作成日: 2026/5/22 更新日:2026/5/22
ダンスを極めるための大学選び|あなたに最適な学校はここだ

「大学でダンスを本格的に学びたいけれど、どんな選択肢がある?」
「ストリートダンスやバレエの実技を磨くべき? それとも学問として研究するべき?」
ダンスが学校教育で必修化され、エンターテインメントやアートとしての価値がさらに高まる現在、日本の大学でもダンスを専門的に学べる環境が非常に充実してきました。
しかし、大学によって「とにかく踊って表現力を磨く芸術系」「運動科学や教員免許を重視する体育系」「文化や歴史をひも解く研究系」など、その毛色は驚くほど異なります。自分の目指すスタイルと大学のカリキュラムが一致していないと、入学してから「思っていたのと違う……」とミスマッチが起きてしまうことも。
今回は、日本国内でダンスを学べる主要な大学リストから、失敗しない大学選びのポイント、体育・芸術・音楽といったアプローチ別のメリットまでを分かりやすく整理・加筆して完全網羅しました。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 ダンスを学べる日本の大学・短期大学一覧
- 2 後悔しない!ダンスを学ぶための大学選び3つのポイント
- 3 日本の大学でダンスを体系的に学ぶ「3つのメリット」
- 4 【ピックアップ】独自の強みを持つおすすめの名門・先駆的大学
- 5 ダンスで大学を選ぶための目的別進路ナビ|サークル・専門学科・部活動の「3つの性質」を徹底比較
- 6 【学問ジャンル別】ダンス教育がもたらす相乗効果
- 6-1 体育・スポーツ科学との関係(論理的パフォーマンスの向上)
- 6-2 芸術・舞台演出との融合(総合舞台芸術としての追求)
- 6-3 音楽との不可分な連携(圧倒的なリズムセンスと生演奏)
- 6-4 特集:女子学生に特におすすめの環境
- 7 まとめ:あなたの「踊る目的」に合わせたキャンパス選びを
ダンスを学べる日本の大学・短期大学一覧

日本の高等教育機関におけるダンス教育は、実技(身体表現)をトコトン追及する課程と、舞踊の歴史や理論をじっくり掘り下げていく課程に大別されます。まずは国内の主な対象校をチェックしてみましょう。
大学・短大の種別 | 特徴・詳細区分 | 該当する学校の例 |
国公立大学 | 学際的な研究や、最先端のスポーツ科学との融合が特徴。 | 筑波大学、お茶の水女子大学、信州大学 など |
私立大学 | 体育・芸術系伝統校 (圧倒的な実績と強固な育成システム、総合舞台芸術の追求) | 日本女子体育大学、大阪芸術大学、玉川大学、多摩美術大学、日本大学 など |
音楽・舞台系専門校 (音大ならではの環境やエンタメ業界に直結したスキル) | 洗足学園音楽大学、昭和音楽大学、尚美学園大学 など | |
総合・研究系大学 (他学部との交流や、理論・文化・メディア論などの研究中心も) | 桜美林大学、近畿大学、早稲田大学(研究中心)、立教大学(研究中心)、芦屋大学 など | |
短期大学 | 短期間で集中して実技や創作、表現を学びたい人に人気。 | 昭和音楽大学短期大学部、岡崎女子短期大学 など |
後悔しない!ダンスを学ぶための大学選び3つのポイント

日本の大学選びでは事前のリサーチが命です。以下の3つの視点から、あなたに最適なキャンパスを絞り込んでいきましょう。
① アプローチの違い(実技重視か、理論重視か): 自分がステージに立ってダンスの「実技(身体表現)」を極めたいのか、それとも歴史や社会、メディアとの関わりを解き明かす「舞踊学」や「表象・メディア論」として理論を中心に学びたいのかを見極めることが最重要です。
② 学部・領域性(何学部で学ぶか): 教育学部、体育・スポーツ科学部、芸術学部など、どの学問分野のフィルターを通してダンスに触れるかによって、授業内容や取得できる資格(教員免許など)が180度異なります。
③ ジャンルと指導陣の合致(誰に何を学ぶか): クラシックバレエ、コンテンポラリーダンス、ストリートダンス、ジャズ、チアなど、自分の磨きたいジャンルの第一線で活躍する専門教員やプロの振付家が指導陣に名を連ねているかを確認しましょう。
日本の大学でダンスを体系的に学ぶ「3つのメリット」

「ダンススクールやスタジオに通うのと何が違うの?」と思われるかもしれませんが、高等教育機関だからこそ得られる圧倒的なアドバンテージがあります。
実践と理論のハイブリッド: ただ感覚的に踊るだけでなく、解剖学、表現行動学、コーチング学といった学問を通じて、身体の構造や指導法をロジカルかつ体系的に学ぶことができます。
豊富で大規模な実践機会: 「全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)」をはじめとする全国規模の大会への挑戦や、大学が主催する本格的な劇場での公演など、数多くの本番の舞台でプロさながらの経験を積むことができます。
将来を見据えた手厚いキャリア支援: バックダンサーや振付家といったアーティスト活動はもちろん、中学・高校の保健体育教員、スタジオインストラクター、テーマパークダンサー、あるいは一般企業のエンタメ部門など、卒業後の幅広い進路に向けた就職サポートが受けられます。
【ピックアップ】独自の強みを持つおすすめの名門・先駆的大学

