新たな視点を得られ、互いに励まし合うことで不安も軽減されます。
これらの方法を活用して、総合型選抜の不安を解消し、合格を目指しましょう。
周りの人と協力しながら徹底的に試験対策をする

試験対策を進める上で、周囲の人との協力は非常に有効です。
友人やクラスメートと一緒に勉強会を開くことで、互いの知識や不安を共有し合い、理解を深めることができます。
また、模擬面接を実施することで、フィードバックを得て、自分の弱点を改善するチャンスに繋がります。
さらに、試験対策は一人ではなく、学校の先生や予備校の講師など、専門家のサポートを受けることも重要です。
彼らのアドバイスを参考にしながら、自分に合った勉強法を見つけましょう。
総合型選抜不安を解消するためには、計画的な準備と周囲のサポートが不可欠です。
自分一人で抱え込むのではなく、積極的に周りの人々を巻き込み、試験に向けての準備を進めることで、不安を軽減し、合格への道を切り開くことができるでしょう。
最終的には、自分の努力が実を結ぶことを信じて、自信を持って試験に臨むことが大切です。
総合型選抜(旧AO入試)で対策すべきこと一覧

総合型選抜に合格するためには、志望校の条件を把握し、必要な対策を積み重ねていくことが求められます。
面接対策や自己PR書の作成など、試験に向けた計画的な準備が不可欠です。
なお、総合型選抜の試験内容は、大学によって大きく異なります。
そのため、下記に記載する内容は、該当する大学のみを参考にしてください。
志望校の出願条件を満たす
まず志望校の募集要項を詳細に確認し、学業成績や活動実績、資格取得の要件をクリアする必要があります。
特に、学校内外での活動が評価される場合が多いため、クラブ活動やボランティアに積極的に参加し、リーダーシップや協調性を示すことがポイントです。
評定平均をできるだけ高くする

総合型選抜に合格するためには、評定平均をできるだけ高くすることも重要な要素です。
学校での成績を向上させることが求められます。
日々の授業を大切にし、定期テストでの高得点を目指すことが必要です。
英検など志望校に関連する資格を取得する
英検やその他の資格試験は、志望校が求める基準を満たすための一つの手段です。
特に語学力を証明する資格は、グローバルな視点を持つ大学には高く評価されることが多いです。
資格取得はその過程で得られる学びやスキルも含めて、あ成長を示す証拠となります。
志望理由書や自己PR書を作り込む

志望理由書や自己PR書を作り込むことも重要です。
これらの書類は自分自身をアピールする大切なツールですので、どのように自分を表現するか、どのような経験を強調するかをしっかりと考え、内容を練り上げる必要があります。
具体的なエピソードを交えることで、自分の強みや大学での目標を明確に伝えるように心掛けましょう。
人柄や価値観をより明確に伝えることができます。
小論文対策をする
小論文対策をすることも忘れてはいけません。
小論文は論理的思考や表現力を問うものです。
テーマに対する深い理解と独自の視点を持ち、説得力のある文章を書く練習を重ねましょう。
様々なテーマについて練習し、書くことに慣れておくことが求められます。
面接対策をする

そして、面接対策も必要です。
面接では、コミュニケーション能力や志望動機の明確さが試されます。
模擬面接を通じて、質問に対する応答を練習し、自信を持って臨むことができるよう準備を進めましょう。
これらの対策をしっかりと行うことで、総合型選抜に向けた不安を軽減し、合格に向けた道筋を明確にすることができます。
志望校に評価される活動実績を積む
大学側はどのような活動に取り組んできたか、その成果や経験から何を得たかを重視します。
部活動やボランティア、インターンシップなど、興味を持って積極的に取り組んだ活動を積み重ね、それを自分の成長につなげることが大切です。
これにより、自ら行動し、学び続ける姿勢を持っていることを示すことができます。
また、志望校のカリキュラムや研究内容に関連する経験を持っていると、より説得力のあるアピールが可能です。
これらの対策を着実に行い、総合型選抜に向けた準備を整えることで、不安を払拭し、自信を持って試験に臨むことができます。
しっかりとした準備と適切なアプローチを通じて、目標に向かって前進しましょう。
レポート課題の完成度を高める

総合型選抜では、志望理由や活動報告をまとめたレポート課題が出されることがあります。
形式的に仕上げるのではなく、具体的な体験や学びを整理し、自分の考えを論理的に説明できる内容にすることが重要です。
誤字脱字や文章の一貫性も評価に直結するため、複数回の推敲や第三者からの添削を通じて完成度を高めておくと安心です。
筆記試験の対策をする
総合型選抜は面接や書類だけではなく、学科試験を課す大学もあります。
小論文以外に英語や数学など基礎学力を問う筆記試験が実施されるケースもあるため、一般入試ほどではなくても基礎学力を維持することが必要です。
出題傾向を過去問や募集要項で確認し、基本的な問題集で復習しておくと、学力不足による不合格を防ぐことができます。
プレゼンテーションの準備をする

