作成日: 2025/9/04 更新日:2025/9/04
公務員になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「公務員のなり方は?」
「公務員になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 公務員とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 公務員になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、公務員に関するよくある質問にも答えています。
公務員に興味のある人や、公務員を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
公務員とは

公務員とは、国や地方自治体の行政機関で働く職員のことを指します。
国家公務員と地方公務員に大別され、職種は多岐にわたります。
国家公務員は中央省庁やその関連機関で働き、国全体の政策を立案・実施します。
一方、地方公務員は都道府県や市町村の自治体に勤務し、地域住民の生活に密着したサービスを提供します。
具体的な仕事内容は、行政事務、教育、警察、消防、福祉など、幅広い分野にわたります。
以下に公務員の仕事内容や給料についてまとめます。
- 公務員の区分と仕事内容
- 公務員の給料・給与・年収
- 公務員のやりがい
- 公務員の働き方
- 公務員に必要な知識、資格、スキル
- 公務員という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
公務員の区分と仕事内容
「公務員」と一口に言っても、職種や業務内容は多岐にわたります。
ここでは公務員の区分と仕事内容を解説します。
勤務先による区分
- 国家公務員:中央省庁や国の出先機関で働き、国全体に関わる政策立案や実施を担う。
- 地方公務員:都道府県庁、市区町村役場などで働き、地域住民に密接した行政サービスを提供する。
業務内容による区分
- 専門職:外務省や財務省などで、語学や法律・経済などの高度な専門知識を活用して業務を行う。
- 公安職:警察官・消防官・自衛官などとして、人命や財産を守る治安・防災・防衛業務を担う。
- 資格免許職:公務員医師、公務員看護師、教員など、国家資格を持ち専門職務に従事する。
- 行政職:市役所や県庁の職員などとして、福祉・教育・税務など幅広い行政業務を担当する。
- 技術職:土木、建築、電気、機械など専門知識を生かし、道路・施設など社会基盤の整備に携わる。
- 福祉職:生活に困難を抱える人への相談支援や福祉サービスの調整を行う。
- 心理職:心理検査や面接を通じて心の問題を把握し、支援や助言を行う。
このように、公務員の仕事は行政の根幹を支える事務職から、専門技術を活かす技術職・専門職まで多岐にわたります。
自分の興味や適性に合わせて、目指す職種を考えることが大切です。
公務員の給料・給与・年収

公務員の給料・給与・年収は、国家公務員と地方公務員で異なりますが、いずれも安定した収入が特徴です。
職業情報提供サイトJobTagでは、地方公務員(行政事務)の場合、平均月給26.3万円、平均年収481.4万円と記載されています。
ただし、学歴や経験年数、職種、勤務地などによって差があります。
たとえば、専門職や技術職は事務職よりも給与が高めに設定されることが多いです。
また、都市部の自治体に勤務する地方公務員は、地方の中でも給与が高い傾向にあります。
昇給は基本的に年功序列で行われ、経験年数が増えるほど給与が上がる仕組みです。
ボーナスも年2回支給され、給与の安定性が高いのが公務員の魅力の一つです。
参照:地方公務員:jobtag
公務員のやりがい
公務員の仕事には、安定した給与や福利厚生だけでなく、多くの人が感じる大きなやりがいがあります。
以下に、公務員のやりがいの具体例をまとめました。
- 社会の安定や発展に貢献できること
- 住民や利用者から直接感謝されること
- 専門知識や技術を活かし成長できること
- 公共の利益のために働くという使命感を持てること
- 長期的なキャリアを築きながらやりがいを感じられること
このように、公務員の仕事は単に給与や福利厚生の面だけでなく、社会的意義や人の役に立つ実感、専門性の向上など、多面的なやりがいがあります。
公務員になるには、これらの魅力を理解し、目指す職種や働き方に合わせて準備を進めることが大切です。
公務員の働き方

