作成日: 2025/7/25 更新日:2025/7/25
水族館スタッフになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「水族館スタッフのなり方は?」
「水族館スタッフになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 水族館スタッフとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 水族館スタッフになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、水族館スタッフに関するよくある質問にも答えています。
水族館スタッフに興味のある人や、水族館スタッフを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
水族館スタッフとは?

水族館スタッフとは、水族館に勤務し、水族館で暮らす生物の面倒を見たり、水族館に訪れた人に水生生物の解説をしたりする職種です。
彼らの主な仕事内容には、飼育している生物の健康管理や餌やり、展示の維持・管理、来館者へのガイドツアーや教育プログラムの実施などがあります。
特に、飼育員は魚類や海獣、爬虫類など様々な生物の世話をし、健康状態を常にチェックするため、専門的な知識とスキルが求められます。
以下に水族館スタッフの仕事内容や給料についてまとめます。
- 水族館スタッフの仕事内容
- 水族館スタッフの給料・給与・年収
- 水族館スタッフのやりがい
- 水族館スタッフの働き方
- 水族館スタッフに必要な資格、知識、スキル
- 水族館スタッフという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
水族館スタッフの仕事内容
水族館スタッフは、水生生物の飼育から展示運営、来場者対応まで、幅広い業務を担当します。
主な仕事内容は以下の通りです。
- 飼育管理(餌やり、水槽清掃、健康チェックなど)
- 水質管理(水生生物が暮らす水槽の環境を適切に保つ)
- 水生生物の繁殖サポート
- 展示エリアでの解説や案内、教育プログラムの運営
- 来場者への情報提供や質疑応答、ツアーガイドなどの接客対応
- 季節イベントやショーの企画・実施
- 緊急時のトラブル対応(生物の救護、水槽の不具合など)
専門的な知識と高い観察力、さらに人との関わりを楽しめるコミュニケーション能力が求められる職業です。
水族館スタッフの給料・給与・年収

水族館スタッフの給料・給与・年収については、その勤務先や経験年数によって大きく異なります。
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、水族館スタッフの平均年収は約352万円です。
一般的に、都市部の大規模な水族館では給与が高くなる傾向がありますが、地方の小規模施設ではやや低めになる傾向があります。
また、経験を積むことで昇給の可能性もあり、特に高度な専門知識やスキルを持つスタッフは高い評価を受けることがあります。
さらに、契約社員やパートタイム勤務の場合は、正社員に比べて給与が低くなる場合があります。
給与面での条件は各施設によって異なるため、就職活動の際には具体的な条件を確認することが重要です。
水族館スタッフのやりがい
水族館スタッフのやりがいは、生き物と来場者の両方に深く関わりながら、感動や学びを届けられる点にあります。
やりがいを感じる主な場面は以下の通りです。
- 希少種の繁殖や成長など、生き物の変化を日々観察できるとき
- 来場者からの感謝や興味の声に直接触れられるとき
- 教育プログラムを通じて、子どもたちの知的好奇心を刺激できるとき
- 環境保護や生物多様性への理解促進という社会的意義に携われるとき
- 自身の知識・スキルが日々の業務で活かされ、成長実感を得られるとき
生き物が好きな人、教育や自然保護に関心がある人にとって、大きなやりがいを感じられる仕事です。
水族館スタッフの働き方

水族館スタッフは、シフト制で働くことが一般的で、土日祝や長期休暇の勤務が求められる職種です。
主な働き方の特徴は以下の通りです。
- シフト勤務(早番・遅番など)で、平日が休日になることが多い
- 週末や繁忙期には出勤が増え、残業が発生することもある
- 緊急時には生物対応や施設トラブルへの即時対応が必要
- 定期的な研修・勉強会により、スキルや知識を継続的にアップデートする必要がある
- 体力的な負担があるため、日常的な健康管理も重要
時間や勤務日は不規則になりがちですが、生物と向き合いながらスキルを磨ける実践的な職場です。
水族館スタッフに必要な資格、知識、スキル
水族館スタッフとして働くために、法律で定められた必須資格はありません。
しかし、実際の現場では幅広い専門知識と実務スキルが求められます。
生き物の飼育や来館者対応など、業務内容が多岐にわたるため、あらかじめ必要な分野を理解しておくことが大切です。
求められる主な知識
- 生物学・海洋生物学の知識
魚類や海洋哺乳類、無脊椎動物の生態や行動に関する理解 - 飼育管理の知識
水質管理、給餌、繁殖、健康管理など、生体を安全に維持するための知識 - 獣医学・栄養学の基礎知識
異変に気づく観察眼と、健康を保つための基礎的な理解 - 展示や解説の知識
来館者に生物の特徴や環境問題などを伝えるための情報と表現力
求められる主なスキル
- コミュニケーション能力
来館者対応やスタッフ間の連携に不可欠な対人スキル - 体力と忍耐力
力仕事や屋外作業、水中作業などを日常的にこなすための基礎体力 - 観察力と注意力
生体の変化や水槽の状態にいち早く気づくための鋭い観察眼 - 問題解決力
トラブルや緊急時に冷静に対応し、対策を講じる力 - プレゼンテーション能力
ショーや解説など、来館者に楽しさと学びを提供する表現力
あると役立つ資格
- 潜水士
水槽内の清掃や水中設備の点検など、水中作業を行う際に必要 - PADIオープン・ウォーターダイバー
潜水士試験では実施されない潜水実技(ダイビング技術)を身につけるための民間資格
これらの知識とスキルを高めていくことで、生き物の命を守りながら、来館者に感動や学びを届ける水族館スタッフとしての役割を果たすことができるでしょう。
水族館スタッフという職業の注意点

