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作成日: 2024/7/30 更新日:2024/7/31

浪人生でも総合型選抜(旧AO入試)を受けられる?受験可能な大学の一例と対策のポイントと共に解説

浪人生でも総合型選抜(旧AO入試)を受けられる?受験可能な大学の一例と対策のポイントと共に解説
  • 「浪人生でも総合型選抜を受験できるの?」
  • 「浪人生は総合型選抜には不利じゃない?」
  • 「浪人生ならではの総合型選抜対策はあるの?」

今のあなたは、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか?

実は浪人生、または浪人生になることを決意した人の中には、高校を卒業してから総合型選抜に挑戦ができるのかどうかや、高校卒業後に総合型選抜で合格を勝ち取る方法について気になっている人が一定数います。


そこで今回は、そのような受験生に向けて、以下のことを中心に解説しています。

  • 既卒生でも受験できる総合型選抜を見つける方法 
  • 浪人生が総合型選抜で合格するために必要な対策 
  • 高校を卒業した人でも受験が可能な総合型選抜を実施している有名大学の例 
  • 特別入試の利用を考えている既卒生がよく抱く疑問

上記以外にも、総合型選抜に興味を持っている既卒生のお役に立てる情報が盛りだくさんですので、是非最後までご覧ください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

浪人生でも総合型選抜を受験できる

浪人生でも総合型選抜入試を受験可能

浪人生など高校3年生以外の大学受験生でも総合型選抜を受験できます。

大前提として総合型選抜は、一般入試とは異なる評価基準・評価方法で行われる入試であるため、浪人生が受験を検討する価値のある入試といえます。

ただし、総合型選抜には「◯年以内に高校を卒業した者であること」といった出願条件が設定されている場合があります。

それを満たしていない入試を受験することはできません。その点にご注意ください。

受験資格の有無を確認する方法

総合型選抜の受験資格の有無は大学が入試ごとに公開している募集要項で確認してください。

募集要項は各大学のホームページの入試情報を掲載しているページから探すことができます。

例年6月頃にその年度に行われる入試の募集要項が公表されますが、6月以前でも前年度の募集要項を確認して参考にすることができます。

その場合、最新の募集要項が公表された場合はすぐにチェックし、出願資格の有無を確認してください。

もちろん、募集要項には出願条件以外にも必要書類や選抜内容が書かれていますのでそちらのチェックも忘れないようにしましょう。

また、総合型選抜では、学力だけでなく、その人間性や個性を評価する入試形式のため、学校生活での活動や実績、人間性なども重要です。

自分に受験資格があるかどうか迷ったときの相談先

受験資格があるかどうか迷ったときの相談先

募集要項を確認しても、あなた自身に受験資格があるかどうかの判断に迷う場合があるかもしれません。

そういった時は、以下のような相談先に相談をするのがおすすめです。

  • 各大学の問い合わせ先
  • 出身高校の進路指導担当者
  • 通っている予備校のチューター・カウンセラーなどの職員
  • 総合型選抜の対策を専門としている塾の先生や職員