公務員の働き方は、民間企業とは異なる特徴がいくつかあります。
ここでは、公務員の勤務時間、休暇制度、勤務形態、残業の有無、転勤の可能性、ワークライフバランスについて解説します。
項目 | 内容 |
勤務時間 | 地方自治体は9時から17時までの昼間勤務が多く、週40時間程度が標準 国家公務員は残業が多い 警察、消防、病院などはシフト制で、深夜勤務も多い |
休暇制度 | 年間で20日以上の有給休暇が付与され、特別休暇や育児・介護休暇も充実している場合が多い |
勤務形態 | 基本的には正規のフルタイム勤務だが、一部パートタイムや契約職員の形態もある |
残業の有無 | 働き方改革の影響で残業削減に取り組む自治体や省庁が増えている とはいえ国家公務員は残業が多く、地方自治体も地区のお祭り等のイベント開催時は残業が発生する |
転勤の可能性 | 国家公務員、地方公務員ともに職種によって転居を伴う転勤の可能性がある |
ワークライフバランス | 給与、休暇制度、福利厚生など、比較的良好なワークライフバランスを確保しやすい |
以上のように、公務員の働き方は安定性が高く、プライベートとの両立がしやすいことが特徴です。
公務員を目指す方は、これらの働き方の特徴も理解した上で、試験勉強や進路選択に役立ててください。
公務員に必要な知識、資格、スキル
公務員になるには、まず公務員試験に合格するための基礎的な知識と資格が必要です。
公務員試験は国家公務員と地方公務員で内容や難易度が異なりますが、共通して求められる知識やスキルがあります。
以下の表に、公務員に必要な知識・資格・スキルをまとめました。
項目 | 内容 |
基本的な知識 | 憲法、行政法、民法などの法律知識や、政治・経済・社会の基礎知識が必要 |
取得が望ましい資格 | 公務員試験の合格(※該当しないケースも一部あり) 検察官、教師、保育士、公務員医師、公務員看護師など、職種ごとに資格や免許の取得が必要なケースがある |
役立つスキル | 論理的思考力、コミュニケーション能力、パソコンの基本操作スキル(Word、Excelなど)が求められる |
また、公務員試験に合格するためには、以下のような知識も求められます。
- 教養試験で問われる基礎学力:数的処理・文章理解・社会科学・時事問題など
- 技術職や医療職は専門知識・資格が必須(例:技術系の学科、看護師免許など)
公務員を目指す場合は、どの職種を目指すのかを定め、その職種に必要な知識、資格、スキルの取得を目指すのがよいでしょう。
公務員という職業の注意点

公務員は安定した職業として人気がありますが、一方で職業としての注意点も理解しておくことが重要です。
ここでは、公務員になるために知っておくべき主な注意点を解説します。
注意点 | 内容 |
試験の難易度と競争率 | 公務員試験は難易度が高く、特に人気のある職種や自治体では競争率が非常に高い しっかりとした勉強計画と対策が必要 |
年齢制限 | 多くの公務員試験には年齢制限が設けられており、一般的に30歳前後までが応募の目安となっている 教師などの資格取得に年齢制限はないが、採用条件に年齢が設けられていることも多い |
採用条件の厳しさ | 採用には学歴や資格、試験の合格だけでなく、面接や適性検査など様々な条件が求められる これらをクリアするための準備が欠かせない |
転職・中途採用の難しさ | 公務員は新卒採用が中心であり、中途採用や転職は限られた枠で行われるため、経験やスキルが重視される |
職場環境や異動の可能性 | 部署異動や転勤が頻繁にある場合があり、勤務地や仕事内容が変わることがある 生活環境の変化に柔軟に対応できることが求められる |
責任とプレッシャー | 公務員は公共の利益を守る役割が強く、ミスや不祥事が社会的に大きな影響を及ぼすため、責任感とプレッシャーが伴う |
これらの注意点を踏まえた上で、公務員になるには長期的な視野で計画的に勉強や準備を進めることが重要です。
公務員としてのキャリアを築くためには、安定性だけでなく、現実的な課題にも対応できる柔軟な考え方が求められます。
公務員になる方法

