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作成日: 2024/10/29 更新日:2024/10/30

総合型選抜(旧AO入試)で求められるポートフォリオとは?基本構成と作り方のポイントと共に解説

総合型選抜(旧AO入試)で求められるポートフォリオとは?基本構成と作り方のポイントと共に解説

総合型選抜で大学を受験しようとする場合、ポートフォリオの提出が求められることがあります。しかし、突然、ポートフォリオを求められても、ポートフォリオが何なのかわからなければ、提出も難しいはずです。

そこで本記事では、総合型選抜(旧AO入試)において提出が求められるポートフォリオの基本的な構成や大学側がどんな目的で総合型選抜の出願書類の1つとして提出を求めるのか、といった点等について解説していきます。

効果的な作り方の解説や書き方のポイント、総合型選抜で大学進学を考えている受験生がよく抱く疑問とその回答についても掲載していますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次


大学受験の総合型選抜(旧AO入試)で求められるポートフォリオとは?

総合型選抜で求められるポートフォリオとは?

大学受験の総合型選抜(旧AO入試)で求められるポートフォリオは、受験生の個性や能力を総合的に評価するための重要な資料です。

ポートフォリオでは、これから取り上げる経験や実績に基づいた自己アピールをすることが求められます。

  1. 部活動
  2. 学内のイベントなどでの活動
  3. ボランティア経験
  4. 資格やスキル
  5. 留学など

大学側は、上記の情報を基に、受験生が大学でどのように成長し、貢献できるかを判断します。

そのため、ポートフォリオでは、上記のアピールを通じて、受験生の将来の目標や志望理由を明確に伝えることが重要です。

ポートフォリオであなた自身を最大限に表現し、大学側に強い印象を与えられるように工夫するようにしましょう。

大学側に提出が求められる理由

総合型選抜でポートフォリオが求められる理由

総合型選抜において、大学側がポートフォリオの提出を求めることがある主な理由は以下の通りです。

  1. 学力試験だけでは見えない受験生の才能や努力、成果が具体的に分かる
  2. 受験生がどのような活動に取り組んできたか、どのようなスキルを持っているかが視覚的に伝わる

改めての話になりますが、ポートフォリオには、受験生が自己表現するためのツールとしての役割があります。

そのため、ポートフォリオに書かれた内容を通して、大学側は、受験生の適性やポテンシャルをより正確に把握することができます。

以上のように、総合型選抜では、受験生の能力や個性を多角的に評価するための重要な材料として、ポートフォリオの提出が求められるのです。

総合型選抜で提出するポートフォリオの基本構成

ポートフォリオの基本構成

総合型選抜で提出するポートフォリオは、一般的には以下のような要素で構成されます。

項目

内容

表紙

氏名や志望大学名、ポートフォリオのタイトルを明記する。

自己紹介

学歴や個人的な興味、特技などを簡潔に記載する。

活動報告

学業や課外活動、ボランティア経験などを具体的に説明する。
受賞歴や資格取得の一覧を含めることで、アピールポイントを強調する。

結び

将来の目標や志望理由を述べることで、大学側にあなた自身の熱意やビジョンを伝える。

これらの要素をバランスよく配置し、読みやすいレイアウトにすることが大切です。

効果的な作成方法(作り方)を解説

総合型選抜で課されるポートフォリオの効果的な作り方

総合型選抜において効果的なポートフォリオを作成するためには、以下の5つのステップを踏むことが重要です。

  • ステップ1:自分のアピールポイントを箇条書きで書き出す(自分がどのような強みを持っているのかを明確にする)
  • ステップ2:箇条書きした内容を整理し、重要なポイントを優先順位付けする
  • ステップ3:ポートフォリオの全体の構成を考え、各セクションの文章を書く
  • ステップ4:デザインやレイアウトに気を配り、見やすく魅力的なポートフォリオを作成する
  • ステップ5:他人にポートフォリオを見てもらい、フィードバックを受けて修正する