総合型選抜では、自分の研究テーマや活動成果をプレゼンテーション形式で発表させる大学もあります。
内容だけでなく、時間配分、話し方、資料の見やすさまで評価対象となります。
原稿を丸暗記するのではなく、要点を整理して自分の言葉で説明できるように練習することが重要です。
家族や先生に聞いてもらい、改善点をフィードバックしてもらうと効果的です。
グループディスカッションの練習をする
総合型選抜では、他の受験生と意見交換を行う「グループディスカッション」が課されることがあります。
与えられたテーマについて自分の考えを述べる力だけでなく、他人の意見を聞いて整理し、話し合いをまとめる姿勢も評価されます。
練習のポイント
- 発言量よりも「他者とのやりとり」を重視する
- 話を整理して結論に近づける役割を意識する
- 相手の意見を否定せず、建設的に意見を重ねる
- 限られた時間で要点をまとめる練習をしておく
効果的な方法
- 学校や塾で模擬ディスカッションを実施
- 時事ニュースや社会課題をテーマに話し合う
- 録音・録画して振り返り、改善点を確認する
よくある質問

総合型選抜を受けるにあたっては、不安や疑問が多くなることがあります。
受験生がよく抱く疑問に対しては、事前にしっかりと理解しておくことで、安心して試験に臨むことができます。
万が一総合型選抜に落ちたらどうなりますか?
総合型選抜に不合格となった場合でも、一般選抜や他の入試方式に挑戦することが可能です。
多くの大学では、複数の入試方式を設けており、総合型選抜での結果が振るわなくても次のチャンスがあります。
また、総合型選抜の準備で得た経験やスキルは、他の試験でも役立つことが多いので、ポジティブに捉えて次のステップに進むことが大切です。
総合型選抜に落ちる人の特徴は?

総合型選抜に落ちる人の特徴はさまざまですが、主に以下のような特徴があるようです。
- 志望理由書やレポートが抽象的で具体性に欠ける
- 大学の教育内容や特色を調べずに準備している
- 面接で一貫した自己表現ができない
- 学業成績や出席状況が不十分で信頼性を欠く
- 課題や提出物の期限を守らない
- 小論文や筆記試験の基礎力不足
- プレゼンで話がまとまらず時間管理ができない
- SNSや生活態度で不適切な行動が見られる
- 総合型選抜の形式を理解せず、一般入試と同じ感覚で臨む
- 自己分析が浅く、自分の強みを具体的に示せない
総合型選抜で失敗しやすい点を避けるには、まず大学の特色や入試形式を正確に把握し、志望理由を具体的に示すことが重要です。
自己分析を深め、自分の経験を根拠に語れるように準備しましょう。
学業成績や出席を維持しつつ、小論文・筆記・面接・プレゼンを実践的に練習し、提出物は期限と形式を必ず守ることが基本対策となります。
専門の対策塾に通っていないけど総合型選抜で大学に受かりますか?
専門の対策塾に通っていなくても、総合型選抜で大学に合格することは十分可能です。
しかし、豊富な経験やノウハウを持つ専門の対策塾を利用することで、効率的に準備を進めることができるのも事実です。
重要なのは、自己分析や志望理由書の作成、面接対策といった基本的な準備をしっかり行うことです。
情報収集を怠らず、志望校の選考基準や求める学生像を理解し、それに合わせた対策を自分で立てることが必要となります。
先生や経験者からアドバイスをもらうことは、専門の対策塾を利用するしないに関わらず、総合型選抜対策をするためにとても重要な要素です。
また、インターネットや書籍を利用して、自己PRや面接の練習を行うことも有効です。
自信を持って臨むために、模擬面接や小論文の練習を繰り返し行い、フィードバックをもらいながら改善していくことを心がけましょう。
試験までの時間を有効に使い、地道に努力を重ねることで、塾に通っていなくても合格の可能性を高めることができるのです。
まとめ

大学入試は難しいと感じてしまいますし、総合型選抜不安に思ってしまうことは悪いことではなく自然なことです。
その不安な気持ちを一つ一つ整理して対策していくことが、合格へ近づくことにつながります。ポイントを整理してみましょう。
- 自分自身の強みや弱みを明確にし、志望校に合った自己PRを作成する
- 面接や小論文対策のために日々の練習を積み重ねる
- 家族や友人、先生からのサポートを得る
- 志望校のオープンキャンパスや説明会に参加し、キャンパスの雰囲気を感じる
- ポジティブな心持ちを忘れずに、目標に向かって前向きに進む
総合型選抜に対する不安を抱えることは、ごく自然なことです。
しかし、その不安は適切な対策と準備を通じて解消することができます。
まず、自分が具体的にどの部分に不安を感じているのかを明確にし、学校の先生や対策のプロ、家族、友人、先輩など信頼できる人々に相談してみましょう。
また、志望校の条件や評価基準を理解し、それに向けた具体的な対策を進めることが重要です。
面接や小論文、自己PRの準備をしっかり行い、自分の強みをしっかりとアピールできるようにしましょう。
さらに、大学での自分の姿をイメージし、目標に向けてモチベーションを高めてください。
最後に、行動を起こすことで不安を少しずつ減らしていきましょう。
これらのステップを踏むことで、総合型選抜不安を解消し、自信を持って合格を目指すことができます。
自分の未来を切り拓くための第一歩を踏み出しましょう。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。