公務員になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
各区分ごとに解説します。
勤務先による区分
区分 | その区分の公務員になる方法 |
国家公務員 | 人事院が実施する国家公務員採用試験(総合職・一般職など)を受験します。 合格後、各省庁の採用面接や選考を経て内定し、研修を受けて配属されます。 |
地方公務員 | 各自治体(都道府県や市区町村)が実施する地方公務員採用試験を受験します。 合格後、面接や適性検査などを経て採用され、研修後に各部署へ配属されます。 |
業務内容による区分
区分 | その区分の公務員になる方法 |
行政職 | 一般的な公務員試験(国家一般職や地方上級・中級など)を受験し、合格後に行政部門へ配属されます。 |
技術職 | 理工系分野の専門試験を受験(国家・地方ともに技術職区分あり)し、合格後、土木や建築などの技術系部局へ配属されます。 |
専門職 | 語学や法律・経済など特定分野に特化した試験(外務専門職試験、国税専門官試験など)を受験し、合格後、専門性を活かす部署へ配属されます。 |
公安職 | 警察官採用試験、消防官採用試験、自衛官採用試験などを受験し、合格後に身体検査・体力試験・面接があります。 採用後は警察学校や消防学校などで研修を受けて現場へ配属されます。 |
資格免許職 | 公務員医師、公務員看護師、教員、保育士などは、国家資格や教員免許の取得が必須です。 資格取得後、公務員採用試験(医療職員採用試験や教員採用試験など)を受験します。 合格後、資格を活かす職場に配属されます。 |
福祉職 | 社会福祉士や精神保健福祉士などの国家資格を取得することが多いです。 その後、公務員採用試験(福祉職採用試験など)を受験します。 合格後、福祉事務所や児童相談所などに配属されます。 |
心理職 | 公認心理師などの国家資格を取得することが一般的です。 その上で、公務員採用試験(心理職採用試験など)を受験します。 合格後、矯正施設や教育相談機関などに勤務します。 |
それぞれの区分で必要なステップを確認しましょう。
公務員になりたい高校生の進路

公務員になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
大学に進学する
行政職や専門職、資格免許職の多くは大学進学を経て受験するのが一般的です。
法学部や経済学部で行政に必要な知識を学んだり、医学部・教育学部など資格に直結する学部に進学することで受験資格を得られます。
将来的に管理職や企画部門を目指す場合も、大学卒業以上の学歴が有利に働きます。
区分 | 内容 | 進学例 |
国家公務員(総合職・専門職) | 法務・財務・外交など高度な政策立案や専門業務 | 法学部、経済学部、外国語学部など |
地方公務員(上級) | 県庁・市役所で企画立案や政策実行に携わる | 法学部、経済学部など |
技術職 | 土木・建築・機械・電気などの専門業務 | 理工系学部、高専 |
専門職 | 国税専門官、労働基準監督官など | 経済学部、法学部など |
資格免許職 | 教員、保育士、公務員医師、公務員看護師など | 教育学部、医学部、薬学部など |
専門学校に進学する
公安職や一部の事務職では、高校卒業後すぐに受験する道のほか、専門学校で公務員試験対策を学んでから受験するケースもあります。
専門学校では筆記試験対策、体力試験対策、面接指導などが充実しており、早期に合格を目指す人に向いています。
区分 | 内容 | 進学例 |
国家公務員(一般職・高卒程度) | 各省庁の事務補助や庶務業務 | 公務員専門学校で対策し受験 |
地方公務員(初級) | 市役所・町役場での事務、窓口業務 | 公務員専門学校での試験対策が有利 |
公安職 | 警察官、消防官、自衛官など 体力試験・ | 適性試験に強いカリキュラムを持つ専門学校 |
おすすめの大学