こういった方々に相談すると、あなたに出願資格があるかどうかを確認することができます。

この中のどれにもあてがない場合は、総合型選抜対策の専門塾の無料相談会に申し込みをし、そこで相談してみることをおすすめします。

そもそも総合型選抜とは

総合型選抜入試は大学が学生を総合的に評価する入試

そもそもの話になりますが、総合型選抜とは、大学が学生の総合的な能力を評価して合否を決める入試です。

一般入試のように試験当日のペーパーテストの点数で合否を決めるのではなく、それぞれの受験生の個性、スキル、活動実績、熱意などを幅広く評価して合否を判断します。

そのため、調査書、志望理由書、面接、小論文、プレゼンテーションなど様々な対策を求められることになります。

また、総合型選抜では大学ごとに評価方法が大きく異なるため、志望校の入試情報を把握し、それに合わせた対策を立てることが重要です。

参考記事:この入試の善し悪しに関する特集ページ

他の入試形式との違い

他の入試形式との違い

次に総合型選抜と他の入試形式の違いを説明します。

AO入試と総合型選抜の違い

以前AO入試と呼ばれていた入試が、名前を変更されて総合型選抜と呼ばれることになりました。

したがって、AO入試と総合型選抜はいずれも同じものを指していると考えて大丈夫です。

一般入試と総合型選抜の違い

一般入試と総合型選抜入試の違い

先程も紹介した通り、一般入試は試験当日にとった点数のみで受験生を評価します。

その一方で総合型選抜では、様々な観点から受験生を評価します。以下に、一般選抜と総合型選抜の主な違いをまとめましたのでご覧ください。

項目

総合型選抜

一般入試

主な

選考方法

調査書
志望理由書
自己PR書
面接
小論文

筆記試験の点数

有利な人

志望大学・学部・学科が求める

経験をたくさん積んでいる人

学力が高い人

選考時期

9月~10月が多い

2月が多い

利点

多面的に評価してもらえる

学力さえあれば合格できる可能性がある

欠点

準備に時間がかかることがある

高い学力が求められる場合がある

上記の相違点を踏まえた上で、あなた自身に有利な入試形式を選択した上で受験に臨んでください。

公募推薦入試との違い

公募推薦入試と総合型選抜はほぼ同じ入試です。

どちらも多面的に受験生を評価する入試であり、具体的な評価方法は大学・学部・学科によって大きく異なります。

しかし、公募推薦入試と総合型選抜には違いが2つあります。

相違点①:出願資格

総合型選抜は出願資格さえ満たしていれば誰でも出願できますが、公募推薦入試は学校長の推薦がないと出願できないケースがほとんどです。

したがって、公募推薦入試は浪人生には向かないことが多い入試形式といえます。

相違点②:入試の時期

総合型選抜は9月~10月に行われることが多いですが、公募推薦入試は11月に行われることが多いです。

参考記事:より詳しい両者の相違点についてはこちら

総合型選抜の合否判定の評価方法

総合型選抜入試の主な評価方法

続いて、総合型選抜の評価方法について説明します。

大学・学部・学科によって異なりますが、主な評価方法は以下にまとめましたのでご覧下さい。

  • 調査書
  • 作成して提出する書類
  • 面接や口頭試問
  • 小論文
  • 個別試験
  • プレゼンテーション
  • 大学入学共通テスト

それぞれについて解説していきますので、参考にしてください。

調査書

調査書には、あなたの以下のような項目が記載されています。

  • 評定平均
  • 欠席日数
  • 遅刻や早退の日数
  • 部活動
  • 生徒会や委員会の活動の有無

上記の項目を一言で言うと、高校時代にどのように過ごしていたかが書いてあるといえます。

作成して提出する書類

総合型選抜で作成して提出する書類

総合型選抜では、自己推薦書や志望理由書などの書類を作成して提出することが一般的です。

これらの書類では、あなたの熱意、適性などが評価されます。

具体的な事例を交えつつ、あなたがその大学・学部・学科にふさわしい学生であるといえる理由をアピールしましょう。

参考記事:出願時に求められる代表的な書類の特集ページ

面接や口頭試問

総合型選抜では面接や口頭試問によって志望分野の関連知識や熱意が評価されることが多いです。

面接では志望理由や大学・学部・学科のアドミッション・ポリシーへの意見など様々な観点からあなたの本気度が評価されます。

一方で口頭試問では、あなたが受験している学部・学科に関連する知識の有無や思考力が試されます。

参考記事:両者の相違点と特徴に関する特集ページ

小論文

試験では小論文が課される

総合型選抜では小論文が課されることがあります。

これは、あなたの思考力や表現力、そして学部・学科に関連する知識の有無などが試される試験です。

参考記事:この試験の特集ページ

個別試験

小論文以外の試験が行われる場合もあります。

例えば数学科で数学の試験、英文学科で英語の試験など受験する学科に強く関連した科目の試験が行われることがほとんどです。

大学が個別で課す学力検査の特集ページ

プレゼンテーション

プレゼンテーション

プレゼンテーションでは、あなたの表現力が試されます。

また、上手いプレゼンテーションをするには準備やリハーサルが必要ですのでプレゼンテーションが上手かどうかによってその大学・学部・学科に対する本気度を見極めているともいえます。

参考記事:プレゼン対策の特集ページはこちら

大学入学共通テスト

一部の国公立大学は、総合型選抜において大学入学共通テストの点数を評価項目の1つにしています。

この場合、「受験科目全体で75%以上」といった形で要求水準が事前に定められていることが大半です。

その国公立大学の一般入試で合格水準とされる得点率より低いハードルになっていることが大半ですが、科目数が多いことや一発勝負であることもあり油断ができない選抜方法となっています。

国公立大学の総合型選抜を検討している方は共通テストの有無や求められる得点率に注意してください。

参考記事:総合型選抜は共通テストでも受験できるのか?