上記のステップを踏むことで、総合型選抜で効果的なポートフォリオを作成することができます。各ステップの詳細についてはこれからご紹介します。

ステップ1: アピールポイントを箇条書きで書き出す

アピールポイントを箇条書きで書き出す

ポートフォリオ作成の第一歩は、あなた自身のアピールポイントを箇条書きで書き出すことです。

ここでは、あなたの強みや実績、経験を具体的にリストアップします。具体例としては、次のようなものが挙げられます。

  1. 参加したプロジェクトやボランティア活動
  2. 受賞歴
  3. 特定のスキルなど

リストアップすることで、あなた自身の強みを客観的に把握することができ、後のステップでの内容整理や文章作成、資料選びやレイアウト作成をスムーズに進められるようになります。

なお、この段階では、できるだけ多くのアピールポイントを書き出すことが重要です。後で取捨選択することを考え、網羅的にリストアップしましょう。

ステップ2: 箇条書きした内容を整理する

箇条書きした内容を整理する

次のステップに沿って箇条書きにした内容を整理しましょう。

  1. 各項目をテーマ別にグループ分けする(学業成績、課外活動、ボランティア経験などのカテゴリーに分類する)
  2. それぞれのカテゴリー内で、時系列や重要度に基づいて項目を並べ替え、情報が伝わりやすくなるようにする
  3. 重複している内容や関連性の薄い項目を削除することで、ポートフォリオ全体に一貫性を持たせる
  4. 各項目に対して短い説明や具体的な成果を追加し、内容を充実させる

この整理作業によって、読み手にとって理解しやすく魅力的なポートフォリオの骨格が出来上がります。

ステップ3:ポートフォリオの構成を作った上で文章を書く

構成を作成し、記載をする

ポートフォリオの構成を作り、文章を書く段階では、全体の流れを意識することが重要です。

自己紹介、学業や課外活動の成果、将来の目標などのセクションごとに内容を明確にし、読み手がスムーズに理解できるように順序立ててセクションを配置しましょう。

それぞれのセクションには具体的なエピソードやデータを盛り込み、説得力を持たせることがポイントです。

その他にも、次のようなポイントを意識すると、より読みやすいポートフォリオに仕上げることができます。

  1. 文章は簡潔で明瞭に書くことを心掛け、読み手に伝わりやすい構成にする
  2. 専門用語や難解な表現は避け、誰にでも理解できるようにする
  3. 読み手の視点に立ち、アピールポイントを強調するように工夫する
  4. 全体を通して一貫したトーンで書き、ポートフォリオ全体がまとまりのある印象を与えるようにする

ぜひ、実践してみてください。

ステップ4:ポートフォリオのデザインやレイアウトを整える

デザインやレイアウトを整える

ポートフォリオのデザインとレイアウトは、内容を効果的に伝えるために非常に重要です。そのため、次のようなポイントを意識する事でデザインやレイアウトを整えるようにしましょう。

  1. 読みやすさを最優先に考え、適切なフォントと文字サイズを選ぶ
  2. 見出しや段落を適切に配置し、情報を整理する
  3. 過度に派手な色は避け、落ち着いた色合いを選ぶ
  4. 画像やグラフを使用する場合は、関連性を持たせ、一貫性のあるスタイルで配置する
  5. 余白をうまく活用し、ページ全体が詰まりすぎないように注意する
  6. 具体例や成果を写真やグラフで視覚的に表現することで、説得力を増す

なお、デザインも自己表現の一部なので、あなたらしさを取り入れることも大切です。

ステップ5:ポートフォリオを添削してもらい修正する

添削をしてもらい修正をする

ポートフォリオの作成が完了したら、第三者による添削を受け、あなた自身では気づきにくい誤字・脱字や表現の不備、内容の一貫性などをチェックしてもらいましょう。

総合型選抜の担当者は細かい部分まで注目するため、塾の先生や信頼できる学校の先生に見てもらい、フィードバックを受けることをおすすめします。

また、添削を受けた後は、指摘された点をしっかりと修正し、あなた自身の強みや成果がより効果的に伝わるようにしましょう。

このプロセスを繰り返すことで、ポートフォリオの完成度が一層高まります。

そのため、何度も添削してもらって修正することで完成度を高め、最終的に、読みやすさと説得力を兼ね備えたポートフォリオに仕上げるようにしましょう。
参考記事:専門の対策塾に通った良い人の特徴とは?