ここまで解説してきたように、「公務員」は多種多様な職種を指します。
ここでは公務員試験の対策が手厚いという意味でおすすめの大学を紹介します。
おすすめの大学 | おすすめする理由 |
日本大学 | 公務員合格者数が全国1位。自衛官採用者数も全国トップクラス 危機管理学部や法学部が特に強い 全学部で試験対策講座を開設し、就職支援・面接対策も充実 |
専修大学 | 1年次から積み上げ式で学べる試験対策講座や提携予備校との連携があり、弱点克服や効率的な学習が可能 少人数の個別フォローも手厚い 独自の指導システムで効率的、経済的な学習が可能な環境がある |
広島大学 | 文系・理系ともに国家・地方公務員への合格実績が高く、教員採用にも強い 文学部には「就学相談室」があり、試験や進路の個別相談が可能 大学全体でキャリアガイダンスや就職支援が整っている |
合格者数・実績が豊富な大学、少人数制や手厚いサポートがある大学、文理問わず幅広い進路に対応できる大学といったように特色はさまざまです。
自分が希望するキャリアや学びたい学部、サポート体制との相性を考えながら選ぶことで、より効率的に公務員試験合格を目指せるでしょう。
公務員を目指せる大学
上記に挙げた大学以外にも、年内入試ナビでは公務員を目指せる大学の例をまとめています。
こちらも参考にしてください。
おすすめの専門学校

以下では、公務員試験の対策が手厚い専門学校を紹介します。
おすすめの専門学校 | おすすめする理由 |
大原学園専門学校 | 筆記合格率98%以上、就職率99%超 全国規模で効率的なカリキュラム 担任制+個別指導で面接・作文対策が充実 職種別コース多数で結果重視の人向け |
全国トップの現役合格者数 独自の「ゼミ学習」方式でクラスメイトと会話しながら勉強でき、質問しやすい雰囲気がある 勉強が苦手でもフォロー体制が充実、卒業生の公務員合格者多数 フレンドリーな雰囲気で、仲間と協力して学びたい人におすすめ | |
東京アカデミー | 模試回数が多く直近傾向対策に強い 首都圏に複数校舎がある 筆記も人物試験(面接等)も直近の傾向に合わせて対策 公務員一次・最終合格実績が毎年高水準 |
専門学校は短期間で効率的に学べるカリキュラムが整っており、筆記試験対策から面接・作文まで一貫してサポートしてくれるのが大きな強みです。
自分の学習スタイルや目標に合った環境を選ぶことで、より効率的に合格へ近づくことができるでしょう。
よくある質問

公務員に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
公務員に向いている人の特徴は?
公務員になるには、単に試験に合格するだけでなく、その仕事に適した性格や考え方を持っていることが重要です。
以下に、公務員に向いている人の特徴をまとめました。
- コミュニケーション能力が高い
- 責任感が強く、正確で丁寧な仕事ができる
- 安定志向がありつつも柔軟に変化に対応できる
- 協調性があり、チームワークを大切にできる
- 公共の利益を重視し、使命感を持って働ける
これらの特徴を持つ人は、公務員としての仕事に適性があり、長くやりがいを感じながら働くことができるでしょう。
地方公務員と国家公務員の違いは?

公務員を目指す方にとって、地方公務員と国家公務員の違いを理解することは非常に重要です。
両者は勤務先や仕事内容、採用の流れなどに違いがあり、それぞれの特徴を知ることで自分に合った公務員の種類や試験区分を選ぶことができます。
以下の表に、地方公務員と国家公務員の主な違いをまとめました。
このように、地方公務員は地域に根ざした仕事が中心であり、市役所や県庁などの自治体での勤務が主となります。
一方、国家公務員は国の政策や法律の運用に関わる専門的な仕事が多く、中央省庁などで勤務します。
どちらを目指すかは、働きたい場所や関わりたい仕事の内容、希望する勤務条件によって異なります。
試験の難易度や採用条件、年齢制限なども異なるため、志望先の特徴をよく確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
まとめ

本記事では、公務員の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、公務員に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 公務員とは、国や地方自治体の行政機関で働く職員である
- 仕事は、行政事務、教育、警察、消防、福祉など、幅広い分野がある
- 公務員になるには公務員採用試験に合格する必要がある
- コミュニケーション能力が高い人・責任感が強く、正確で丁寧な仕事ができる人に公務員はおすすめ
- 公務員になりたい高校生は公務員試験対策のサポートが手厚く、実績のある学校に進学するのがおすすめ
本記事が公務員についての全体像を理解する参考になれば幸いです。
公務員になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