水族館スタッフとして働くには、魅力だけでなく職業特有の課題にも目を向けることが大切です。
特に注意すべき点は以下の通りです。
- 飼育作業や機材管理は重労働も多く、体力や持久力が必要
- 生物の変化に気づくためには、高い集中力と観察力が求められる
- 来場者対応では、クレームや突発対応にも冷静かつ柔軟に対応する必要がある
- 給与水準は他業種に比べて高くはないケースが多い
- 情熱や適性がないと継続が難しい面もある
- においや汚れが強烈なタイミングがある
- 生き物が相手であり、なおかつ休日が繁忙期の仕事なので、土日祝の出勤が多い
- 募集人数が少なく、就職は狭き門
水族館スタッフは、知識・体力・接客力のすべてを活かす現場職であり、好きだけでは続けられない現実も理解しておくことが重要です。
水族館スタッフになる方法

水族館スタッフになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、水族館スタッフのなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 専門学校や大学で海洋生物、動物飼育について学ぶ
- 水族館の求人に応募して就職する
それぞれ見ていきましょう。
専門学校や大学で海洋生物、動物飼育について学ぶ
水族館スタッフとして働くためには、海洋生物や動物飼育に関する基礎知識を身につけることが重要です。
専門学校や大学でこれらの分野を専門的に学ぶことで、実践的なスキルと深い理解を得ることができます。
特に生物学や海洋学、動物行動学などの科目を履修することで、動物の生態や飼育方法に関する知識を深めることができるでしょう。
また、これらの教育機関では、実習やインターンシップを通じて実際の現場での経験を積む機会も多く提供されています。
これにより、卒業後すぐに職場で即戦力として活躍できる準備が整います。
水族館の求人に応募して就職する
学業を終えたら、次のステップは水族館の求人に応募することです。
水族館の求人情報は、公式ウェブサイトや求人情報サイトなどで確認できます。
応募に際しては、自己PRや履歴書において、学業で学んだことや実習で得た経験を具体的にアピールすることが大切です。
また、面接では、動物への愛情やチームで協力しながら働く意欲を伝えることも重要です。
水族館によっては特定の技術や資格が求められる場合もあるため、それに応じた追加のトレーニングや資格取得を検討するのも良いでしょう。
専門的な学びと実際の経験を活かして、水族館の求人に応募し、夢の職業である水族館スタッフとしてのキャリアをスタートさせることができます。
水族館スタッフになりたい高校生の進路

水族館スタッフになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 短大や専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
水族館スタッフとして働くには、海の生き物や水環境に関する専門知識だけでなく、来館者に対する説明や展示の企画力も求められます。
そのため、大学では以下のような理系分野を中心とした学問を学ぶことが重要です。
主に学ぶべき分野
- 海洋生物学:魚類や海洋哺乳類、無脊椎動物などの生態や分類、行動を学ぶ
- 水産学:水産資源や水圏環境の管理、増殖技術などを習得
- 動物行動学:動物の習性や行動パターンを理解し、飼育・展示に活かす
- 獣医学・生命科学:動物の健康管理や病気の予防、治療の基礎知識を得る
- 環境学:水質や生態系、環境保全に関する知識を深める
学べる学部・学科の例
- 理学部(生物学科・地球環境学科など)
- 農学部(水産学科・動物科学科など)
- 海洋学部
- 獣医学部
- 生命科学部・環境科学部 など
これらの学部・学科では、フィールドワークや実験、インターンシップを通じて、実践的なスキルを養うことができます。
大学で専門的な知識と経験を積むことで、水族館スタッフとしての専門性を高める土台が築かれます。
短大や専門学校に進学する
短期大学や専門学校に進学することで、より実践的なスキルを短期間で習得することができます。
これらの教育機関では、より特化したカリキュラムが提供されており、水族館スタッフに必要な技術を直接学ぶことができます。
例えば、動物飼育や水槽管理、餌やりの技術など、現場で即戦力となるスキルを重点的に学ぶことができます。
専門学校では、インターンシップを通じて実際の水族館での経験を積む機会も多く、これにより、卒業後すぐに職場で活躍できる準備が整います。
短期大学や専門学校の利点は、実務に即した教育プログラムを通じて、早期に就職を目指すことができる点にあります。
これにより、実践的な経験を積むことを重視する方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
おすすめの大学