総合型選抜用のポートフォリオの書き方のポイント

総合型選抜用のポートフォリオの書き方のポイント

ポートフォリオの基本的な書き方のポイントを押さえれば完成度が上がるので志望校の合格に近づきます。完成度の高いポートフォリオを作成する際に重要な2つのポイントは以下の通りです。

  1. 受験する大学のアドミッションポリシーをしっかりと確認し、それに基づいた内容を盛り込む
  2. 具体的なエビデンスを示したり、詳細に記載する事で他人が内容を理解できるようにする

それぞれのポイントの詳細については簡単に解説します。

受験する大学のアドミッションポリシーを確認する

アドミッションポリシーを確認する

総合型選抜のポートフォリオを作成する際には、受験する大学のアドミッションポリシーを確認することが非常に重要です。

そもそもアドミッションポリシーというのは、大学が求める学生像や選考基準を示したものです。これを理解することで、あなた自身のポートフォリオを大学が求める方向性に合わせることができます。

参考記事:このポリシーについてもっと詳しく知る

アドミッションポリシーの確認し、その内容を埋め込む

アドミッションポリシーを理解するためにも、まずは志望する大学の公式サイトや入試要項をチェックし、志望する大学・学部・学科のアドミッションポリシーを確認しましょう。

アドミッションポリシーを確認し、志望する大学・学部・学科が求める人物像が分かった後は、あなた自身のポートフォリオが志望校が求める人物像であることが伝わるような仕様に修正しましょう。

例えば、アドミッションポリシーで、最新のテクノロジーについて関心がある人を志望校が求めていることが分かった場合、最新のテクノロジーへの興味関心が伝わる工夫をする事が重要になります。一例としてはAIを使って作成した制作物を添えるなどです。

ポートフォリオ作成時にはアドミッションポリシーの確認が必須

以上のように、アドミッションポリシーの確認を通して志望校が求める人物像を事前に把握をしておけば、志望校からの高い評価が見込まれるポートフォリオを完成させる事に繋がります。

そのため、総合型選抜のポートフォリオを作る際には志望校のアドミッションポリシーを確認しておき、その内容を念頭におきながらポートフォリオの作成に臨みましょう。

具体的なエビデンスを示したり、詳細に記載する事で他人が内容を理解できるようにする

具体的なエビデンスを示し詳細に記載する

ポートフォリオにおいてあなた自身の活動を伝える際には、次のような内容を詳細かつ具体的に記載しましょう。

  1. プロジェクトに参加した際の具体的な役割や達成した成果、得られたスキル
  2. 他者からのフィードバックや評価
  3. あなた自身の学びや成長

主観的な意見や感情だけではなく、具体的な事実や数字を用いて、あなた自身の成果や取り組みを明確に示すことがポイントです。

また、第三者の客観的な視点を取り入れた報告を行うことで信憑性が高まり、読み手に対して、あなたがどれだけ努力をし、どういった成果を上げたかを効果的に伝えることができます。

複数の視点からあなた自身の活動について述べることで自己分析の深さをアピールし、よりバランスの取れた内容に仕上げるようにしましょう。

大学受験時にポートフォリオの提出が必要な一例

ポートフォリオの提出が必要な大学の一例

大学受験時にポートフォリオの提出が必要な学部の一例として、芸術系学部やデザイン系学部が挙げられます。

これらの学部では、受験生が自身のスキルや創造力を証明するためにポートフォリオの提出が求められることがあります。

そして、ポートフォリオには次のような内容を含めることを求められるケースが多いです。

  1. これまでの作品やプロジェクト
  2. 学業成績
  3. 課外活動の成果など

参考までに芸術系学部では、絵画や彫刻、インスタレーションなどのビジュアルアート作品が重要視される傾向があります。

一方、デザイン系学部では、グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、建築デザインなどのプロジェクトが評価される事が多いです。