浪人生が合格を勝ち取るための対策法

総合型選抜で合格するための主な対策法

総合型選抜で合格するために必要になる主な対策法は以下にてまとめてみましたのでご覧下さい。

  • ​志望学部・学科と関連した資格・検定を取得する
  • 英語力があることを示せる資格・検定で実績を残す
  • 志望する大学・学部に評価される課外活動を行う
  • 入学後に研究したいテーマと関連した探究活動を行う
  • 小論文の対策をする
  • 面接の対策をする

それぞれの対策内容の詳細については、1つずつ解説します。

志望学部・志望学科と関連した資格・検定を取得する

志望学部・志望学科と関連した資格や検定を取得することはとても有効な対策です。

例えば、観光系の学科を受験する場合に世界遺産検定に合格しておくと有利になる場合があります。なぜなら、入学後に学ぶ事と関連した資格を取得した事から入学後に学ぶ学問に対する学ぶ意欲や適性をアピールできるためです。

あなたの学部・学科で評価してもらえる資格や検定がないかどうか是非調べてみてください。

参考記事:学部・学科で評価される検定・資格の特徴と取得メリット

英語力があることを示せる資格・検定で実績を残す

英語の資格や検定の試験で高スコアを目指す

どの大学でも、英語力は評価の対象となります。

したがって、英検などの英語の資格や検定の試験を受けて1点でも高いスコアを取得しておくことは非常に重要です。

参考記事:英語力がなくても特別入試で合格できるのか?

志望する大学・学部に評価される課外活動を行う

総合型選抜では、志望する大学・学部に評価される課外活動を行うと評価してもらえるケースが多いです。

例えば法学部法律学科志望の場合に裁判の傍聴を何度か行うことや保育系の学科志望の場合に保育園や幼稚園でのボランティアを経験しておくことなどがこれに該当します。

あなたの志望学部・学科で高評価を得られる可能性がある課外活動が何かを考え、インターネット検索などで日程や参加資格を調べて是非参加してください。

ただし、参加する際にはただ活動をするのでなく「その活動を通じて何を学んだのか」、「自分のなかで何が変わったのか」といった活動からの学びが得られるように意識してください。

これらの経験や学びは出願書類や面接でアピールポイントにできます。

参考記事:ボランティアを活動実績にするコツ

入学後に研究したい内容と関連した探究活動を行う

入学後に研究したい学問と関連した探究活動

総合型選抜では、入学後に研究したい内容に関連した探究活動の実績が評価されます。

例えば、経営学部マーケティング学科で企業のSNSマーケティングを研究したい場合、高校生の消費活動における意思決定へのSNSへの影響をクラスメイトなどからヒアリング調査をする、といったことが考えられます。

これらの活動は、あなた自身の興味・関心を深く追求する姿勢と、それを元に新たな発見や考察を行う能力を大学側に示すことができます。

こうした経験は書類や面接で自分をPRする際の強力な材料になります。

小論文の対策

高評価を得られる小論文を書くためには、

  • テーマに関する知識や理解
  • 読みやすい文章を書くためのスキルや経験
  • 説得力のある文章を書くための構成力

などが求められます。

これらは、参考書で知識をインプットするだけではなかなか伸ばせません。

実際に文章を書いてそれを第三者に添削してもらうことで成長していきます。

小論文のある総合型選抜を受験する場合は、誰かにあなたが書いた小論文を添削してもらえる環境を用意するようにしてください。

面接の対策

面接では表現力が重視される

浪人生が総合型選抜で合格を勝ち取るためには、面接の対策が欠かせません。

大前提として面接ではあなたの熱意を伝えるために必要な表現力が重視されます。

そのため、受け答えの内容に加え、見た目や声のトーンなどの印象にも気を配りましょう。

また、面接は場数を増やせばうまくなるものなので、面接の対策をする際には模擬面接を繰り返すことが必要です。

学校の先生や塾の先生に協力を依頼して模擬面接を実施してもらいましょう。

参考記事:面接のポイントをよく聞かれる質問と共に解説

浪人生が総合型選抜を受験するメリット

浪人生が総合型選抜を受験する主なメリット

ここまで、総合型選抜がどのような入試かを説明しました。そして、ここからがこの記事の本題です。

まず、浪人生が総合型選抜を受験する主なメリットをまとめてみましたので、ご覧ください。

  • 対策に時間をかけられる
  • 学力勝負では届かなさそうな大学に合格できることがある
  • 一般入試と併願することで受験機会を増やすことができる

それぞれの詳細について1つずつ解説していきます。

対策に時間をかけられる

浪人生は現役生と比べて総合型選抜の対策に時間をかけることができます。


なぜなら、浪人生は高校に通っていないため、学校行事等に取られる時間がないからです。

また、人によっては現役生と比べて一般入試の対策が進んでいて、総合型選抜の対策に時間を割く余裕がある、という場合もあります。

以上のような点は総合型選抜に挑戦する際に有利に働きます。

総合型選抜の準備には時間がかかる

大前提として、総合型選抜では準備や対策をしなければいけないことがたくさんあります。

現に対策対象の一例をあげるだけでも、出願書類の作成、小論文の対策、面接の練習、等々があります。他にも英検を取得したり、志望する学部・学科と関連した探究活動や活動実績を積む等も行っておきたい事です。