水族館スタッフを目指す人におすすめの大学は、以下の大学が挙げられます。
大学名 | 学科・コースの概要 |
|---|---|
生物資源科学部 海洋生物資源科学科 全国の水族館に多くのOB・OGを輩出 学芸員資格や小型船舶免許、ダイビングライセンス取得も充実 実習や現場経験も豊富で、就職に強い | |
海洋学部 海洋生物学科 大学付属の水族館(東海大学海洋学部博物館)があり、実習機会が豊富 全国の水族館に多数の卒業生を輩出し、就職サポートも手厚い | |
生命工学部 海洋生物科学科 西日本で水族館飼育員の就職実績が高い 現場での実習や研究が充実しており、海洋生物の専門知識と技術を身につけられる |
上記に挙げた大学以外にも、年内入試ナビでは水族館スタッフを目指せる大学の一例をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
おすすめの短期大学、専門学校

大学以外に、水族館スタッフになるためにおすすめの学校は以下の短期大学・専門学校が挙げられます。
学校名 | 学科・コースの概要 |
|---|---|
動物トータルケア学科で動物について幅広く学べる 教員の4割以上が実務経験を持ち、現場のノウハウや最新の業界動向を学べる 動物看護だけでなく、動物飼育や関連分野も学べるため、水族館や動物園、ペット業界など多様な進路に対応 | |
水族館スタッフ専攻コースがあり、全国の水族館への就職実績も豊富 現場実習やインターンシップが充実し、潜水士などの資格取得もサポート | |
水族館・ドルフィン学科で、毎日フィッシュトレーニングや日本海での実習を実施 元水族館館長による指導や、潜水士・ダイビング資格の取得支援もあり、即戦力として活躍できる人材を育成 |
よくある質問

水族館スタッフに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
水族館スタッフに向いている人の特徴は?
水族館スタッフに向いている人には、以下のような特徴があります。
向いている人の特徴 | 特徴の詳細 |
|---|---|
生き物や海洋生物が好き | 飼育する生き物に対して強い関心と愛情を持ち、日々の世話に喜びを感じられる人が向いている |
責任感がある | 命を預かる仕事のため、健康管理や異常の早期発見などに責任を持って取り組む姿勢が必要 |
体力・精神力がある | 水槽掃除や餌やりなどの重労働や水仕事に耐えられる身体的・精神的タフさが求められる |
観察力・忍耐力がある | 生き物の小さな変化を見逃さず、地道な作業をコツコツ続ける力が必要 |
協調性・コミュニケーション力 | チームでの飼育業務や来館者対応を円滑に行える人が活躍しやすい |
学び続ける意欲がある | 飼育技術や生態知識は進化し続けるため、向上心を持って学び続けられる人が向いている |
冷静な判断力がある | 緊急時や生き物の異変に際しても冷静に状況判断し、的確に対応できる能力が求められる |
裏方作業が好き | 観客に見えない作業にやりがいを感じ、地道な努力を楽しめるタイプが適している |
お客様に笑顔で接することができる人 | 自分がどんな心身状態でも水族館に訪れたお客様に笑顔で接することが必要 |
これらの特徴に当てはまった人は、水族館スタッフを目指すといいでしょう。
水族館への就職は難しい
水族館スタッフは非常に人気が高く、求人数も限られているため就職は難関といえます。
求人は欠員補充が中心で不定期、採用人数もごく少数です。
また、海洋生物や飼育に関する専門知識・経験が重視され、学歴や資格の有無も選考に大きく影響します。
潜水士・学芸員・獣医師などの資格を持っていると有利になる場合もあります。
さらに、現場経験としてインターンやボランティア活動を評価する水族館も多く、早いうちから準備することが就職への近道です。
労働環境や給与面に厳しさがあるため、情熱と覚悟のある人材が求められています。
まとめ

本記事では、水族館スタッフの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、水族館スタッフに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 水族館スタッフとは、訪れる人々に海洋生物の魅力を伝え、教育的な体験を提供する職業である
- 主な仕事は、飼育管理(餌やり、水槽清掃、健康チェックなど)や展示エリアでの解説や案内、教育プログラムの運営などが挙げられる
- 水族館スタッフになるには、必須の資格や学歴はない
- 生き物や海洋生物が好き人・体力・精神力がある人に水族館スタッフはおすすめ
- 水族館スタッフになりたい高校生はで海洋生物、動物飼育について学べる大学や専門学校に進学するのがおすすめ
本記事が水族館スタッフの全体像を理解する参考になれば幸いです。]
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