以上のようなポートフォリオは、受験生がどのような創造力を持っているのか、どのように課題に取り組むのか、を示す重要な証明資料になります。

受験生がよく抱く疑問とその回答

総合型選抜で課されるポートフォリオに関するよくある疑問

次に総合型選抜に挑戦する事を考えている受験生がポートフォリオについてよく抱く疑問とその疑問に対する回答について取り上げていきます。

総合型選抜でポートフォリオの評価において重視するポイントは?

評価担当者が重視する評価ポイント

総合型選抜(旧AO入試)において、ポートフォリオの評価は非常に重要です。

そのため、評価担当者が重視する次のポイントを理解し、より効果的なポートフォリオの作成に取り組む事が欠かせません。

評価ポイント

評価ポイントの補足

自己アピールの明確さ

あなたが何を成し遂げ、どのようなスキルや経験を持っているかを具体的に示す事が大切です。

ポートフォリオの構成やデザイン

情報が整理され、見やすいレイアウトであることが求められます。

活動実績の具体性と信憑性

数字や具体的な成果を含めることで、信憑性を高めることができます。

受験する大学のアドミッションポリシーを反映した内容である

大学ごとに求める人物像が異なるため、それに合わせた内容にすることがポイントです。

上記のポイントを押さえることで、評価者に強い印象を与えるポートフォリオを作成することができるはずです。

総合型選抜の担当者に響く自己アピールの方法は?

担当者に響く自己アピールの方法

総合型選抜の担当者に響く自己アピールをするには、次のポイントを押さえるようにしましょう。

  1. 自己分析を行い、これまでの経験や達成した成果を洗い出してあなた自身の強みや特性を明確にする
  2. 1の洗い出した内容がどのように大学生活や将来の目標に繋がるのかを具体的に説明する
  3. 大学のアドミッションポリシーを理解し、それに合致する形であなた自身の強みをアピールする

重要なのは、単なる実績の羅列ではなく、それぞれの経験があなたにとってどういう意味を持ち、どのように成長したのかを伝えることです。

例えば、リーダーシップを重視する大学であれば、具体的なエピソードや数字を用いて、チームでの活動やプロジェクトでどのようにリーダーシップを発揮したのかを強調することで、より説得力のあるアピールができます。

以上の形であなた自身の魅力を伝えることで、あなた自身が大学側が求めている人材に即していることをアピールすることが重要になります。
参考記事:合格に繋がる効果的な自己アピールの方法

適切な写真や資料の選び方と活動実績の取り入れ方は?

適切な写真や資料の選び方と活動実績の取り入れ方

質の高いポートフォリオを作成するためには、適切な写真や資料を入れる事と活動実績をわかりやすく示すことが大切です。

写真や資料を効果的に利用するコツ

大前提としてポートフォリオにおいて、適切な写真や資料を選ぶことは非常に重要です。なぜなら、ポートフォリオに組み込む写真や資料次第で読み手側に伝わる情報量や印象が大きく変わるためです。

そのため、写真や資料は鮮明で分かりやすいものを選び、見る人に良い印象を与える事を目指しましょう。

参考までに写真や資料選ぶ際には、まずはあなた自身のアピールポイントを明確にし、そのポイントを裏付ける写真や資料を選ぶことが重要になります。

例えば、部活動での活躍をアピールする場合、実際の活動中の写真や表彰状などが有効です。 

活動実績を効果的に取り入れるポイント

活動実績を取り入れる際には、具体的な成果や経験を示すことがポイントです。

例えば、ボランティア活動の場合、具体的な活動内容やその成果を写真や資料で示すことで、見る人に具体的なイメージを持たせることができます。

なお、活動の過程や結果を時系列で整理し、一貫性のあるストーリーとして伝えることで、より理解しやすいポートフォリオになります。

選んだ写真や資料があなた自身のアピールポイントを最大限に引き立てるものであるかを確認し、必要に応じて修正を行いましょう。

効果的なレイアウトの作り方は?