以上の対策を行うには当然、相当な時間がかかります。対策に時間がかかる以上、浪人生ならではの時間的なアドバンテージを活かして十分な量の対策できる点は合否判定において有利に働きます。

学力勝負では届かなさそうな大学に合格できることがある

一般入試では考えられないレベルの大学への合格可能性

一般入試では、偏差値や学力によって合格可能性が決まってきます。

偏差値や学力を上げるには勉強するしかありません。

一方、総合型選抜で合格に近づくための方法は人それぞれです。

あなたの個性や経験を活かして一般入試では考えられなかったレベルの大学に合格する可能性だってあります。

是非一度あなた自身の強みや個性、関心を自己分析して総合型選抜に対する適性の有無を考えてみてください。

一般入試と併願することで受験機会を増やすことができる

志望大学・学部・学科の一般入試と総合型選抜の両方を受験することができれば、受験回数を増やすことができます。

それぞれ異なる対策が必要であることが大半なので、どちらも万全の準備をして臨むことは簡単ではないですが、実現できれば合格確率を大きく高めることができます。

参考記事:総合型選抜の併願受験に関する特集ページ

浪人生が総合型選抜を受験する際の2つの注意点

浪人生が総合型選抜に挑戦する場合の注意点

浪人生が総合型選抜に挑戦する場合の注意点を2つまとめました。

  • ​欠席数が多い人や評定が低い人は不利
  • 一般入試の対策時間が減る

それぞれについて解説します。

欠席数が多い人や評定が低い人は不利になる

総合型選抜では、高校時代の成績や出席状況も重要な評価基準です。

しかし、浪人生は高校を卒業しているので欠席数や評定平均を変えることはもうできません。

あなた自身の高校卒業時の数値をそのまま使うしかないのです。

したがって、欠席日数や評定平均で出願条件を満たしていない場合や不利になってしまう場合には対策のしようがありません。

そのため、欠席日数や評定平均で不利になってしまう場合は、他の項目で挽回するしかありませんのでその覚悟をもって総合型選抜の対策に臨んでください。


参考記事:
調査書に書かれる成績と合否の関係

参考記事:学校を休んだ日数と特別入試の合否の関係

一般選抜の対策時間が減る

一般入試対策の時間が減る

浪人生が総合型選抜に挑戦する場合、一般選抜の対策に回せる時間を減らすことに繋がります。

なぜなら、1日は24時間しかないので、総合型選抜の対策を始めれば1日の時間の一部を取られることになるためです。

したがって、総合型選抜の対策に時間を割くということはその分だけ一般入試の対策に割ける時間が減ることを意味します。

そのため、一般入試と総合型選抜の両方の対策を行う場合、時間管理や学習の効率化への意識を高めてください。

総合型選抜との相性を見極めるポイント

総合型選抜との相性の良し悪し判断のポイント

ここまでこの記事を読んでくれているあなたは、ご自身が総合型選抜に向いているかどうか気になっているのではないでしょうか。

そこで、ここからは総合型選抜と特に相性が良い浪人生と相性が悪い浪人生の特徴を紹介します。

総合型選抜と相性が良い浪人生

総合型選抜ではあなたの熱意とそれを裏付ける経験・体験が高く評価されます。

したがって、他の高校生・浪人生がしたことがないであろう経験をした人は総合型選抜との相性が良いといえます。

探究活動もこれに含まれますので、浪人生になってからでもこの条件を満たすことは可能です。

総合型選抜と相性が悪い浪人生

受験勉強以外何もしていない人は不利

逆に、一般入試対策の勉強以外に特に何もしてこなかった人は総合型選抜との相性は悪いといえます。

もちろん、これから課外活動や探究活動を行って相性を改善していくことは可能です。

ただし、もしかしたらそれは一般入試の対策を続けるよりハードルが高いかもしれません。なぜなら、完全に0から対策を始めなければいけないためです。

そのため、相性の悪さを跳ね返す努力をしてでも総合型選抜を受験したほうがいいのかどうかもう一度検討してみましょう。

既卒生の受験を受け付けている大学の一例

既卒生でも受験できる特別入試を実施している大学の一例

実は浪人生でも総合型選抜を受験できる大学は数多く存在します。その一例を紹介します。

浪人生が総合型選抜を受験できる国公立大学の例

ここでは、浪人生が総合型選抜を受験できる国公立大学の例を紹介します。

種別

大学名

都道府県

特徴

国立

北海道大学

北海道

広大なキャンパスがあり、それを生かした研究ができる

国立

東北大学

宮城県

理系の一部分野の評価が世界的に高い

国立

東京科学大学

東京都

東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した大学である

国立

京都大学

京都府

自由な雰囲気で多様な研究ができる

国立

大阪大学

大阪府

大阪外国語大学と統合したため、外国語系の学部が充実している

国立

九州大学

福岡県

九州という立地を活かし、農学部や生物科学に強みがある

 