大学名(学部・学科・専攻等) | 主な特徴と教育環境 | 著名な指導陣・注目プログラム |
(体育専門学群) | スポーツ科学のトップ校。宇宙航空医学とダンスを融合させた最先端研究と、高度な実技を高次元で両立。 | 平山素子准教授(世界的なコンテンポラリーダンサー・振付家) ➔ 「無重力空間でのダンス実験」など |
(芸術・表現行動学科 舞踊教育学コース) | 国立4年制大学で唯一「舞踊」の名を冠する。日本の舞踊研究のパイオニア。芸術学や教育学の観点から学際的にアプローチ。 | 多数の優れた研究者や教育者を社会に輩出。 |
(運動科学科 舞踊学専攻) | モダンダンス・創作ダンスの分野において国内最古参の歴史を誇る。体育系ダンス界の絶対的トップランナー。 | 強固な育成システムにより、毎年多くの受賞者を輩出。 |
洗足学園音楽大学 (ダンスコース) | 日本の音楽大学で初めてダンスコースを開設。最先端のエンターテインメント業界に直結したスキルを磨ける。 | 多彩なジャンルを網羅 ➔ コンテンポラリー、ストリート、ヒップホップ、ジャズなど |
(芸術文化学群 演劇・ダンス専修) | 学士課程の中に専修があり、舞台芸術としての実技教育が非常に盛ん。日本のダンスシーンを牽引する環境。 | 木佐貫邦子氏、近藤良平氏(コンドルズ主宰)など、第一線の超一流指導陣 |
(芸術情報学部 舞台表現学科) | ダンスコースが設置され、理論から実践までを幅広く網羅。極めて質の高い指導環境が魅力。 | 女子チアダンス部「VERITAS」 ➔ 全米チアダンス大会で複数回の優勝・連覇を達成 |
ダンスで大学を選ぶための目的別進路ナビ|サークル・専門学科・部活動の「3つの性質」を徹底比較

「大学でも大好きなダンスを続けたい!」「ダンスが有名な大学に進学したい!」そう願う受験生は非常に多いです。しかし、大学におけるダンスは、その「強さの性質」によって全く異なる3つのルートに分かれています。
自分が「プロを目指すのか」「仲間と青春を謳歌したいのか」「競技の頂点を極めたいのか」という目的を明確にしないまま選んでしまうと、入学後に「やりたいダンスと違った……」と後悔することになりかねません。
今回は、それぞれのルートが持つ魅力や代表的な大学、割当団体を徹底的に解説します。あなたにぴったりのステージをここから見つけ出しましょう!
あなたはどの未来を選ぶ?3つのルートの特徴
大学でダンスに関わる方法は、大きく分けて以下の3つです。それぞれのライフスタイルや得られる未来をシミュレーションしてみましょう。
① 【サークルルート】仲間と熱い目標を共有し、青春を謳歌したい
大人数での群舞や、ステージ全体の演出力を競うストリートダンス活動が中心となります。
魅力: 純粋にダンスを楽しむことはもちろんですが、「Japan Dancers' Championship(JDC)」のような数千人規模の全国大会で日本一を目指すという、ヒリヒリするほど熱い青春を経験できます。
世界への道: 近年では、全国の大学サークルから選抜された日本代表チームが「大学ストリートダンスワールドカップ」で世界連覇を果たすなど、サークル活動から世界の頂点へ繋がる道も切り拓かれています。
こんな人におすすめ: ヒップホップやロックなどのストリートダンスを極めたい人、大学では一般教養(経済や法学など)を学びながら、一般企業への就活とダンスを高いレベルでマルチタスクしたい人。
② 【専門学科ルート】プロのダンサー、振付家、指導者としてのキャリアを築きたい
大学のカリキュラム(授業)として、ダンスを専門的に学び、学位(学士)の取得を目指すルートです。
魅力: 感覚的な表現にとどまらず、解剖学、コーチング学、表現行動学などの理論を体系的に学びます。筋肉や骨格の仕組みをロジカルに理解することで、怪我を防ぎながらパフォーマンスを高めるスキルが身につきます。
キャリア: 卒業後にプロダンサーや振付家(コレオグラファー)になる道はもちろん、中学校・高校の保健体育教員免許を取得し、学校教育の現場でダンスを世に広める「指導のスペシャリスト」を目指すことができます。
こんな人におすすめ: コンテンポラリーダンス、バレエ、モダンダンス、創作ダンスを深く探求したい人、ダンスそのものを一生の職業にしたい人。
③ 【部活動ルート】アスリートとして競技の頂点(世界一)を目指したい
サークルとも専門学科とも異なる、大学の公認「部活動」としてストイックに勝利を追求するルートです。
魅力: 特にチアダンスやチアリーディング、一部の強豪ダンス部では、大学からの資金援助、専用練習場、プロの専任指導者の配置など、アスリートを育成するためのシステム化された最高のインフラが整っています。
極限への挑戦: たとえば全米大会で幾度も優勝(連覇)を果たしているチームでは、1ミリのズレも許されない極限のシンクロや、アクロバティックな技術を日々の厳しい練習の中でストイックに追求することができます。
こんな人におすすめ: チアダンス、チアリーディング、新体操などの競技で世界のトップに立ちたい人、規律ある環境で人間性を磨き、実業団やエンタメ業界の最前線を目指したい人。
【完全網羅】性質・目的別の一流大学&団体リスト
あなたが目指すべき大学と、その代表的な団体・学科を一覧にまとめました。
強さの性質 | 得意なジャンル | 代表的な大学・団体・学科の例 |
① サークル (青春・演出力) | ヒップホップ、ハウス、ロック、ポップ、ブレイク、ジャズなど | ・立教大学(D-mc) ・青山学院大学(ADL) ・慶應義塾大学(JADE / Revolve) ・早稲田大学(WUDC / Session) ・同志社大学、東北大学 などの強豪サークル |
② 専門学科 (芸術・教育) | コンテンポラリー、モダン、クラシックバレエ、創作ダンス | ・筑波大学(体育専門学群:平山素子准教授らの指導) ・お茶の水女子大学(舞踊教育学コース:国立唯一の舞踊学科) ・日本女子体育大学(舞踊学専攻:国内最古参の伝統) ・洗足学園音楽大学(ダンスコース:音大ならではの生演奏連携) ・桜美林大学(演劇・ダンス専修)、多摩美術大学、日本大学 など |
③ 部活動 (競技・限界) | チアダンス、チアリーディング、競技ダンスなど | ・尚美学園大学(女子チアダンス部 VERITAS) ・玉川大学(JULIAS) ・日本体育大学、帝京大学 のチアリーディング部 ・梅花女子大学(RAIDERS) ・岡崎女子大学・短期大学(創作ダンス強豪) |
【学問ジャンル別】ダンス教育がもたらす相乗効果