効果的なレイアウトの作り方

大学受験の総合型選抜(旧AO入試)では、ポートフォリオのレイアウトが評価に大きな影響を与えます。

参考までに効果的なレイアウトを作成する際に欠かせない3つのポイントをまとめてみましたので、ご覧ください。

  1. 視覚的なバランスを意識する(情報を整理し、項目ごとに適切なスペースを設けることで、読みやすさが向上します)
  2. フォントや色使いにも工夫を凝らし、統一感を持たせる
  3. 写真や図表などの視覚的な要素を適切に配置することで、アピールポイントが一目で伝わるようにする


これらのポイントを押さえることで、見栄えがよく、内容が伝わりやすいポートフォリオを作成することができます。

総合型選抜用のポートフォリオ作成時の注意点は?

総合型選抜で課されるポートフォリオ作成時の注意点

総合型選抜用のポートフォリオを作成する際には、2つの重要な注意点があります。

ポートフォリオには一貫性を持たせるべき

1つ目は、ポートフォリオに一貫性を持たせることです。活動の記録や成果物がバラバラであれば、評価者に対して一貫したメッセージを伝えることが難しくなります。

そのため、アピールポイントを明確にし、自己PRがしっかりと伝わるように工夫することが成功の鍵です。

美しさに加えて内容も充実させる

2つ目は、視覚的な美しさだけでなく、内容も充実させることです。デザインに凝りすぎて内容が薄くなることのないように注意しましょう。

加えてポートフォリオ作成時には、第三者の意見を取り入れることも大切です。信頼できる教師や先輩にレビューを依頼し、客観的な視点からのアドバイスを受けることで、より完成度の高いポートフォリオが作成できます。

また、提出前には必ず誤字・脱字をチェックし、細部まで丁寧に仕上げてから提出するようにしましょう。

芸大の総合型選抜で求められるポートフォリオの特徴とは?

芸大の総合型選抜で求められるポートフォリオの特徴

芸大の総合型選抜で求められるポートフォリオには、他の大学とは異なる3つの独自の特徴があります。

1つ目は、芸術的な表現力が重視される点です。作品のクオリティや独創性、技術力はもちろん、自己表現の一環としてのコンセプトが評価されます。

2つ目は、ポートフォリオ全体の一貫性やテーマ性です。

作品が個別に優れているだけでなく、一貫したテーマやスタイルが感じられることが求められます。ポートフォリオが視覚的に魅力的であり、読みやすい構成になっていることも求められます。

そして、3つ目は、制作過程の記録や自己分析が重視されることです。どのように作品を制作したか、その過程で何を学んだか、自分自身の成長をどのように感じたのか、等を具体的に示すことが求められます。

以上の3点の要素を考慮し、自己の芸術的な個性を最大限に表現するポートフォリオを作成しましょう。

今回の内容のまとめ

今回の内容のまとめ

本記事では、総合型選抜(旧AO入試)で求められるポートフォリオの作り方について詳しく解説しました。ここまでの内容の中で特に重要なポイントを最後にまとめてみましたので、ご覧ください。

  • 総合型選抜で成功するためには、あなた自身の魅力を最大限にアピールできるポートフォリオが必要です。
  • まず、あなた自身の強みや成果を明確にし、それを効果的に伝える方法を考えましょう。
  • 次に、活動内容を整理し、論理的で読みやすい構成にしましょう。
  • デザインやレイアウトにも注意を払い、視覚的にも魅力あるものに仕上げることが重要です。
  • 最後に、第三者に見てもらい、客観的なフィードバックを受けて改善しましょう。

これらのステップを踏むことで、総合型選抜で評価されるポートフォリオを作成することができます。

この記事を通じて、あなたが総合型選抜(旧AO入試)でのポートフォリオの作り方についてより深く理解し、志望校合格にお役立ていただければ幸いです。

参考記事:この入試はいつから対策を始めるべきか?

この記事を書いた人

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。