浪人生が総合型選抜を受験できる私立大学の例

既卒生が受験できる特別入試を実施している私立大学の一例

次に浪人生が受験できる総合型選抜を実施している私立大学の例を紹介します。

大学名

都道府県

特徴

慶應義塾大学

東京都

神奈川県

SFCは浪人生におすすめの春AO入試を実施している

明治大学

東京都

神奈川県

MARCHのなかでは一番人気とされることが多い

法政大学

東京都

キャンパスが市ヶ谷にありアクセスがいい

中央大学

東京都

伝統ある法学部に加え、ここ数年で新しい学部をいくつか創設した

青山学院大学

東京都

神奈川県

国際教育が盛ん

同志社大学

京都府

関西次第のナンバーワンとされることが多い

立命館大学

京都府

滋賀県

大阪府

国際教育や地元の企業・自治体との連携に注力している

特別入試に興味を持つ浪人生がよく抱く疑問とその疑問への回答

よくある疑問とその疑問に対する答え

次に浪人生が総合型選抜を受ける際によくある質問とその回答を紹介します。今回取り上げる質問は以下の通りです。

  • ​​どんな服装で入試に行けば良い?
  • ​浪人生ならではの持ち物はある?
  • ​浪人生だと総合型選抜で落とされたり不利になったりする?
  • ​一般入試と総合型選抜ではどちらが受かりやすい?

それぞれについて回答していきます。

どんな服装で入試に行けば良い?

浪人生は現役生と違い、制服で総合型選抜に臨むことができません。

その上での話ですが、総合型選抜で面接が無い場合は服装にこだわる必要はありません。快適な服装で行けばOKです。

しかし、ほとんどの大学の総合型選抜では面接があります。

面接では見た目の印象も合否を左右することがあるため服装選びも重要です。

したがって、スーツや革靴、そしてワイシャツを着用して臨むことをおすすめします。

その際、汚れやシワがないように気をつけてください。

浪人生ならではの持ち物はある?

既卒生が入試当日に持っていくべきもの

浪人生が総合型選抜に臨む場合、現役生と違い高校の学生証では身分を証明することができません。

したがって、マイナンバーカードなどの身分証明書の携行を求められる場合があります。

普段から身分証明書を持ち歩くことはないとい思いますのでこの点に注意してください。

浪人生だと総合型選抜で落とされたり不利になったりする?

出願資格さえ満たしていれば、浪人生だからといって無条件で不合格にされることは基本的にはないはずです。なぜなら、出願資格を満たしているので出願する権利があるためです。

しかし、高3生より1年以上長く生きているなかで充実した課外活動や高い適性を示さなければ合格できないケースもあります。

そのため、浪人生という立場になり、他の現役生の受験生よりも年齢を積み重ねている以上、他の受験生にはない経験による差別化を意識してください。

一般入試と総合型選抜ではどちらが受かりやすい?

一般入試と総合型選抜入試の適性

一般入試と総合型選抜のどちらが受かりやすいかは、個々の学生の状況や能力次第です。

一発勝負のペーパーテストで高得点をとる自信があれば一般入試のほうが合格しやすいです。

一方で受験する大学・学部・学科での学びに高い適性を示す自信がある人は総合型選抜のほうが合格しやすいです。

そのため、この記事の内容を参考にして、あなたの総合型選抜への向き・不向きを見極めてください。

今回の内容のまとめ

今回の内容のポイント

この記事の最後に、ここまでの内容の要点をまとめてみましたのでご覧下さい。

  • どんな服装で入試に行けば良い?
  • 浪人生ならではの持ち物はある?
  • 浪人生だと総合型選抜で落とされたり不利になったりする?
  • 一般入試と総合型選抜ではどちらが受かりやすい?

以上がこの記事の要点です。

あなたがこの記事の内容を参考にして総合型選抜の受験をする・しないを判断して悔いのない大学受験ができることを願っています。

最後までお読みくださりありがとうございました。

参考記事:意外と知らないAO入試の受験スケジュールとは?

この記事を書いた人

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。