自分が進むべき学部をクリアにするために、学問の領域ごとの特徴を知っておきましょう。
体育・スポーツ科学との関係(論理的パフォーマンスの向上)
体育学部では、ダンスをスポーツ科学、運動科学、コーチング論の視点から紐解きます。
💡 体育学部で学ぶメリット
筋肉や骨格の動きを解剖学・運動学的に深く理解することで、怪我を未然に防ぎながらパフォーマンスを限界まで高める「論理的な身体の使い方」が身につきます。また、中学校・高校の保健体育の教員免許を確実に取得し、教育現場におけるダンス指導のスペシャリストを目指せるのも大きな強みです。
芸術・舞台演出との融合(総合舞台芸術としての追求)

ダンスは肉体を使った究極の芸術表現です。多摩美術大学(演劇舞踊デザイン学科)、日本大学(芸術学部)、大阪芸術大学(舞台芸術学科)、玉川大学(芸術学部)などでエッジの効いた専門教育が行われています。
💡 芸術大学で学ぶメリット
単なる身体のステップにとどまらず、空間デザイン、舞台演出、衣装・美術、照明、音響などと連動した「総合的な舞台芸術」としてのダンスをプロデュースする力が身につきます。クリエイターとしての視点を養うには最適な環境です。
音楽との不可分な連携(圧倒的なリズムセンスと生演奏)
ダンスと音楽は、リズムや表現において切り離すことのできない双子のような関係です。
💡 音楽大学で学ぶメリット
洗足学園音楽大学などの環境を活かし、他の専攻(演奏学科など)とコラボして「プロの生演奏をバックに踊る」という、一般のスタジオでは絶対に経験できない贅沢なステージを経験できます。また、自分のダンススタイルに合わせてデジタルオーディオ(DAW)を使った楽曲の編集・リミックスを学ぶ授業なども用意されており、トップダンサーに必要な「高度な音楽的センス」も同時に覚醒させることができます。
特集:女子学生に特におすすめの環境

女子学生に絶大な人気と伝統を誇るのは、学際日舞踊研究の最高峰であるお茶の水女子大学や、圧倒的な育成力を誇る日本女子体育大学です。また、創作ダンスで文部科学大臣賞の受賞歴がある岡崎女子大学・岡崎女子短期大学や、チアリーディング・チアダンス界の強豪として全国にその名を轟かせる梅花女子大学なども、女子学生が切磋琢磨してトップを目指せる素晴らしい環境と設備が整っています。
まとめ:あなたの「踊る目的」に合わせたキャンパス選びを

ダンスを学べる大学は、あなたが「プレイヤー(ダンサー)」になりたいのか、「教育者(教員・指導者)」になりたいのか、あるいは「演出家・研究者」になりたいのかによって、選ぶべき正解がガラリと変わります。
まずはそれぞれの大学のパンフレットやWebサイト、公演の映像などをチェックし、先輩たちの卒業後の進路をじっくり比較してみてください。
無料会員登録で、あなたに合った大学探しをスタート!年内入試に役立つ情報をいつでもチェックできます。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
